おとこ&おんな(男&女)

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男女の違いを和語はどう表してきたのだろうか。

一直以来,男女差异在和语中是如何体现的呢?

先ず思いつくのは「お」と「め」のペアで、「甥(おい)・姪(めい)」がその例だが、主として「雄しべ・雌しべ、雄牛・雌牛」のように、形容詞的に他の名詞の前に付加されて動植物の性別(いわゆる「オス・メス」)に使われることが多い。

首先跳入我们脑海的是“お”与“め”,“甥(おい、外甥)•姪(めい、外甥女)”就是一个例子,不过这组词多以形容词属性加在其他名词前来区分动植物性别(即常说的“雌•雄(公•母)”),就像“雄蕊•雌蕊、公牛•母牛”这样。

さて、現代日本語の男女と言えば「おとこ・おんな」である。つまりここには「お・め」の対立が見られない。「おとこ・おんな」は、大変安定した一対の言葉と思われがちだが、時代をさかのぼると、その安定性が俄然失われてくる。どうやら、本来は対応していなかった二つの和語が、どこかでボタンの掛け違いが起こってペアとなり、そのままこの平成の御代に到ったと思われるのだ。

那么,说到现代日语中的男女的话便是“おとこ•おんな(男•女)”了。也就是说在这里见不到“お•め”这一对立关系。“おとこ•おんな”很容易叫人们觉得它们是感情稳定的一对,但回溯下时代的发展历程,这种稳定性立马消失了。人们发现,原本并不对应的这两个和语似乎在某处阴差阳错成了一对,然后携手走到了如今这个平成年代。

まず「おんな」だが、よく知られているように、これは古語の「をみな」が崩れたものである。「秋の七草」の一つ、オミナエシ(女郎花)にこの古語が残っている。「おみな」は「女」なのだから、何も「女郎」と書くことはないだろうに。山の草地に生える黄色の可憐な花に同情を禁じ得ない。なお、「オミナエシに似るが、やや粗大な」(広辞苑)花がオトコエシと呼ばれ、表記も仕方なく揃えて「男郎花」と書かれるのには笑ってしまう。

首先是“おんな(女)”,正如大家所知,这个词是由古语“をみな”变形而来。在“秋之七草”之一“女郎花”身上还留有这个古语的痕迹。“おみな”既为“女”,又何必写成“女郎(注:在日语中为妓女旧称)”呢?这不禁让人对这生长在山野里的可怜黄花产生了同情之心。另外,“和女郎花(オミナエシ)相似、较其略粗大的”(广辞苑)花叫做“オトコエシ”,写法也只得和其凑了一对写作“男郎花”,真是让人忍俊不禁。

「おんな」の古形は「をみな」だが、それと実によく似た「おみな」という語もあったからややこしい。語頭が「を」と「お」で違うのだ。「おみな」の意味は「年をとった女」で、こちらは「おんな」ではなく「おうな(媼)」という語に変化する。面白いことに、こちらには対応する男側の和語がちゃんとある。言わずと知れた「おきな」(翁)だ。

“おんな”的旧形态为“をみな”,另外还有与其十分相似的一个词写作“おみな”,着实复杂。它们的词头有所不同,分别是“を”与“お”。“おみな”意为“上了年纪的女人”,这词之后变形成了“おうな(老妪)”而非“おんな(女人)”。有趣的是,有个男性和语正儿八经地跟这词对上了。不用说大家也知道是“おきな”(老翁)。

一方の「をみな」は「をうな」から「をんな」を経て現在の「おんな」へと変化したのだが、不思議なことに、その過程において、男性側に対応する語が登場しない。上述のように「おうな」とペアの「おきな」ならあるのだが、「おきな」をどう崩しても「おとこ」は出て来ないのである。「おとこ」は一体どこから来たのだろう。

另一方面,“をみな”从“をうな”变成了“をんな”再到现在的“おんな”,让人不可思议的是在这过程中男性对应词并没有出现。像上面提到的“おうな(老妪)”倒是有个和其凑对的“おきな(老翁)”,但“おきな”怎么变都成不了“おとこ”。那么“おとこ”到底是从何而来的呢?

「おんな」の対応語が昔は「おとこ」でなかった理由は、実は簡単である。「おとこ」には既に長年連れ添った恋女房がいたのだ。まぁこれは言葉の綾だが、「おとこ」に対応している女側の相方が既にいた。「おとこ」とペアを組んでいた和語、それは何を隠そう「おとめ(乙女)」であった(旧仮名「をとこ:をとめ」)。本来の意味は「若い男、若い女」である。老齢の男女が「おきな・おうな」で、その若者版が「おとこ・おとめ」だったわけだ。そんな「おとこ」が、いつしか年齢に関係なく男性を意味するようになって「おとめ」のもとを去り「おんな」と結ばれたのだから、う~ん、何とも意味深い変化ではないか。

在过去“おんな”的对应词并非“おとこ”的理由其实很简单。因为当时“おとこ”已经有个和其喜结连理的爱妻了。当然这只是个比喻,其实和“おとこ”凑对的词早就有了。而这个和语说白了正是“おとめ(少女)”(旧假名“をとこ:をとめ”)。它们原意为“少男、少女”。也就是说老龄男女为“おきな•おうな(老翁•老妪)”,其年轻版则为“おとこ•おとめ(少男•少女)”。不过,“おとこ”这样一个词不知何时变成了无关年龄的男性统称,还丢下“少女”投入了“女人”的怀抱,唔……真是意味深长的一个变化啊,不是么?

「彼氏」という言葉は造語である?

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