新型コロナウイルス対応の日本政府による水際対策の緩和が進み、2022年4月10日から1日あたりの新規入国者数の上限が1万人に引き上げられた。ただ、この中には観光客は含まれていない。

根据目前新型冠状病毒疫情形势,日本政府将放宽外国人入境政策,自2022年4月10日起,单日准许入境人数上限将提高到1万人。但赴日观光的游客并不包含于其中。

日本を訪れる観光客は18年に初めて3000万人を突破。政府は16年時点で20年に4000万人、30年に6000万人に増やす目標を掲げてきたが、コロナ禍で事実上ゼロが続いている。22年4月8日に行われた岸田文雄首相の記者会見では、観光客の受け入れ再開時期に関する質問も出たが、「確定はしていない」と述べるにとどめた。

赴日游客在2018年首次突破3000万人。日本政府在2016年提出目标,2020年游客人数达4000万人次,2030年达6000万人次,但因新冠疫情影响,外国游客根本无法入境。2022年4月8日日本首相岸田文雄召开记者发布会,会上有记者对彻底恢复外国游客入境的日期提出了疑问,他回答道“还未确定好具体日期”。

1日あたりの新規入国者数の上限は3月1日には5000人、14日には7000人と段階的に引き上げられてきた。岸田氏の記者会見では、上限の1万人への引き上げが決まったことを受け、観光目的の入国再開時期に関する質問も出た。岸田氏は、

近来日本单日入境人数上限正以阶段式逐步放宽,3月1日为5000人,14日提高到7000人。岸田文雄在记者发布会上表示,政府已决定将入境人数上限再次提高至1万人次,也有记者对恢复外国游客入境观光旅游的时间等相关问题提出了疑问。岸田回答,

「観光客の部分については、今後も感染状況や国際的な各国の動き、こういったことを見ながら適切に判断していかなければならない」とした上で、再開時期については、「確定はしていないが、今、申し上げた水際対策全体の流れの中で、これからの動向もしっかり踏まえた上で判断していきたい」と述べるにとどめた。

“关于恢复外国游客入境的问题,将在考察新冠疫情形势和其他国家采取的边境管制措施后做出相应的决策”,关于开放入境时间问题,依旧表示“现在还无法确定,当政府会根据整体的境管制措施以及未来疫情发展形势做出判断”。

この発言は、観光客受け入れ再開には否定的なニュアンスで受け止められたようだ。共同通信の英語ニュースは、岸田氏の発言を「近日中の観光客入国再開を否定」の見出しで報じたほか、シンガポールのストレーツ・タイムズには「日本が外国人観光客に開放される予定は『今のところない』」の見出しがついた。

此番发言透露出日本暂时没有恢复外国游客入境的计划。共同社英文版以“否定近日开放外国游客入境”为题报道了岸田的发言,除此之外,新加坡海峡时报也以“日本‘暂无计划’恢复外国游客入境”为题进行了报道。

同紙では、入国再開に慎重な背景を次のように報じている。

该报还分析了面对恢复入境问题岸田政府为何如此谨慎的背景原因。

「7月10日に参院選が予定されており(編注:現時点で日程は決まっていない)、前任者2人(安倍晋三元首相、菅義偉前首相)の新型コロナ対策が失策だと受け止められて(政権が)疲弊したことから、岸田氏は慎重な姿勢を取っているのだろう」

“参议院的选举定于7月10日(编者注:目前尚未确定日期),前两任首相(安倍晋三、菅义伟)针对新冠疫情的决策被指是失败的,政权也因此疲敝,岸田大概有了前车之鉴采取了谨慎的态度”

「コロナ前」に日本人が多く渡航してきた国や地域のうち、すでに観光客の受け入れを再開し、入国時の隔離が必要ないのは米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)、フィリピン、ベトナムなど。シンガポールやマレーシアは4月に観光客の受け入れを再開したばかりだ。ただ、こういった国々は英文での陰性証明やワクチンの接種証明を求めている場合が多い。

很多日本人在疫情爆发之前常去的国家和地区中,像美国、加拿大、英国、法国、德国、澳大利亚、阿联酋、菲律宾、越南等国家已经对游客恢复开放且不需要隔离观察。新加坡和马来西亚也在今年4月份刚刚恢复游客入境。不过,这些国家普遍需要游客出示英文版核酸阴性证明以及疫苗接种证明。

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