「プリンセスやすこ」という名のアイドルをご存知ですか?デビューして7年目、今年67歳。間違いなく日本最高齢の現役アイドルです。この頃は全国ネットのテレビ番組にもしばしば採りあげられるようになり、知名度はぐんぐん上昇。プリンセスやすこさんが活躍しているのは、いわゆる「地下アイドル」と呼ばれるシーン。ライブハウスをメインに活動し、ステージは月に、およそ7回と精力的。自ら作詞を手掛けるシングルは年に3、4枚をリリースし、トータル20作品以上を数えます。2018年の春にはサードアルバムを発売予定。

大家知道一位名叫“安子公主”的偶像吗?今年67岁的她出道至今已经7个年头,是日本国内目前最高龄的现役偶像。最近全国各网络电视节目对她的热烈讨论使其知名度直线上升。安子公主活跃的范围被叫做“地下偶像”。以live house的表演为主,每个月大约上台表演7次。她本人作词发表的歌曲每年约有3、4首,目前已经累计发行了20首以上的作品。第3张专辑已预定于2018年春季发行。

うわさの姫アイドルの正体は写真家だった

饱受非议的偶像其实是个摄影师

アイドル「プリンセスやすこ」さんの拠点があるのは、大阪の郊外、寝屋川市。「プリンセス・マーガレット」と書かれた建物がそれ。実はここはフォトスタジオ。プリンセスやすここと太田安子さんのもうひとつの仕事はフォトグラファー。「お年寄りをお姫様のように撮ってあげたい」という想いから、ビジュアルアーツ専門学校に通って撮影技術を学び、壮年女性専門の写真スタジオを開いたのです。

偶像“安子公主”的据点位于大阪郊外的寝屋川市。是一栋写着“Princess marguerite”的建筑物。其实这里是一家照相馆。安子公主也就是太田安子的另一个工作是摄影师。带着“希望把老年人拍得像公主一样”的想法,她去视觉艺术专门学校学习了摄影技术,并开设了这家专为中老年女性拍摄照片的照相馆。

「小学校の頃からお姫様が大好き。リボンの騎士を読んだり、お姫様ごっこをしたり。あと、カメラが好きだったなあ。小学生の頃から写真の引き伸ばし機を買って、家で自分で焼いたりしていたの」

“小学时我就很喜欢公主。经常看骑士公主,玩假装自己是公主的游戏。后来喜欢上了照相机。小学时买了一个照片冲洗机,开始在家自己洗照片”

ひょんなことからアイドルに

因为偶然成为偶像

もともとはアイドル志向ではなかったのだとか。

听说您当初并没有做偶像的志向。

「60歳を過ぎて『歌でみんなにハッピーになってもらいたい』『ただの趣味ではなく、ポップスを仕事にしたい』と思い歌手活動をはじめました。でも、はじめは歌える場所が見つかりませんでした。カラオケ大会にお金を払って出演したり。そうするうちにアイドルのブッキングに長けた方と知り合いになって、地下アイドルたちがたくさん出るライブハウスのイベントで歌うようになりました。次第に若い女子たちから元気がもらえるようになり、お互いにエールを送って友情も芽生えるようにもなっていったんです。自分がアイドルとして活動していると自覚しだしたのは3年くらい前からかしら」

“过了60岁后总想着‘希望通过歌声给大家带来欢乐’、‘并不只是兴趣,而是希望从事流行歌曲的工作’,于是开始了自己的歌手活动。但一开始并没有找到可以唱歌的地方。然后就花钱在卡拉OK大会上表演。就这样认识了一位擅长包装偶像的人,开始在地下偶像们经常出没的live house唱歌。渐渐地,年轻女孩们朝气的一面感染了我,我们相互之间加油鼓劲并产生了友情的萌芽。自觉开始作为偶像活动是在3年前左右”

プリンセスやすこさんは自分から志願してアイドルになったわけではなく、自然な流れのなかでそうなっていったようです。「プリンセスやすこ」という芸名も自分でつけたものではなく、ライブ映像をYouTubeにアップした人がタイトルにそう記述したのがきっかけ。以来それがニックネームとなり、さらに正式呼称となりました。

安子公主并没有刻意想当偶像,而是顺其自然走上了这条道路。“安子公主”这个艺名也不是自己取的,是当时把她现场表演视频上传到YouTube的人起的标题。从那之后这个名字就成了她的昵称,最后变成了正式名称。

ひどい中傷を受けることも

也会被恶语中伤

とはいえ、最近でこそアイドルのイベントにプリンセスやすこさんが出演していても奇異には感じなくなりましたが、当初は風当たりも強かったのでは。

最近这段时间大家才开始对安子公主的演出不再抱有奇怪的感觉,起初还是有很大的争议。

「いえいえ、いまだにキツいことを言われますよ。Twitterに『60歳を過ぎて地下アイドルなんかやらなくても、もうすぐ地下に埋められるのに』とかひどいことを書かれちゃう。お金持ちが趣味や遊びで歌っているわけじゃない。誰に借りたわけでもない、定年までこつこつ勤めあげてもらったお金を使って、第二の人生に賭けているんです。だって、あっちの国(天国)にはお金は持っていけないんですもの。前へ一歩踏み出さないと、なにも始まらないと思っているんです。」

“不不,即使是现在也依然有很多恶评。Twitter上还被写过‘过了60岁即使不做地下偶像,也离被埋入地下不远了’。我并不是把唱歌当娱乐和玩乐的有钱人。也并没有找任何人借钱,只是用了退休前兢兢业业工作赚来的钱赌在了自己的第二人生上。因为钱是不能带到天国去的。如果不向前踏出一步的话,什么都不会开始。”

そう、実はプリンセスやすこさんの活動資金は定年まで勤めた会社の退職金。CD製作は自腹。それだけではなく「10万円近くかかる」という新曲を出すたびに販促用に作る自立型の等身大パネルのほか、ポスター、フライヤー、PV制作費など、すべて自分で支払っています。およそ2000万円あった退職金は、みるみる消えていったのだそう。

是啊,其实安子公主的活动资金都是她的退休金。CD制作是自掏腰包。不仅如此,每次推出新曲时制作的与自己等身高的展示板,海报、宣传单、pv制作等加起来“将近10万日元费用”全部都是自己支付的。约2000万日元的退休金,眼看着就要用完了。

お別れを明るく歌いたい

希望开心地唱出分别之歌

夢は70歳のバースデーライブ

梦想是70岁的生日音乐会

では最後に、プリンセスやすこさんの将来の夢は?

那么,安子公主将来的梦想是什么呢?

「70歳の古希には広いホールで盛大にバースデーライブがやりたいですね。できれば大阪城ホールで(笑)。」

“希望古稀之年能在大礼堂举办生日音乐会。如果可以的话希望在大阪城hall(笑)。”

17歳の心情を歌ったアイドルソングは数多くあります。しかし、70歳のそれを聴かせてくれるのは、きっとプリンセスやすこさんしかない。70歳になられたその日、まだ誰も見たことがない、現役女子アイドルとしての「70歳の地図」(セブンティース・マップ!)を、みんなに見せてほしいです。

歌唱17岁心情的偶像歌曲有很多。但是能让大家听到70岁的人唱那样的歌的肯定只有安子公主了。真希望安子公主能在70岁的那天,让大家欣赏到至今还从未看过,作为现役女子偶像的《70岁的地图》。

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