ここ数年は、ボーイズグループブームと言えるほど、男性グループの活躍が目立つ。ジャニーズを中心に活動を追う者から見ても、ここ数年の日本の音楽シーンでは、ジャニーズだけでなく、ジャニーズ以外のボーイズグループをよく目にするようになった。

最近几年,越说到男子组合的热潮,男团的活动越显得活跃。即使是以杰尼斯为中心的艺人活动的追随者来看,近年来的日本音乐界,不仅仅局限在杰尼斯,杰尼斯之外的男子组合也经常进入到大众的视线。

「第4次韓流ブーム」と呼ばれる中、BTSを中心に、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHERなど、日本でも勢いのあるK-POP。EXILEをはじめ、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、GENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEなど、多くの人気グループを抱え、依然として影響力の大きいLDH JAPAN。また、確かなパフォーマンス力が素晴らしい超特急や、東海地区から今や全国区の人気を誇るBOYS AND MEN、祭nine.など、国内のボーイズグループも存在感がある。

在被称为“第4次韩流热”中,以BTS为中心、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER等等,成为在日本势头猛进的K-POP代表。以EXILE开始的三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、GENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE等等,大多是人气组合,影响力最大的依然是LDH JAPAN。另外还有表演力出色的超特急,从东海地区发展如今深受全国各地欢迎的BOYS AND MEN、祭nine.等。日本国内的男子组合也同样具有存在感。

 

何より、韓国の人気オーディション番組『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』によって誕生したJO1は、今のボーイズグループブームと言える状況を決定づけた存在と言える。これまでリリースしたシングル3作品全て、オリコン週間チャートで1位を獲得するなど、高い注目を集めている。

比起这些,通过韩国的人气选秀节目《PRODUCE 101》的日本版《PRODUCE 101 JAPAN》所诞生的组合JO1,可以说奠定了当下男子组合爆红现象的基础。目前为止发行的3部单曲作品,全都获得了ORICON周排行榜第一名,备受瞩目。

そんな中、ジャニーズも2018年以降、King & Prince、SixTONES、Snow Manと立て続けにグループがデビューを果たし、その後には多くのジャニーズJr.のグループが控えている状況である。日本のボーイズグループにおける群雄割拠の状況は、ジャニーズ以外のグループの増加もさることながら、ジャニーズ自体のグループの増加も拍車をかけていると言える。

在这样的潮流下,杰尼斯在2018年之后也陆续推出了King & Prince、SixTONES、Snow Man等组合,随后对杰尼斯青少年团体进行了控制。面对日本男子团体如此竞争激烈的状况,随着杰尼斯之外的组合的大量涌现,加上杰尼斯自家组合的增多也在加快这个步伐。

近年、ジャニーズ固有の個性は、薄まっている傾向にある。以前であれば、ジャニーズらしいビジュアル、ジャニーズらしい衣装、ジャニーズらしい楽曲というものが、今よりさらに明確にあった。しかし、例えば2020年にデビューしたSixTONES、Snow Manは、ジャニーズらしいビジュアルやパフォーマンスはベースにあるものの、そのパブリックイメージは今までのジャニーズっぽくない、というものが近い。そうしたジャニーズらしくなさが、新しいジャニーズらしさを生み出している。

近年,杰尼斯固有的特色呈现逐渐减弱的倾向。如果是以前的话,会采取杰尼斯风格的形象、杰尼斯风格的衣着、杰尼斯风格的歌曲,比现在更为明确。但是,比如说2020年出道的SixTONES、Snow Man、虽然是基于杰尼斯风格的视觉化和表演,但那种大众亲民形象是迄今为止杰尼斯所没有的。从这样如此不像杰尼斯的风格中,孕育出新兴的杰尼斯。

一方で、ジャニーズ以外のボーイズグループは、どちらかというと男性的、マニッシュな魅力を前面に押し出したグループが多かった。しかし、国内外問わず、グループの魅力も多様化している。逆にジャニーズと言えば、中性的でかわいらしい魅力に長けていることが大きな特徴だった。しかし、ジャニーズ、非ジャニーズ問わず、男性のかわいい面を、ボーイズグループの魅力として発信することは増えてきたように感じる。

另一方面,杰尼斯以外的男子团体,不管是哪一种类型,都是以全面展现出男性魅力的组合居多。但是,放眼海内外,组合的魅力是多样化的趋势。反之只要提到杰尼斯,便是以擅长打造中性可爱的魅力为一大特征。不过,无论是杰尼斯还是非杰尼斯的公司,明显有感觉在着重将男性可爱的一面,作为男子团体的魅力而发挥使用。

このように、ジャニーズの特色が差別化しにくい状況の中、ジャニーズ固有の差別化要因として挙げられるものが2点ある。

如此,在难以区分杰尼斯特色的情况下,可以举出两个杰尼斯特有的区别于其他团体的因素。

1つは、既存マーケットに対する圧倒的な優位性である。テレビ、ラジオ、雑誌などの既存媒体に対しては、半世紀以上にわたり芸能界で活動してきた関係性がある。それは多様化されたボーイズグループブームの中でも、現段階では非常に優位性がある。しかし、ネットメディアを中心としてチャンネルが多様化する中、その優位性が逆に足枷となる可能性もある。ジャニーズがネットやグローバルなど、新規マーケットに対してコンテンツを提供し始めているのも、その兆候である。

第一个是,在现今的偶像市场里具有压倒性的优势。对于电视、之声、杂志等各种日常媒介,已经有了长达半个世纪以上的演艺活动合作的关联。即使是在男子团体多样化爆发的情势下,就现阶段来说依然具有很大的优势。不过,在以网络媒体为主要频道的多元化媒介中,这样的优势可能反而成为劣势。杰尼斯开始针对网络全球化的新兴市场发布相关内容,便是这个征兆。

もう1つは、構築される世界観である。ジャニーズ以外のボーイズグループは、歌やダンスといったパフォーマンスそのものを見せることを中心としている。一方でジャニーズは、ショーとして世界観を構築することを中心としており、歌やダンスはその一部であることが多い。マーケット優位性という差別化要因が揺らぎ、ジャニーズとそれ以外で特色に差がなくなってきている中、ボーイズグループブームの中でも色褪せない存在感を示す鍵は、ジャニーズ特有の世界観をいかに表現できるか、にかかっている。

另外一个是,被构建的世界观。杰尼斯以外的男子团体,都是以展示唱跳为主的表演。而另一边杰尼斯,是以构建表演为中心的世界观,唱歌和跳舞是占比较大的一部分。在偶像市场优势的区别化的元素有所动摇,导致杰尼斯和其他团体的特色差异逐渐消失的情形下,在男子团体激烈的风潮中也能彰显出不被掩埋的存在感,关键就在于杰尼斯该如何表现其特有的世界观。

ボーイズグループの勢力図は、メディアの多様化、グローバル化に伴い、大きく様変わりしてきている。その中で、ジャニーズがジャニーズらしい個性を変わらず発揮するには、創始者ジャニー喜多川が志向したショーとしてのパフォーマンスの魅力を、時代に合わせてアップデートしながら磨いていくことだと言える。

男子团体的发展能力图,是媒体的多元化,伴随着全球化,使其产生巨大的变化。在这其中,杰尼斯一如既往发挥出杰尼斯特有的个性,可以说是创始人约翰尼·喜多川的志向,将表演的魅力一边顺应时代潮流的发展而提升,一边精进磨练技艺。

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