最近は御朱印集めがカジュアル化し、すっかり身近なものになった。かくいう筆者も“マイ御朱印帳”を持っているが、御朱印を授かる度に思うのは、どの神社のものも見事に達筆であるということ。「下手な御朱印」には、あまりお目にかかることがない。御朱印を書く人は書道の有段者でなければならない、などの決まりがあったりするのだろうか? 御朱印は誰が書いているのか? そんな疑問をはじめ、そういえばあまり知らない御朱印のアレコレについて取材した。訪れたのは東京都千代田区にある「神田明神」(正式名称・神田神社)。約1300年の歴史を誇る古社で、江戸三大祭のひとつ「神田祭」でも知られている。

最近因御朱印收集的简便化,使之在大众间广为流行。笔者也拥有自己的“御朱印帐”,每当收获新的御朱印时笔者都会想,各个神社御朱印的书写都运用了精妙的书法。基本上没有见过特别“拙劣的御朱印”。是否有书写御朱印必须是在书道有等级的人之类的规定呢?御朱印到底是谁书写的?带着这样的疑问,笔者针对御朱印一些不为人知的事情进行了采访。接受采访的是位于东京都千代田区的“神田明神”(正式名称.神田神社)。这座拥有约1300年历史的古社因江户三大祭典之一的“神田祭”而被人们熟知。

御朱印の書き手は、神社の方針によって異なる

御朱印的执笔人,因神社方针不同而不同

お話を伺ったのは神職で広報の岸川さん。まずは「御朱印」とはそもそも何なのか? 教えていただいた。

接受采访的是神职中负责宣传的岸川先生。首先我们向他请教了“御朱印”到底是什么。

岸川さん(以下、敬称略)「御朱印を授与しているのはお寺と神社。参拝した証として授与するもので、最近は半ばスタンプラリー化している向きもありますが、神社の御朱印は本来『神様から授かる』という神聖なものです。ただ、全ての神社仏閣に必ずなくてはならないものではなく、『うちは御朱印はありません』と張り紙をしてあるところもあります」

岸川先生(以下、省略敬语)“授予御朱印的一般是寺庙和神社。因为是作为一种参拜的凭证而授予,所以最近几乎在朝着搜集化的方向发展,但御朱印其实原本是一种‘由神授予’的神圣的东西。然而,并不是所有的神社寺院都有,有的地方也会贴上‘我们这里没有御朱印’的告示”

―― 御朱印を授かる際の料金は300円~500円のところが多いですが、それはルールで決められているんでしょうか?

--大多数地方御朱印的价格都在300日元~500日元之间,这是约定俗成的吗?

岸川「神社の組合である程度の申し合わせはしますが、それは非常にゆるやかな決め事です。神社はそれぞれが独立した経営ですので、各神社の考え方によります。ですから『御朱印を誰が書くか』というのも神社の方針によって異なるわけです」

岸川“虽然神社之间会有一些约定,但并没有特别严格的规定。神社都是各自独立经营的,所以价格也由各个神社自己考量。因此“谁来写御朱印”这个问题也因为神社的方针不同而有区别

―― 御朱印を書く専門の役割の方がいらっしゃるわけではないんですか?

--没有专门从事书写御朱印这个工作的人吗?

岸川「宮司や神職が書くところもあれば、巫女が書くところもありますし、あるいは筆耕さんというプロの方を雇っているケースもあります。本当にバラバラですね。宮司が書にこだわる方であれば、それこそ専門の人を立てているでしょうし、神田明神のように文字も手書きではなく判子というところも少なくありません」

岸川“有的地方会让宮司和神职写,也有的地方是巫女写,还有的地方会雇用一种叫做誊写家的专业人士。总之方式非常多。如果宮司是一个对书法很考究的人,就会请专业人士,像神田明神这样不用手写文字直接用图章的地方也很多”

―― えっ? 判子なんですか?

--诶?图章?

岸川「以前は手書きでしたが、数年前から判子に変わりました。御朱印ブームによって平日は300名、土日で1000名、神田祭の際は3000名の方が御朱印を受けに来ますので、さすがに対応が難しくなってしまったんです。稀に『手書きでお願いします』と言われることもありますが、お一人に対応するときりがなくなってしまうため、お断りしています」

岸川“以前是用手写的,但几年前换成了印章。因为御朱印的热潮神社平时要接待大约300人、周末约1000人、神田祭时约3000人,十分难应对。有时会有部分人请求我们‘用手写’,但一旦答应了一个人可能就会被无止境的请求,所以我们拒绝了”

―― 「手書きじゃないんだ……」とガッカリされる人もいるのでは?

--也有人因为“不能手写”而很失望吧?

岸川「いらっしゃいますね。ただ、御朱印には『こうでなければならない』という決まったルールはなく、それぞれの神社のやり方がありますので、ご理解いただければと思います」

岸川“有。但是,御朱印中并没有‘必须这样做’的规定,每个神社都有自己的做法,所以希望大家能理解”

かっこいい御朱印を書くポイントは「縦の線」と「バランス」

书写好看的御朱印的关键是“纵线”和“平均”

―― 現在の神田明神の御朱印は「参拝」「江戸総鎮守 神田明神」「神田神社」の文字と日付、さらには神輿のキャラクターのスタンプが押された賑やかな印象ですが、この文字やデザインは昔から変わっていないんでしょうか?

--现在神田明神的御朱印一般印着日期和“参拜”、“江户总镇守 神田明神”、“神田神社”的文字,甚至还有神舆形象的图章印在上面,这些文字的设计从原来就没有变过吗?

岸川「いえ、変わっていますね。“御朱印の様式”のようなものは特にないんですよ。ここに江戸時代と明治時代に書かれた神田明神の御朱印がありますが、それぞれ違いますよね」

岸川“不是的,有变过。并没有特别的‘御朱印的样式’。我们这里还有江户时代和明治时代书写的神田明神的御朱印,都各不相同”

―― ぜんぜん違いますね。ちなみに、数年前までは神田明神も手書きの御朱印だったということですが、その時はどなたが書かれていたんでしょうか?

--完全不一样呢。顺便问一下数年前神田明神也有手写的御朱印,那时是谁写的呢?

岸川「複数の神職が書いていました。私もその一人です。ただ、特に書の心得があったわけではありませんし、もちろん有段者でもありません」

岸川“很多神职人员写的。我也是其中一人。但是我并没有什么特别的经验,不过也有专业人士”

―― では、当時はかなり練習されたんですか?

--那么,当时一定苦练了很久吧?

岸川「練習しましたね、独学で。もちろん、書道をやられている方から見れば、決して達筆とは言えないものだったと思いますが、きちっとした字を書こうとは心掛けていました」

岸川“练习了,自学的。当然,在会书法的人来看我的书写绝对称不上是妙笔,但毕竟是我努力用心写出的”

―― どうすればかっこいい御朱印が書けるんでしょうか?

--怎样做才能写出好看的御朱印呢?

岸川「まずは文字の太さですね。特に、縦線を太く書くことが大事です。筆を使うと横の線は太く書けても、縦が難しいんですよ。あとはバランス。プロの筆耕さんの字をよく見ると、一つの文字で完結せず全体のバランスを見て書いているのでかっこよく見えるんですよね」

岸川“首先是文字的粗细。特别是把纵线写粗很重要。运笔的时候横线可以写的很粗,但竖着写却很难。另外就是平均。我们看专业的誊写人士写的字时可以发现,他们在书写时都是从整体平均的角度出发而不是只着眼于单个的字”

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