【受虐儿童】心灵创伤难以抚平(上)

 

35人が共同生活を送る施設。小さい女の子たちが不安にならないよう、絵本の読み聞かせをする女の子がいた。アオイさん、17歳だ。施設から地元の普通高校に通っているが、友だちとうまく付き合えず休みがちでいた。彼女が慕い、心を開いているのが生活指導員の鳥羽瀬康子さんだ。

35个人共同生活的学园,有个女孩为了安抚小女孩的不安在为其读绘本,她就是小蓝,17岁。她在当地的普通高中读书,但因无法和朋友顺利交往而经常请假。她敬慕并愿意对之敞开心扉的是生活指导员鸟羽濑康子。

アオイさんが施設に来たのは5年前。父の再婚後、激しい暴力を受けるようになったという。しかし、最も傷ついたのは心の中だった。「弟が生まれてから『お父さんはあんたのお父さんじゃなくて弟のお父さん』って言われた。殴られるよりもつらかった」と語るアオイさん。施設に来た時、医師は彼女を「反応性愛着障害」と診断した。自分は必要のない存在だと心を閉ざしてしまう症状だ。

小蓝来学园5年了,父亲再婚后常承受猛烈的暴力,但最深的伤痛还是存在于内心。“弟弟出生后被说‘爸爸不是你的而是弟弟的’,这比被打更让人难过”,小蓝这么说道。来学园时医生诊断她有“反应性依恋障碍”,表现出觉得自己没有存在的必要而关闭心扉的症状。

ここにきて5年。鳥羽瀬さんとの触れ合いなどを通じて、少しずつ人との関係を作れるようになってきた。しかし、春休みの終わり、事件が起きる。アオイさんが鳥羽瀬さんに突然殴りかかったのだ。きっかけは夕食のとき、鳥羽瀬さんが別の子どもと一緒に座っていたこと。甘えたいのに自分のそばにいない…学校のことで溜まったストレスが爆発したのだ。

来这儿5年时间,通过和鸟羽濑的接触,渐渐能和人交往了,但春假结束时出了意外:小蓝突然打了鸟羽濑。因为晚饭时鸟羽濑和别的孩子坐在了一起。想撒娇却没在自己身边…在学校积攒的压力爆发了。

児童精神科医師は、アオイさんが施設を出て1人になった時、鳥羽瀬さんがいない不安から自分で心を落ちつかせることができない状態であると判断。離れていても鳥羽瀬さんの存在を感じられるように手を打つべきだと指示した。

儿童精神医师判断,小蓝出了学园1个人的时候因为鸟羽濑没在身边而呈现内心不安的状态,指出即便小蓝离开鸟羽濑时也要采取措施让她感受到其存在。

当直明けで翌日まで会えないという朝、鳥羽瀬さんはアオイさんにメッセージを残した。自分を思い出してもらう手がかりにしてもらおうというのだ。学校から帰ってきたアオイさんは鳥羽瀬さんのメッセージを受け取ると、照れながらも繰り返し読み返していた。

值完班到第二天都见不到的早上,鸟羽濑给小蓝留了留言,是为了让其在想到自己的时候有所寄托。从学校回来的小蓝领取了留言后害羞却仍反复地看。

椿の森学園ではこの6年間で44人が退所していった。しかし、その全員が治療を終えて戻っていったわけではないという。親が親権をタテに、子どもを強引に連れ戻すことがあるのだ。

6年来椿之森学园有44人出园。但并不是所有人都是结束治疗回去的,有时父母会争夺监护权强行带走孩子。

子どもの治療と親への支援。親子の関係を取り戻す長い道のりがこれからも続く。 取材の後半、アオイさんに新たな問題が持ち上がった。高校卒業後、保育士の資格をとるために大学に進学したいのだが、そのことで両親と相談しなくてはならないからだ。

孩子的治疗和对父母的支援。亲子关系回归的漫长道路今后仍没结束。采访的后半段时间,关于小蓝又产生了新问题。高中毕业后为取得保育员的资格想进大学,但这件事必须和其父母商量。

「いつまでも虐待を受けたけん、わぁわぁ言っていられない。やれるとは言い切れないけどやってみる」

“因为老是受虐待所以忍不住会哇哇叫。不能保证做得到但会试着去和他们商量。”

椿の森学園の子どもたちと初めて出会ってからちょうど1年。虐待による心の傷、その深さは私たちの想像を絶するものだった。しかし同時に、子どもたちはゆっくりではあるが柔らかい心を取り戻し、立ち直る可能性を確かに持っていると感じることもできた。

距和椿之森学园的孩子们见面整整1年了。我们无法想象虐待带来的心灵上的伤痛有多深,但与此同时能感受到,虽然很慢孩子们却在回归柔软的心灵,也感觉确实有好转的可能性。

双语文章中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。