新横綱の白鵬が、明治神宮で土俵入りを初披露した。両腕を大きく広げて体をせり上げるのは、「攻め」の姿勢を表す不知火型だ。万緑の中、新しく打った綱の純白が際だっていた。

新“横纲”、白鹏在明治神宫举行了首次上场仪式。他张大双臂,缓缓起身的姿势是表示“进攻”的“不知火”造型。万绿丛中,崭新而雪白的绳结分外夺目。

清新に響くしこ名は、大鵬と柏戸が覇を競った柏鵬時代にちなむ。周囲はずばり「柏鵬」と考えたが、少し遠慮して木偏をはずしたそうだ。「鵬」は中国の古典「荘子」に描かれた、ひと飛び九万里の伝説の鳥。名前負けしなかったのは、さすがである。

他清新而响亮的艺名由来于“大鹏”和“柏户”争雄的“柏鹏时代”。 听说,他有点担心旁人一下子会联想到“柏鹏”两字,于是就去掉了木字旁。“鹏”是中国古书《庄子》中描写的“扶摇直上九万里”的传奇之鸟。果真是名副其实的白鹏啊。

名前をもらった「柏」と「鵬」は、対照的な気質と取り口で、60年代に黄金期を築いた。柏戸が豪胆なら大鵬は緻密(ちみつ)。柏戸は一直線、大鵬は自在。攻めまくる柏戸を、大鵬が懐深く受けてしのぐ土俵はテレビ桟敷を熱くした。

为“白鹏”一名提供来源的“柏”和“鹏”,以对比明显的性情和技法构建了60年代相扑黄金时期。如果说柏户勇敢,那么大鹏就是细腻的;柏户冲劲十足,而大鹏游刃有余。大鵬用他宽广的胸怀接受并战胜了柏戸的猛烈进攻。这场相扑比赛曾让电视机前的观众热血沸腾。

70年代には「輪湖」(輪島、北の湖)、90年代末には「曙貴(あけたか)」(曙、貴乃花)と双璧(そうへき)の時代があり、来場所からは朝青龍との「龍鵬時代」である。龍も鵬も外国人なのを、新しいと見るか、寂しいと見るかは、それぞれだろう。だが、22場所ぶりの東西横綱に、賜杯争いの興味が膨らむのは間違いない。

70年代有“轮湖”(轮鸟VS北之湖),90年代末有“曙贵”(曙VS贵乃花)等两雄争霸的时代,接下来将是白鹏VS朝青龙的“龙鹏时代”。龙和鹏都是外国人,对此,是觉得新鲜还是感觉失落,恐怕仁者见仁智者见智吧。不过, 22场赛事以来首次的东、西日本横纲争夺天皇赐杯比赛,对此,人们表现出高涨的热情,这是勿庸置疑的。

名行司と言われた第28代木村庄之助さんは、横綱の土俵を数多くさばいてきた。ある雑誌に「戦っているときは獣でいいが、その前後は常に神聖な力人(ちからびと)でなくては」と話している。起居の美しさを欠けば、二枚看板も色あせてしまう。

被誉为“名裁判”的第28代木村庄之助,主持过多场横纲级的相扑比赛。他曾在一本杂志上说:“比赛时可以象猛兽,但赛前赛后则总要做一名神圣的力士。”如果日常生活中欠缺行为美,那这两张王牌也会黯然失色。

不知火型の横綱は、短命に終わるというジンクスがあるという。しかしまだ22歳である。片や朝青龍は雲竜型、26歳。モンゴルも日本も熱くする心技体を磨いてほしい。

相传,有一种不吉利的说法是,“不知火”造型的横纲容易夭折。不过,白鹏才22岁。另一方的横纲、朝青龙是“云龙”造型,26岁。希望两位能够磨练出让蒙古和日本观众都热血沸腾的精神和技术来。

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