子役デビューから20周年を迎えた俳優・池松壮亮(31)。今年はオール韓国ロケの主演映画『アジアの天使』が7月2日から公開されたほか、出演した中国映画『柳川』や『1921(原題)』の公開も控えるなど、アジア圏での活躍が目立つ。

演员池松壮亮(31)自从童星出道至今已经20周年。7月2日,他主演的全韩国外景电影《亚细亚的天使》上映,除此之外还出演了暂未上映的中国电影《柳川》和《1921》等,在亚洲圈十分活跃,备受瞩目。

2001年に劇団四季のミュージカル『ライオンキング』でデビューした池松壮亮。当時は役者よりも野球選手の方に興味があったものの、徐々に俳優業に魅力を感じ始めていったという。2003年にはハリウッド映画『ラスト サムライ』に出演し、若手俳優賞にノミネートされるなど話題を呼んだ。

2001年,池松壮亮通过四季剧团音乐剧《狮子王》出道。当时,比起当演员他更想当棒球选手,但后来也逐渐感受到演员这个职业的魅力。2003年,出演好莱坞电影《最后的武士》,获得青年男演员奖的提名,引发话题讨论。

2005年,公開の映画『鉄人28号』では映画初主演を務め、この頃より野球選手ではなく役者として生きていくことを決意するようになったという。その後は数多くの映画やテレビドラマで主役から脇役まで幅広い役柄を演じ、数多くの映画賞を受賞。映画界で欠かせない俳優の一人として知られるようになっていった。

2005年,首次担任上映电影《铁人28号》的主演,从此以后下定决心做个演员,而非棒球选手。此后,在众多电影和电视剧中担任主角或配角,演绎了大量角色,获得了无数电影奖项,成为电影界不可或缺的演员之一。

7月2日に公開された石井裕也監督の映画『アジアの天使』では、俳優のオダギリジョーが演じる兄を頼って8歳の息子とともに韓国・ソウルへと渡る主人公を熱演。撮影は全て韓国で行い、実力派として知られるチェ・ヒソをはじめ韓国出身の俳優も複数出演した作品だ。

在7月2日上映的石井裕也执导的电影《亚细亚的天使》中饰演男主角,电影中他求助小田切让饰演的哥哥,一起带着8岁的儿子前往韩国首尔。这部作品全部拍摄均在韩国完成,以崔嬉序为代表的众多韩国实力派演员也在其中出演。

与小田切让合演《亚细亚的天使》

これまで主に邦画を中心に活躍してきた池松壮亮だが、今年公開予定の作品ではチャン・リュル監督の中国映画『柳川』や上海で撮影を行ったという『1921(原題)』への出演も発表されており、活動の軸足がアジア圏へと広がっていく転機ともなりそうだ。

一直以来,池松壮亮主要活跃在日本电影界,但在今年将要上映的作品中有张律执导的中国电影《柳川》和在上海拍摄的《1921》,成为活动轴心向亚洲圈扩张的转折点。

『アジアの天使』で共演したオダギリジョーも韓国や中国、香港、シンガポールなどの映画に出演しているが、池松壮亮もこうした“海外進出”へと向かうのだろうか。だが映画ライターのSYO氏は「信頼する監督と共に越境することが大きかった」と説明する。

《亚细亚的天使》中合作的小田切让也出演了韩国、中国、中国香港、新加坡等电影,池松壮亮也正朝着“向海外发展”的方向努力吧。然而电影编剧SYO解释说,“主要还是因为与信赖的导演共同跨越了国界”。

《从宫本到你》(2019)

「池松壮亮さんは『アジアの天使』でオダギリジョーさんと共にオール韓国ロケにチャレンジしました。その理由は“盟友・石井裕也監督の作品だから”というのが大きかったように思います。『ぼくたちの家族』『バンクーバーの朝日』『映画 夜空はいつでも最高密度の青空だ』『町田くんの世界』など、石井監督と池松さんは多くの映画を共に作り上げてきています。

“池松壮亮在《亚细亚的天使》中与小田切让共同挑战了全韩国外景拍摄,这样做的理由想必也主要因为这是“盟友石井裕也导演的作品”。石井导演和池松一起创造了很多部电影,比如《我们的家族》、《温哥华的朝日》、《夜空总有最大密度的蓝色》、《町田君的世界》等。

『アジアの天使』においては、さまざまなアクシデントに見舞われ、脚本も何度も書き直すことになるなど相当苦心されたようですが、そんな石井監督を何年も傍らで支えていたのが池松さんです。“海外進出”が目的ではなく、信頼する監督と共に越境する、ということがやはり大きかったのではないでしょうか」(SYO氏)

在《亚细亚的天使》中出现了各种突发事故,导致剧本无数次修改重写,的确非常费心,但多年来池松一直支持石井导演。“向海外发展”并不是目的,主要原因还是因为与信赖的导演一起跨越国界吧。(SYO先生)

では中国映画『柳川』や『1921(原題)』への出演はどんな意味を持つのだろうか。SYO氏が続ける。「もちろん、中国映画『柳川』や『1921(原題)』に出演することで、今後はアジアをまたいだ活躍を見せていくであろうとは思います。ただ、近年急に動き出したり意識が変わったりしたわけではありません。彼の映画デビュー作は12歳のときに出演した『ラスト サムライ』です。当時から“日本”と“海外”の作品の違いについて考えていたといいます。

那么出演中国电影《柳川》和《1921》意味着什么呢?SYO先生接着说道,“的确通过出演中国电影《柳川》和《1921》,今后他的活跃范围将会扩展到整个亚洲,但这并不是最近才转变的想法。他的电影出道作品是12岁时出演的《最后的武士》,他说从那时起就在思考‘日本’和‘海外’作品的区别。

つまり、もともと国内に絞った考え方をする俳優ではないんです。2018年には、NHKの番組でフランスのフランソワ・オゾン監督と対談したこともあります。出演作が海外の映画祭に出品される機会も多く、国内の映画も海外の映画も彼にとっては“身近”な存在なのではないかと思います」

“也就是说,他本来就不是局限于国内的演员。2018年,我在NHK节目组与法国导演弗朗索瓦·奥宗有过一次谈话。他也有很多机会在国外的电影节展出自己出演的作品,所以不管是国内还是国外的电影对他来说都是亲近的存在。”

『1921(原題)』に関して語った『映画.com』の独占取材では、「僕自身、これまで沢山の中国映画から影響を受けてきました」と明かしていた池松壮亮。“海外進出”ではなく端的にグローバルに活躍する彼の動きは、コロナ禍で分断が加速化する今、多くの人にとって一つの指針となる生き方なのかもしれない。

池松壮亮在接受映画.com的《1921》专访时说道,“我本身也受到了很多中国电影的的影响”。他的发展已经不仅是“海外发展”而明显是全球发展,如今因新冠肺炎各地分割加剧,对于很多人来说池松壮亮可能会成为一种具有指导意义的生活方式。

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