書店員のアルバイトをしながら校閲の仕事を知り、今では校閲者としてさまざまなジャンルのゲラ(原稿を本の体裁に組んだ試し刷り)をチェックする株式会社鴎来堂 校閲部の小出涼香さん。ゲラチェックの流れや出版業界でしか使わない専門用語、知られざる校閲者の仕事の実態まで、意外なお話をたくさん伺いました。

因为有在书店打工的经验所以知道了校对的工作,鸥来堂校对部的小出凉香现在作为校对员要校对各种类别的校样(将原稿以书的样子组合起来的试印)。不得不去了解校样的检查的流程和只有在出版界才使用的专门用语等就是校对员的工作的本质,了解到了很多让人意外的内容。

■ペンの色ひとつで間違いの発見率がアップする!?

■笔只用一个颜色,错误的发现率会增长!?

——ゲラに指摘を入れるとき、気を付けていることはありますか?

——检查校样的时候,有什么需要小心的地方吗?

ゲラに入れた指摘は編集者や著者、場合によっては印刷所の方など、さまざまな人の目に触れることになります。誰が見ても分かりやすいキレイな字で書くことはもちろん、指摘の意味が伝わりやすいようにということや、著者に対して失礼にならないように、丁寧な表現で書くことにも気をつけています。

写入校样的校对,根据编辑、作者和场合的不同,印刷的地方等能让各种各样的人方便的看到。不论是谁都能够轻松分辨的整洁的文字不用说,校对的含义也需要简单明了地传达出来,还需要注意写出来的东西礼貌的表达,不能让作者觉得失礼。

例えばちょっと文章の整合性が取れていないというとき、「ここ意味分かりません」なんて書いてしまうと著者の方はムッとしてしまいますよね。

比方说,有时文章的连贯性不够好的时候“这里意义不明”这样写的话很容易让作者觉得很窝火。

そのあたりのバランスが難しいです。ちゃんとこっちの意図も伝わりつつ、著者が不快にならないような表現になるよう心がけています。

从中取得平衡是很困难的。很好的传达这部分的意图、尝试使用不让作者感到不快的表达方式都是需要用心考虑的。

だから見た目には無言のままずっとゲラと対面しているのですが、ゲラ上でいかにコミュニケーションを取るかは常に考えていますね。

所以虽然看到的是一直一言不发默默地面对校样,然而常常在考虑的是如何通过校样进行沟通。

——なるほど、細かい気配りが必要なんですね。1つのゲラをチェックするとき、決まった手順や流れのようなものはあるのでしょうか?

——原来如此,需要注意很多细节呢。校对一份校样的时候,有规定好的顺序或者流程之类的吗?

1つの案件は著者の赤字を反映しながら初校→再校→念校と進んでいくことがほとんどです。初校には著者のチェックが入ります。再校以降ではまず「赤字照合」から始めます。著者の赤字がすべてゲラに反映されているか、チェックしていくんです。

一份案件不仅仅反映作者的红色批注还要进行初校→再校→复校。初校中会有作者本人的修改。到再校之后首先是从“朱字核对”开始。检查作者的红色批注是不是全部反映在校样上。

漏れがないように赤字にチェックマークを入れていくのはもちろん、入れ終わった後にもう一度漏れがないかどうか確認しています。そのときゲラからちょっと離れて、全体を見ることが大切。ゲラの端の方に書かれた赤字などを見落としていることがあるんです。

确认没有漏掉的批注,标记上确认符号不用说,标记好之后还需再次确认是否有遗漏。这时候稍微离开校样去看整体是很重要的。很容易看漏写在校样边缘的批注。

チェックマークを入れるときは赤字と色がかぶらないように、緑や水色など目に飛び込んでくるような色のペンを使っています。こういったひと手間で、チェック漏れが随分減るんですよ。

标记确认符号的时候要注意不要和朱字重叠,经常会使用绿色或者浅蓝这样比较醒目的颜色。花费这样一个功夫,检漏的可能性会降低很多。

これがひと通り終わったら、実際にゲラを読む作業(素読み)に入って指摘を入れていきます。

这部分结束之后,就进入实际的读校样的工作(读校)检查校样。

指摘=赤字と思われているようですが、指摘は鉛筆で入れるのが基本です。校閲者が赤いペンで指摘を入れるのは、著者の赤字がきちんと反映されていなかった箇所などです。

会认为检查校样=朱字批注,然而检查校样的基本其实是用铅笔。校对员用红色笔检查校样的时候,是作者的批注不清晰的地方等。

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