■数字3桁ごとの「,(コンマ)」が使われるワケ

■为什么数字每隔三位要加逗号?

日本ではもともと、数字を表記する際には「万」「億」「兆」などの漢数字の単位を使って4桁ごとに区切って記されてきた(例:2万5000)。それに対し、英語やフランス語などラテン語を起源とする言語圏の国々では、「ミリオン(100万)」「ビリオン(10億)」というように、3桁区切りで数字が成り立っている。そのため、3桁ごとにコンマを打つ表記が用いられてきたのだ。

日本在过去标记数字时采用的是“万”“亿”“兆”等汉数字单位,每四位数分隔一次(如2万5000)。但在英语、法语等起源于拉丁语的语言圈中,数字是每三位数进一个单位的,如“million(100万)”“billion(10亿)”。因此,每隔三位数就要在数字间插入一个逗号。

現在の国際ルールでは、会計における記帳方法には3桁表記が採用されている。日本の場合、国内だけのことを考えると4桁表記のほうが便利なはずだが、貿易をはじめとするさまざまな国際活動において数字は欠かせない。

按照现在的国际标准,在会计记账时统一采用这种千位分隔符。在日本,如果只考虑国内的情况,用万位分隔符明显会比较方便,然而在以贸易为首的众多国际活动中,数字是不可或缺的。

そこで昭和27(1952)年、国内の各省庁へ「数の桁の区切りは3桁ごとにコンマを用いる」という内容の「公用文作成の要領」が通知され、これ以降、3桁ごとにコンマを打つ表記方法が一般化したのである。

于是在昭和27(1952)年,日本国内各个省厅收到《公用文制作要领》,要求“标记数字时要使用千位分隔符”。从此以后,使用千位分隔符成为普遍的数字标记方法。

■けっこうよく見る「々」という字の正体

■常见的“々”字的真面目

「国々」や「人々」のように、同じ漢字をくり返して書くときに使う「々」の読み方をご存じだろうか。これは、漢和辞典で画数3の欄を引いても載っていない。

各位知道像“国々”“人々”这样,在重复同一汉字时所使用的“々”应该怎么读吗?这个字,就算查阅汉和辞典的笔画3一栏也是找不到的。

実は「々」というこの字、漢字ではなく「記号」なのだ。

其实“々”并不是汉字,而是一个“记号”。

この字はもともと、「同」の異字体「仝」から転じて生まれたもので、カタカナの「ノ」と「マ」を組み合わせたように見えることから「同の字点」「ノマ点」などと呼ばれている。

这个字原本是从“同”的异体字“仝”中演化而来的,因看起来像是由片假名的“ノ”和“マ”组合而成,所以它被称作“同の字点”或“ノマ点”。

だが、これほど世の中で広く使われているのに、「々」はあくまで記号であって単独での正式な読み方は存在しない。同様の記号には、ひらがなのくり返しを示す「ゝ」、カタカナのくり返しを示す「ヽ」、表などにも使われる「〃」などがあり、まとめて「踊り字」と呼ばれている。

尽管被人们广泛地使用,“々”终究也只是一个记号,不存在独立的正式发音。类似的记号还有表示重复平假名的“ゝ”、表示重复片假名的“ヽ”以及在表格中也会用到的“〃”,它们统一被叫作“踊り字(重复符号)”

これらは、パソコンのワープロソフトで「どう」「おなじ」「くりかえし」などと打って変換すると出てくるので、覚えておくと便利だろう。

这些记号只要在输入法中输入“どう(同)”“おなじ(同)”“くりかえし(重复)”就能打出来,记下来日后将会方便不少。

■「時計回り」はなぜ「右回り」なのか?

■“顺时针转”为什么就是“向右旋转”?

「時計回り」といえば「右回り」のことを指す。実際の時計の針が右回りに回転することになぞらえ、何かを右に回したり、右回りの順番で行ったりするときに、それを「時計回り」と表現するわけだが、これは左回りの時計が存在しないからこその表現だ。

说到“顺时针转”就是“向右旋转”。由于时钟的指针是向右旋转的,因此,当要将某种东西往右转、或某种事物按右转顺序进行时,就会用“顺时针转”来表达。而这一词语成立的前提是,不存在向左旋转的时钟。

では、時計はそもそもなぜ右回りと決まっているのか。それは、世界最古ともいわれる時計が右回りで時を刻んでいたことに由来する。

说到底,为什么时钟就一定是向右旋转的呢?那是因为世界上最古老的时钟就是向右旋转的。

世界最古とされる時計は、およそ6000年前のエジプトで誕生した日時計だ。日時計とは、地面に打った杭(くい)を太陽が照らすことでできる影の動きで時を知るというもの。原始的な日時計は木や石でできた杭の影を見て、おおよその時刻を認識していたが、やがて目盛の概念などが生まれてより実用的になり、世界各地へ伝播(でんぱ)していったと考えられている。

