梅雨の時期は、頭痛だったりいまいち体調がすぐれない…という方も多いのではないでしょうか?さらに二日酔いや虫歯も重なると、テンションも下がってしまうのはやむを得ず。

梅雨时节,时常头疼脑热搞不好就病倒了…估计碰到这种情况的人不少吧。若是再加上宿醉或蛀牙等症状,没干劲也是没办法。

江戸時代にも、頭痛や二日酔い、虫歯などあったようです。庶民は薬を簡単には買えないし、そうなると薬以外の方法で対処することになったようです。

在江户时代,人们也会碰上头痛、宿醉、蛀牙等症状。平民买药不容易,遇到这种情况会用药物以外的方式处理。

頭痛のときは鉢巻と梅干し?!

头痛时用头巾或梅干?!

まずは、頭痛から。頭部を固く縛ると頭痛が軽くなると言われていました。なんだか、頭痛がさらに悪化しそうな気がしますが…。

首先从头痛的应对法开始说。据说紧紧扎住头部疼痛感就会减轻。不过笔者总觉得这么做头疼会加重…

もう一つの方法は、梅干しを額やこめかみに貼るのです。今でも梅干は殺菌・腐敗防止などでお弁当にも活用されていますが、江戸時代から大活躍でした。行商人が「梅干しや梅干しや!」と声をあげながら売り歩いているのを聞き逃さずに、梅干を買って額やこめかみに貼っていたのでしょう。

另一个方法是拿梅干贴在额头或太阳穴处。如今梅干也因为其杀菌、防腐作用而被用作便当食材,梅干从江户时代就开始大展身手。那时的人绝不会错过行商边走边吆喝“梅干!梅干”的叫卖声,会买了梅干回去贴在额头或太阳穴上吧。

二日酔いには豆腐のしぼりかすを

宿醉就用豆腐渣

お酒をついつい呑み過ぎると、避けられないのが二日酔いです。迎え酒もやっていたようですね。酒を呑んで再び酔った状態にするのですが、もちろんこれでは二日酔いが治ることはありません。そこで登場するのが、豆腐のしぼりかすです。

不知不觉喝酒喝过了头,第二天肯定会宿醉。似乎还有以酒解酒这种方式。喝酒再进入醉酒状态,这种方式当然不可能治好宿醉。这时就该豆腐渣上场了。

おから叉はきらずとよばれた豆腐のしぼりかす(きらず汁)が効果的といわれていました。長屋でも、きっとこれを旦那さんに飲ませていた家庭は多かったのでは。吉原では、「袖の梅」という薬が人気でした。酒客のために廊内で販売されていたこの薬は、吉原名物の一つだったようです。

豆渣,又叫雪花菜或豆腐渣,据说很有效。在大杂院等地方给丈夫喝这个解酒的人家不少。吉原有种叫“袖梅”的药非常受欢迎。这种在游廊贩卖的药专为酒徒准备,是吉原特产之一。

虫歯は虫のしわざ?!

蛀牙因虫而起?!

様々な迷信があった江戸時代ですが、なんと虫歯は虫のしわざだと思っていたとか!

江户时代存在各种迷信,但笔者没想到人们居然认为蛀牙因虫而起!

虫歯を治す方法には、「にんにくを焼いてその煙を吸い込み、水の中に吐き出すと虫が出て虫歯が治る」とか、「韮(にら)の種子を焼いて、その煙を歯の痛むところにくゆらせると虫が出て痛みがなくなる」と言われていました。

据说治疗蛀牙的方式中有如下法子:“吸入烤大蒜产生的烟然后吐到水里,虫就出来了,蛀牙也会好”;“用烤韭菜种子冒的烟,熏牙疼的地方,虫子就会跑出来牙就不疼了”。

また、芝瓦町の善長寺にある「お珊の方」の墓前で祈願すると、歯の痛みが消え去ったという話は、当時有名だったとのこと。この「お珊の方」は、備国(広島県)福山城主・水野日向守勝成の奥方で、幼少期から虫歯で苦しみ、亡くなるときも虫歯で苦しんでいたとか。彼女の遺言が、「世の人で歯の痛みに悩む者が我墓前で詣でて念ずるなれば直ちに平癒せしめん」だったのです。

此外,据说在芝瓦町善长寺的“珊夫人”墓前祈祷的话,牙就不痛了,这个故事在当时相当有名。这位“珊夫人”是备国(广岛县)福山城主水野日向守胜成的夫人,年幼时就因蛀牙苦恼,去世前也受蛀牙折磨。她的遗言是“世人若因牙痛烦恼,至吾墓前参拜祈愿,吾必令之瞬间痊愈”。

「信じるものは救われる」「困ったときの神頼み」という言葉がありますが、江戸時代の人々はまさにそうだったのかもしれませんね。

俗语称“信者获救”、“遇难求神”,或许江户时代的人们正是如此。

そして、食べ物も上手に摂り入れて、頭痛や二日酔い対策をしていたのです。それでも人前では痛そうにみせず、気丈にいつも通りにふるまう。それが、粋な江戸っ子だったのでしょう。

除此之外,还有以好好吃饭应对头疼或宿醉的法子。即便如此,在人前绝不表现出疼痛的样子,逞强也要如往常一般活动,大概这就是洒脱的江户子吧。

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