にぎりずしを数えるときに「1カン、2カン」と言うことがあります。この「1カン」は、にぎりずし「1個」を指すのでしょうか、あるいは「2個」を指すのでしょうか。

说起手握寿司的量词,会说「1カン、2カン」。那这个「1カン」是指“1个”还是指“2个”手握寿司呢?

ものを数えるときの単位として用いることば(助数詞)のうち、「ペアでワンセット」という形で数えるものがいくつかあります。たとえば、「靴1足・靴下1足」は左右ワンセットのものを指す表現で、「靴下を1足なくした」と言ったら左右両方ともなくした意味になります。右だけ(あるいは左だけ)をなくしたのであれば、「靴下を片方なくした」と言うべきでしょう。また、「たらこ1腹(はら)・めんたいこ1腹」は、1匹から取れる魚卵のかたまりで、外見上は「2つ」に並んでいるものです。

在用来计数的单位(量词)中,有一些是以“成对”的形式来计算的。例如,“1双鞋、1双袜子”是指左右两只,如果说「靴下を1足なくした」,则是表示左右两只都弄丢了。如果只是弄丢了右边(或者是左边)一只袜子,则应该说成「靴下を片方なくした」。另外,“鳕鱼子1腹、明太子1腹”是指从一条鱼的身上取下来的鱼卵,在外观上是并排的“两个”。

いっぽう「1カン」ということばは、「1個」を指すのか「2個」を指すのかがはっきりしません。

另一方面,「1カン」这个词是指“1个”手握寿司还是指“2个”手握寿司,我们不得而知。

にぎりずしを数えるのになぜ「~カン」ということばを使うのか、このことばの語源は何か、ということについては、いろいろな説があるものの、よくわかっていません。「1カン」ということばは料理人が用いる隠語(符丁)で「1個」のことを指す、と書いてある昭和初期の資料があります。このことから、もともとの意味としては「1カン」は「1個」を指したものと想像されます。

手握寿司为什么要用「~カン」这个量词,这个词的词源是什么,虽然有各种各样的说法,但是并不是很清楚。根据昭和初期的资料记载,「1カン」这个词是厨师使用的隐语(符号),指的是“1个”。由此可以想象「1カン」其原本的意思是指“1个”。

カウンターですしを注文すると、同じすしダネを2個ずつ握ってくれることがあります。この習慣は「2カンづけ」と呼ばれるもので、やはり「1カン」は本来「にぎりずし1個」であることがわかります。しかし、この「2カンづけ」で供される一単位としての「にぎりずし2個」のことを「1カン」であると考える人も、かなり多いのが実情です。

在柜台点寿司的话,店员会给我们捏两个同款的寿司,这种习惯被称作「2カンづけ」。虽然知道「1カン」原本只是“1个手握寿司”,但是实际上,仍有很多人会将「2カンづけ」中提供的“2个手握寿司”认为是「1カン」。

NHK放送文化研究所のホームページ上でおこなったアンケート調査の結果によると、「1カン=1個」派は全体で53%、それに対して「1カン=2個」派は47%とほぼ同数でした。ただし年代別には、50歳より上の人たちでは「1カン=2個」派のほうが多い、という結果になっています。また地域差もあり、西日本では「1カン=2個」派のほうが多くなっています。

根据NHK放松文化研究的主页上进行的问卷调查结果显示,认为「1カン=1個」的人占全体的53%,而认为「1カン=2個」的人占全体的47%,两派人数基本上差不多。但是从年龄层来看,50岁以上的人当中,认为「1カン=2個」的人更多。另外也有地域差异,在西日本认为「1カン=2個」的人更多。

「まぐろ1カン○○円」と書いてあるのを見て注文し、2個握ってくれるものと思っていたら1個だけだった、という経験のある人もいるかもしれません。

也许有人有过这样的经历,看到菜单上写着 “金枪鱼1贯○○日元”后就点了,以为店员会给自己捏2个寿司,结果只捏了1个寿司。

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