DEARS 花言葉物語 青の季節
その島はとても長閑で、ところどころにある沼には見たこともない花が浮かんでいます。それは白と淡いピンクの大きなはなでした。その花のそばでオデセオスはあっと声を上げました。すぐに近くに三人の水夫たちがいたのです。沼の岸に座って水夫たちは幸せそうに笑っていました。そして、三人の近くには島の人たちもいたのです。「おや、またお客さんだ。蓮食い人の島ようこそ。」「蓮食い人?」「そうです。私たちは一日中蓮の実を食べています。ここは、天国のような幸せな島なのですよ」この話を聞くと、オデセオスは首を傾げたまま水夫たちを見ました。すると、三人は手のひらに載せた蓮の実を次々に食べ続けています。その実はとても美味しくて、 これを一度でも食べてしまえばこの世の出来事何もかも忘れてしまうくらいでした。そうしても、一粒二粒と食べ続けずにはいられなくなってしまうのです。オデセオスは水夫たちを揺さ振って名前を呼びました。しかし、三人は自分の名前さえ忘れていたのです。「帰るんだ。お前たちには帰りを待ち望んでいる両親がいるじゃないか。妻や子もいるだろう。」いくら怒鳴っても効き目がないとわかると、オデセオスは水夫たちを牢具で縛りつけ三人を引きずって船へ戻っていきました。「船を出せ!早く沖へ向かうんだ」戻ってきたオデセオスは大声で命令しました。待ち構えていた乗組員たちが船の帆を上げます。すると、強い風が吹き、船はどんどんと島から逃下がりました。それから三人の水夫たちは 三日三晩眠り続け正気を取り戻しましたが、島のことは何ひとつ思い出せなくなっていたんだそうです。以上、蓮に纏わる物語でした。
那座岛非常的安静,有些地方的沼泽里浮着从没见过的花朵,那是白色和淡粉色的大花。向那些花的旁边望去,奥得瑟奥斯啊地叫了一声,原来三个船员就在那附近。坐在沼泽边上的船员们幸福地笑着,而且他们边上还有岛上的居民。“哟,又来客人了,欢迎来到吃莲人之岛。”“吃莲人?”“对,我们终日只吃莲花的果实,这里是犹如天堂般的幸福之岛”听了这些,奥得瑟奥斯注意到了歪着脑袋的船员,他们三个人一个接一个地不停地吃着放在手上的莲花的果实。这果实极其美味,只要尝过一次就会忘记世上的一切,而且会不由自主地一颗一颗不停地接着吃下去。奥得瑟奥斯摇着船员们,呼唤他们的名字,但是他们连自己的名字都忘了。“回去吧,你们的父母不是在等着你们的归来吗?还有你们的妻子和孩子。”明白了无论怎么喊都没有笑效果后,奥得瑟奥斯把三个人用牢具捆住带回了船上。“开船!迅速向海面驶去!”回到船上后奥得瑟奥斯大声命令。做好准备等到着的船员们扬起了帆。这时候天空刮起了大风,船渐渐逃离了岛屿。自那以后,三个船员经过了三天三夜不断地昏睡后才渐渐恢复了生气,但是他们已经完全记不起在岛上的任何事了。