よく行われる世代間の幸福・不幸自慢。ここでワースト1に選ばれることが多いのが「団塊ジュニア」。なぜなのでしょうか。この世代の軌跡と、これからをみていきます。

各代人之间常常会进行炫耀或比惨,在这之中常被评为最惨的是“团块次代”。这是为什么呢?让我们一起来看看这一代人的成长轨迹。

バブルに憧れた「団塊ジュニア」が目にしたものとは?

憧憬泡沫时代的“团块次代”看到的是什么?

「団塊ジュニア」とは、1971年~1975年生まれの世代の人たち。ジュニアという言葉の通り、「団塊の世代」の子供たち世代にあたります。ちなみに団塊の世代は、1947年~1949年生まれの世代のことで、戦後の第1次ベビーブームにあたる人たちのことをいいます。

“团块次代”是指1971年~1975年出生的一代人。次代这个词所指的正是“团块世代”的孩子一代。顺便一提,团块世代是指1947年~1949年出生的一代人,即在战后第一次婴儿潮中出生的人。

2022年、団塊ジュニアは47歳から51歳に、その親世代である団塊の世代は73歳から75歳を迎えます。

2022年,团块次代将迎来47岁至51岁,其父母辈即团块世代将迎来73岁至75岁。

団塊ジュニアが社会人になる前夜、ちょうどそのころ、日本はバブル景気の絶頂期を迎えます。ちょうど彼らの親は、未曽有の好景気に浮かれていたことでしょう。1万円札をヒラヒラさせながらタクシーを止めるのに必死なサラリーマンたち…いまやギャグでしかない光景が日常だった時代が日本にはあったのです。

在团块次代步入社会的前夕,正值日本泡沫经济的鼎盛时期。他们的父母正沉浸在前所未有的经济繁荣之中。拿着1万日元钞票拼命拦出租车的上班族们...放到现在的日本来看已是很滑稽的场景。

「自分たちも社会人になったら……」

“如果我们也步入社会的话……”

そう胸を高鳴らせていたのも束の間、団塊ジュニアが大卒で新入社員となった1994年から1997年にはバブルは崩壊し、その煽りを受けて、就職難の時代に突入していきました。

这样激动的心情也只是暂时的,团块次代大学毕业后成为新职员的1994年到1997年,泡沫经济崩溃,受其影响,他们进入了就业难的时代。

その間、世相を反映する当時の流行語をみていくと、少々景気の悪いワードが散見され、転がり落ちる日本を予感させます。1998年には、「貸し渋り」や「日本総不況」がトップテンに入るなど、いよいよ日本経済はどん底に。失われた20年とも、30年ともいわれる時代へと突入します。

在这期间,看看当时反映世态的流行语,随处可见景气不佳的词语,让人预感到日本经济将会走下坡路。1998年,“贷款困难”和“日本经济不景气”进入前十,日本经济终于跌入谷底。进入了失去的二十年、三十年。

手取り24万円…団塊ジュニアがもうすぐ直面する困難

到手24万日元...团块次代即将面临的困难

社会に出るまでは好景気の日本を実感し、良い思いを享受できると思った矢先、どん底に突き落とされる……不景気しか知らない下の世代は、そこに対応する力が備わっていますが、「そんなこと、学校では教えてくれなかった」というのが団塊ジュニアの人たち。だから、幸せ自慢ワースト1になることが多いのでしょう。就職氷河期前半にもあたる、この世代には、ずっと浮上できずにいる人たちも多くいます。

团块次代在踏入社会之前,本以为能亲身感受日本的繁荣、享受美好生活的时候,却被推到了谷底......只知道经济不景气的下一代人具备了应对的能力,但团块次代的人却认为“学校没有教过这种事”。所以他们才会常被评为最会炫耀不幸的一代吧。这一代人正值就业冰河期的前半期,有很多人一直没能出头。

厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、40代後半の月収(所定内給与額)の中央値は31万4,500円、手取りでは24万円ほど。また月20万円に満たない人たちは全体の12.6%。8人に1人は50歳を前に手取り16万円ほどで暮らしています。

根据厚生劳动省的《令和3年工资结构基本统计调查》,40岁后半的月收入(规定内工资额)的中位数是31万4500日元,到手是24万日元左右。另外,月收入不足20万日元的人占全体的12.6%。8人中就有1人在50岁前只靠16万日元生活。

そんな団塊ジュニアがこれから直面するのは親の介護問題。日本人の健康寿命は75歳程度といわれていますから、親である団塊の世代はこれから介護や医療に出費がかさむようになります。団塊ジュニアのなかには、そんな親を支えなければならない人もいるでしょう。

这样的团块次代今后要面对的是父母的看护问题。据悉,日本人的健康寿命是75岁左右,作为父母的团块世代今后会在看护和医疗方面的花费增加。对于团块次代,不少人也必须赡养年长的父母。

「老老介護」。日本が直面する高齢化問題。その主役に、団塊ジュニアたちが躍り出るわけです。苦しい現実を抜けた先、団塊ジュニアが後期高齢者となる2046年~2050年、日本はどのようになっているでしょうか。

“老老看护”是日本正面临的老龄化问题。团块次代很快会成为看护老人的主角。当他们经历了苦难的现实之后,在团块次代成为后期高龄者的2046年~2050年,日本会变成什么样呢?

内閣府『高齢社会白書』によると、現状高齢化率は28%ほどですが、37.7%まで上昇。現役世代2人で1人の高齢者を支える時代から、現役世代1.4人で1人の高齢者を支える時代になっています。

根据内阁府的《高龄社会白皮书》,目前高龄化率从28%左右上升到了37.7%。现在已经从2名在职人员供养1名老人的时代,变成了1.4名在职人员供养1名老人的时代。

年金制度はこのような高齢化社会を見据えたものなので、制度自体が崩壊していることはないでしょう。ただ現在の給付水準を保てているかといえば、難しいという見方も。

养老金制度是针对这种老龄化社会而制定的,所以制度本身并没有崩溃。但是,也有人认为维持目前的补助水平是很困难的。

現役世代で高齢者の生活なんて支えられないと、いま以上に高齢者の暮らしは厳しくなっていることが予想され、年金だけでは到底暮らしてはいけない世の中になっているでしょう。

如果在职的一代无法支撑老年人的生活,可以预想到老年人的生活将会比现在更加困难,光靠养老金是无法生活下去的。

そんな高齢者のために、年齢にかかわらず働き続けられる環境が整いつつあります。現在、新しく70歳定年が努力目標になっていますが、それが75歳になり、80歳になり……体が動く限り働き続けられる世の中になるのも、そう遠い未来ではないでしょう。

为了这些高龄老人,日本正在逐渐形成不管年纪多大都能继续工作的环境。现在新的努力目标是70岁退休,但这个目标还会变成75岁、80岁......也许在不远的未来,只要身体还能动,就可以继续工作。

一生低空飛行のまま、死ぬまで働き続ける……団塊ジュニアに科せられた運命なのかもしれません。

一生都在低空飞行,直到死都在工作……这也许就是团块次代注定的命运吧。

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