むかしむかし、あるところに、三毛猫を可愛がっている三味線ひきのおばさんがいました。

很久很久以前,有个弹三弦的老奶奶很喜欢三色猫。

ある日の事、三毛猫に踊りを教えてみようと思ったおばさんは、いろりに鉄鍋をかけて、その中に三毛猫を座らせました。

有一天,老奶奶想教三色猫跳舞,所以在火炉上放了个铁锅,让三色猫坐在里面。

それからいろりに少しばかりの炭火を入れて、猫の足がやけどしないぐらいに温めました。

然后在火炉里加入少许炭火,正好是不会烧到猫爪的温度。

鍋の中が熱くなってくると三毛猫は思わず立ちあがり、すかさずおばさんが鳴らし始めた三味線に合わせるように、熱くなった手足を動かして踊る格好をしました。「そうそう、上手、上手」。

铁锅热了后,三色猫情不自禁的站了起来,老奶奶马上弹起三弦,和由于发热而舞动的手脚相配合。「就是这样就是这样,跳的真棒」。

おばさんは猫が手を上げるとピン、足を跳ねるとトン、手足を下ろすとシャンと、上手に三味線をならしました。

老奶奶在猫抬手时就弹叮,抬脚时就弹咚,放下手脚时就弹锵,弹得真不错呢。

こうして少しずつ練習を重ねていると、しまいに三毛猫は三味線の節を覚えて、鉄鍋の中に入れなくても一人で踊るようになりました。

就这样不断地练习,渐渐地三色猫能记住三弦的节奏,即使不在铁锅里也能跳了。

おまけに節に合わせて、♪ニャ、ニャン、ニャーと、可愛く言うのです。

而且,还会随着节奏,发出喵喵喵的可爱叫声。

この踊る三毛猫の噂はあっというまに広まって、あちらこちらから、ぜひ三毛猫の踊りを見せてくれと頼んでくるようになりました。

关于会跳舞的三色猫的传闻迅速传开了,想看三色猫跳舞的人蜂拥而至。

♪トン、トン、ピン、シャン

♪ 咚,咚,叮,锵

♪ニャ、ニャン、ニャー

♪ 喵,喵,喵

ところが、三毛猫があまりにもうまく踊り歌うので、それをねたんだ人たちが、「あの三毛猫は、化け猫だよ」と、言い始めました。

但是由于三色猫跳的唱的太好了,所以眼红的人就开始说「那只三色猫,是猫妖」。

それからはおばさんは三毛猫の踊りを人には見せずに、自分だけの楽しみにしたそうです。

之后,老奶奶就不再让别人看三色猫跳舞了,只独享其乐了。

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