伊藤润二

伊藤潤二さんの作品は「独創的な世界観」と「卓越した画力で描き出されるキャラクターたち」が魅力で、「ただ怖いだけの漫画」にとどまらない"ぶっとんだ発想"でホラー漫画好きを驚かせてきました。

伊藤润二的作品以“独创的世界观”与“用卓越画功所描绘出来的角色们”为魅力之处,不单单停留在“普通的恐怖漫画”的水平,而是将“天马行空的想法”融入作品,震惊了世上的恐怖漫画爱好者。

今回は、そんな伊藤潤二さんの作品の中で僕が特におすすめする作品をピックアップしてご紹介いたします。

这次,我从伊藤润二老师的作品中,选出了一些特别推荐的作品介绍给大家。

本翻译为沪江日语原创,未经授权禁止转载。

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旋涡

長編ストーリー

长篇

『うずまき』

《旋涡》

架空の町、「黒渦町」を舞台に展開される"うずまき"にまつわる怪奇現象に巻き込まれていく女子高生・五島桐絵とその恋人・斎藤秀一の物語。

作品以架空的城市“黑涡镇”为舞台展开,描绘了被卷入与“漩涡现象”相关的女子高中生・五岛桐绘和其恋人・斋藤秀一的故事。

伊藤潤二作品の中で僕がもっとも驚愕したのがこの『うずまき』という作品です。

《旋涡》是伊藤润二的作品中令我最为惊愕的一部。

とにかく設定がすごい。舞台となっている「黒渦町」という町では"うずまきの呪い"というものが蔓延していて、町中のありとあらゆるものが渦を巻いています。その呪いは次第に広がっていって・・・。

总之设定十分精彩。作为舞台背景的“黑涡镇”蔓延着“旋涡的诅咒”,将这个城市的所有腐蚀殆尽。然而诅咒还在不断升级…

富江

『富江』

《富江》

妖艶な魅力を持つ絶世の美少女「富江」とその魔性の魅力に憑りつかれていく男たちの話。実写映画化もされました。

作品讲述了一个拥有妖艳魅力的绝世美少女“富江”与为其魅力着魔的男性们的故事。作品还被真人电影化。

この「富江」という少女に好意を抱く男たちは皆、"さまざまな理由"から次第に彼女に殺意を抱き殺害を試みるのですが、彼女はどれだけ殺しても死ぬことはありません。それどころか肉片から蘇り、次々と「富江」は増殖していきます。

对这位名为“富江”的少女抱有好感的所有男人们都因为“各种各样”的理由接连对她产生了杀意,并尝试去杀害她,不过少女无论被杀多少次都不会死。不仅如此,其肉片还会复苏形成新的身体,“富江”在不断增殖。

