〈鎌倉の方に行く横須賀線は十三番ホームから出る。電気時計は十八時前をさしていた〉

“从开往镰仓的横须贺线十三号站台出来,站台上的电子时钟显示即将下午六点。”

松本清張の『点と線』にあるように、鉄道駅構内で仰ぎ見るあの時計、正式には電気時計と呼ぶそうだ。これがJR東日本の駅から撤去されつつあるという。

正如松本清张的推理小数《点与线》一样,地铁站内抬头可见的时钟正式名称叫做电子时钟。而JR东日本各大车站即将撤下该时钟。

撤去は「乗客数1日1万人未満の駅」「老朽化が進んでいる時計」「更新時期が近い時計」のいずれかに該当した場合で、昨年11月から作業が始まった。JR東管内1626駅のうち約500駅が対象となり、アナログかデジタルかは問わない。今後10年ほどでそれらの駅から全部、または一部の時計が姿を消す予定だ。JR東の広報によると、

自去年11月开始,JR东日本陆续把“单日乘客人数不满1万人的车站”“老化的时钟”或“距离更新日期较近的时钟”撤下。JR东日本管辖范围内共1626个车站,其中500个车站的时钟将被撤下,包括机械时钟和电子时钟。而且预计未来10年内,JR东日本的所有或者一部分车站的时钟将会消失。对此JR东日本宣传部称:

「スマホ等の普及によりお客様がご自身で時間を確認する手段をお持ちであること、メンテナンスの負担軽減等を総合的に勘案して、一部の駅構内の時計の設置を見直すことにしました」

“随着智能手机的普及,乘客有自己查看时间的手段,出于减轻维护成本等方面的综合考虑,我们将撤下一部分车站的时钟”。

電気時計はケーブルで給電するため、電池切れの心配はないものの、維持費が泣きどころ。配線を通じて「親時計」と結ばれ、これと同期することで時刻が自動修正される仕組みだが、配線の交換や修理に年間約4億円かかり、実際、JR東は今後の撤去により約3億円の経費削減を見込む。

电子时钟连接电缆,因此没有突然没电的风险,但维护成本却异常地高。通过线路整合,子时钟连接到母钟上,已达到所有时钟同时进行时间修正的目的,而每年线路的更替和修理费用达到了4亿日元。从现实上来看,随着JR东日本今后将越来越多的电子时钟拿掉,每年他们将减少将近3亿日元的维护经费。

売上高約1兆8千億円の企業にしては微々たる額とも映るが、鉄道ジャーナリストの梅原淳氏いわく、

这笔维护经费对每年收益1兆8千亿日元的企业来讲微不足道,但铁路记者梅原淳却如是说道:

「鉄道事業の費用は修繕費や減価償却費など固定費が9割を占め、列車の運行を全面停止してもほぼ経費は変わりません。JR東は2022年度、コロナ禍により鉄道事業で1230億円程度の営業損失が見込まれ、効果的な経費削減策として駅の時計に手をつけざるを得なかったのかと思います。電気時計は仕組みが複雑で、特殊な構造ゆえ維持も難しかったのでしょう。」

“铁路行业的费用中,修缮费和折旧费等固定费用占了九成,所以就算全面停止所有列车运行,要耗费的经费也是不会发生变化的。2022年度,受疫情影响,JR东日本铁路事业的营业利润损失了1230亿日元左右,想必从车站的时钟下手也是他们为更好地削减经费而不得不做出的选择。车站电子时钟的系统十分复杂,由于构造特殊,维护起来也很困难。”

かく言う梅原氏には、ある感慨も去来する。

即便如此,梅原还是发出了这样的感慨:

「あの存在は国鉄時代の面影を残しており、国鉄らしさがまた一つなくなるのかと思うと寂しいです」

“电子时钟是国营铁路时代的一大缩影,自此,国营铁路再少一大特色,想来也是让人有些怅然”。

他方、鉄道アナリストの川島令三氏は不便さを感じる、と話す。

此外,铁路记者川岛令三也表达了他觉得不便的地方:

「私が使う中央線の四方津駅も時計がなくなりました。不便といえば不便です。手持ちのスマホでももちろん時間はわかりますが、いちいち取り出すのは面倒くさい。保守にお金がかからない、簡易な電波時計のようなものを替わりに置いてくれないかなと思います。駅の風情を残しておいてもらいたいな、と」

“我经常在中央线的四方津站上车,那里的时钟也没有了。要我说还是不方便。虽说拿手机的确也能看时间,但每次都要掏手机也很麻烦。为什么不能换成成本较低的简易无线电时钟呢。还是想把车站的这一大特色保留下来”。

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