ブログが大流行である。インターネット上の日記とでも言うのだろうが、いろいろな人がブログを書いている。そしてインターネットを通して全く見知らぬ人のブログでも簡単に見ることが出来る。

従来は日記など人に見せるものではなかったのだが・・・。日本語教育においても「友達に日記を見られた」と困ったときの受身文を教えるときにとても役立つ例文であった。しかし最近は「友達が日記(ブログ)を見てくれた」と教えたほうが良さそうである。

いずれにせよこのようなブログや携帯メールなどの出現により日常生活の中で文章を書くことが多くなり、日本語にも大きな変化が見られる。すなわち「話し言葉」と「書き言葉」の差がほとんど無くなってしまった。ブログなどはもちろん日記感覚で書くのだから当たり前なのだろうが、話し言葉をどんどん使って書いている。

その一つの例として「食べてる」「飲んでる」である。本来は「食べている」や「飲んでいる」のように「い」が必要である。しかしこの「い」を抜いてしまって「食べてる」「飲んでる」「教えてる」のような・・・、いわゆる表題の「い抜き言葉」である。

日本語教師としてはこの「い抜き言葉」を当然意識しなければならない。しかし一般的には「食べれる」などの「ら抜き言葉」と違ってほとんど話題になっておらず、知らない方も多いのでは・・・。もちろん日本語教育では「~ている」を導入して「食べている」「飲んでいる」と教えてる、ではなく、教えている。

この「い抜き言葉」であるが、元来「話し言葉」として会話にだけ用いられていたので、文法的にはほとんど問題にする必要もなかった。新米教師のころから「食べています」と「食べてます」はどう違いますか・・・こんな質問を何回となくされた。でもその答えとして「この『食べてます』は会話にだけ使い、また『い』が聞きにくい場合もあるのでそんなことあまり気にしないで皆さんはちゃんと『食べています』を使ってください」であった。

しかし最近この会話専用の「い抜き言葉」がブログなどに頻繁に登場してきた。もちろん意識的に使っているのであろうが、文章として目に入ると学習者はその違いが何となく気になるのである。

確かに我々日本人は会話において「食べている」と「食べてる」を使い分けているような気がする。それは個人差もあり、人によってまちまちであろうが、ちょっとくだけた雰囲気やふざけた感じを出したいときなどに・・・、「まだ食べてるのーー」や「いつまで飲んでるのよ!」などの「い抜き表現」のほうが滑らかで自然な感じがする。

しかし日本語教師としてはあくまで「い抜き表現」は話し言葉として用いるのであって、書き言葉に用いるのはいかがなものか・・・と小言の一つでも言いたいところである。
すると「そんなことよーく分かってますよ。正式なビジネス文書などには決して使いませんから・・・。それより日本語上級者には不動産関係の『居抜き』のほうを教えたほうがいいのでは・・・」と逆に指摘されそうである。

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「ら抜き言葉」违背了日语语法?

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