世界上最古老的时钟是约6000年前诞生于埃及的日晷。在地面上打入晷针,使其在太阳照射下形成影子,再从影子的方位判断时间,这就是日晷。原始的日晷只能通过观察木造或石造晷针的影子来判断大致时间,直到后来有了刻度的概念,日晷变得更加实用,并被传播到了世界各地。

その日時計が生まれた地球の北半球では、時を示す影の動きは右回りに動く。これが、時計の針が右回りになったそもそもの所以(ゆえん)なのだ。だが、もし日時計が南半球で生まれていたら影の動きは左回りとなり、現代の時計はすべて左回りに動いていたかもしれない。

日晷诞生于北半球,指示时间的影子是向右旋转的。这就是时钟指针向右旋转的根源。但如果日晷诞生于南半球、影子向左旋转,那么说不定现代的时钟全都是向左旋转的呢。

■視力「1.0」などの数値は何を意味するのか?

■像视力“1.0”这样的数值代表着什么?

決められた線の上に立ち、遮眼子(しゃがんし)で片目を隠し、「ランドルト環」と呼ばれる「C」の形をした視標のどこに切れ目があるかを答えていく。これは、学生の頃によくやった視力検査のことだが、測定結果で教えられる「1.0」や「0.5」といった数値は、そもそも何を意味しているのだろう。

站在规定的线上,用挡眼板挡住一只眼睛,再回答出被称作“兰氏环”的“C”形视标的缺口朝往哪个方向。这是学生时代常见的视力检查。那么,测试结果得出的像“1.0”“0.5”这样的数值到底又代表着什么呢?

例えば、直径7.5ミリの円に1.5ミリの切れ目があるランドルト環を、5メートル離れた位置から見る。どの方向に切れ目があるかが見えれば、視力は「1.0」となる。これが、視力検査の基準である。ランドルト環の切れ目は、検査される側から見ると、角度1分、つまり1度の60分の1に相当する。

例如,从5米远的位置上看一个直径7.5mm、缺口宽1.5mm的兰氏环。如果能看清它的缺口朝哪个方向,那么被测者的视力就是1.0。这是视力检查的基准。从被测者的位置上看,兰氏环缺口的视角是1分,即1度的1/60。

視力「0.5」とは、この切れ目の広さが2倍にならなければ認識できない状態のこと。切れ目が「1.0」の人の倍である3ミリになって、やっと認識できるというわけだ。

而视力“0.5”则代表要将缺口扩大两倍才能看清。也就是说,要把缺口扩大到视力1.0的两倍——3mm,被测者才能看清缺口的方向。

■「青いワイシャツ」はヘンな英語表現!?

■“蓝色白衬衫”是奇怪的英语用法!?

きちんとした装いに欠かせないのがワイシャツである。だがこの「ワイシャツ」、海外ではほぼ通じない和製英語なのだ。

衬衫是正装中的必备品。然而“ワイシャツ(衬衫)”一词,是不受海外认可的和制英语。

ワイシャツは、袖を広げると「Y」の字になるからこう呼ばれていると思っている人もいるが、それは間違い。Tシャツはれっきとした英語で、袖を広げると「T」の字になるからそう呼ばれるのだが、ワイシャツは「ホワイトシャツ(white shirt)」が日本でなまって生まれた呼称なのである。

很多人以为它之所以叫“ワイシャツ”是因为将袖子摊开时衣服的形状与“Y”字很相像,但其实这是错误的。T-shirt是正儿八经的英语,名字也是因为将袖子展开之后,衣服的形状与“T”字相像,可“ワイシャツ”实际上是“ホワイトシャツ(white shirt)”在日本改变发音之后产生的名称。

white shirtの読みを、あえてカタカナで書けば「ホワイトシャト」となるが、英語ではワイの部分にアクセントがあるために「ワイシャ」と聞こえ、語尾の「ト」も「ツ」に聞こえるので「ワイシャツ」になったのである。

white shirt的读音,用片假名来写是“ホワイトシャト”。由于在英语中“ワイ(wai)”发重音,整个词语听起来就像是“ワイシャ(waisya)”,加上词尾的“t”听起来像“tsu”,所以就变成了“ワイシャツ(waisyatsu)”。

広告などではワイシャツを「Yシャツ」と書いていることがあるが、もともと「Y」とは何の関係もない。さらに、そもそも「白いシャツ」なのだから、「青いワイシャツ」というのも当然おかしな表現ということになる。

虽然一些广告上会将“ワイシャツ”写成“Y-shirt”,但其实它和“Y”根本一点关系都没有。而且,它原本的意思就是“白衬衫”,“蓝色白衬衫”当然是一种奇怪的用法。

ただ、衣類としても言葉としても、ワイシャツは日本の生活に深く根を下ろしている。もはやほかの呼び名にするのは不可能だろう。

不过,无论是作为服装的一个种类还是单纯的词汇,“ワイシャツ”都已经在日本人的生活中根深蒂固,要将它换成其它叫法几乎是不可能了。

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