『ギョ』

《鱼》

"脚の付いた魚たち"に追いかけまわされるパニックホラー漫画。

这是一部描写追逐“步行鱼”的恐怖漫画。

設定だけ聞くとB級モンスター映画みたいですが、実はノリもそんな感じ。しかし、そこはただのモンスターモノで終わらないのが伊藤潤二さんのすごいところです。

单看设定有些B级怪兽电影的味道,实际上故事的发展就是这个感觉。不过,将故事不仅仅停留在怪兽电影级别才是伊藤润二的厉害之处。

終盤にかけるにつれ、「なぜこのような事態になったのか?」が明らかにされていく時、"この物語の本当の奇妙さ"を知ることになります。

等到故事接近尾声,当你终于察觉“为什么会演变成如此事态?”之时,才能体会到这个故事真正的奇妙之处。

三酸甘油酯

ショートストーリー

短篇

『グリセリド』

《三酸甘油酯》

長年の営業でススや油が壁中にこびり付いたある焼肉屋さんの亭主とその息子&娘たちの話で、タイトルの通り"油"をテーマにしています。

作品讲述了由于长年经营烤肉导致店内墙壁上附着着厚厚的锡呀油脂的烤肉店老板及其儿子和女儿之间的故事,如同标题所述,故事围绕“油”为主题展开。

寝ている娘に油をゴクゴク飲ませたり、お兄ちゃんにニキビ油を飛ばされたりと生理的に嫌悪感を抱かせるような出来事が「これでもか!」と展開されていきます。

让睡着的女儿咕嘟咕嘟喝下生油,哥哥脸上的脂肪痘喷挤出来等,净是一些令人生理上抱有厌恶感的事情,不过故事的展开也会令人惊叹“怎么这么夸张!”。

溃谈

『潰談』

《溃谈》

南米のジャングルから持ち帰ってきた、この世のものとは思えないほど美味な"蜜"。一度舐めるとその味が忘れられずに蜜以外のものが口にできないほど。しかし、それを口にすると"何か"に潰されて殺されてしまうというお話。

有一种从南美的热带雨林带回来的“蜜”,据说它有着超越人间美味的味道。一旦尝过一次,就无法忘怀,以至于无法品尝其他别的蜜。但是,想要尝到这个蜜,就必须要击溃、抹杀掉某些东西。

「恐怖、絵の迫力、謎」とホラー漫画に必要な要素がすべて詰まっているといえるこの作品。

这是一部集结了“恐怖、画面的压迫力、谜”等所有恐怖漫画所必要元素的作品。

人头气球

『首吊り気球』

《人头气球》

街中に「自分と同じ顔をした気球」が溢れて人々を追いかけまわし、その気球にぶら下がっているワイヤーロープで首を吊っていくというお話。

故事描述了街道上,和自己长得一模一样的气球们到处追赶着成群的人们,每颗气球头的下面都用一根钢索悬吊着。

設定的にも絵面的にもかなり奇天烈なものなので、「ギャグすれすれのホラー漫画」といった印象ですが、 一読する価値はあると思います。これこそが伊藤潤二クオリティ。

无论是漫画的设定还是画面都特别的奇特,简直是“打着搞笑漫画擦边球的恐怖漫画”,虽然作品给人留下了这样的印象,不过笔者认为还是有一读的价值,这才是伊藤润二的品质。

黑鸟

『黒い鳥』

《黑鸟》

登山中に発見されたある男性。その男は一ヶ月前に遭難した人物で、遭難中ずっと"ある女性"に食料を与えられて生き延びたという。しかしその女性は・・・。

登山过程中发现了一名男性。这位男性早在一个月前就已经遇难了,而就在被大家认为遇难的时间中,有一位“女性”一直给予她食料使其延长了生命。不过,那名女性竟然是…。

画面の気持ち悪さは他の作品のほうが勝っていますが、こちらは擬音が上手く使われていて、"音"で気持ち悪さを想像させます。

虽然论画面的恶心感别的作品更胜一筹,不过该作品中巧妙的运用了大量的拟声词,大家可以想象“音”的恶心感。

祖先们

『ご先祖様』

《祖先们》

記憶喪失の女性・理佐が記憶を取り戻していく中で、恋人である牧田秀一とその奇妙な家族に不安や不気味さを抱いていく。そして、「なぜ記憶喪失になったのか」を思い出したとき、牧田家の奇妙な慣習が明らかになるというお話。

失去记忆的女性・理佐在取回记忆的途中,对她的恋人牧田秀一和恋人奇妙的家族抱有一丝不安与毛骨悚然。然后,当她终于意识到自己“为什么会失去记忆”之时,才揭露出牧田家的一个奇妙的习惯。

「よくもまぁ、こんなことが思いつくな・・・」と、そのアイデアに関心させられた作品です。

“真可以!竟然能够想出这等情节啊…”这是一部令人能够关注到创意本身的作品。

伊藤潤二作品はどれもが本当に奇想天外なものばかりで、恐怖や嫌悪感、そして不気味さを物語ります。

伊藤润二的作品,无论哪一部都充斥着异想天开、恐怖、厌恶感、还有令人毛骨悚然的感觉。