むかしむかし、置賜平野(おきたまへいや→山形県)の村々は、日照りが続いて困っていました。
很久很久以前,在置赐平野的各个村子里,村民因为干旱而苦不堪言。
村人たちは山の神や水の神に火を焚いて、何日も何日も雨乞いをしましたが、雨は一滴も降りませんでした。
村民们给山神水神焚火,不知道求了多少天的雨了,可是雨却一滴也没有下。
困り果てた庄屋(しょうや)さんが、巫女(みこ)のところへ出かけて行って、水神(すいじん)さまに雨が降る様にお願いしてもらう事を頼みました。
无计可施了的村长只好去巫婆住的地方,拜托她能让水神请求下雨者下点雨。
「わかりました。やってみましょう」
「我知道了。我试试看吧」
そこで巫女が湖の岸辺の水神のほこらの前でお祈りをしたところ、しばらくして巫女の口を通じて、『わしは、湖に住む竜神(りゅうじん)じゃが、わしもそろそろ嫁が欲しい。村の中から嫁を選び、三日のうちに嫁入りをすれば雨を降らせよう』と、お告げがあったのです。
于是,巫婆来到湖岸边的水神祠堂前祈祷,不一会儿,通过巫婆之口,告知了村民这样一个事情『我是住在湖里的龙神,我也差不多该娶个媳妇了。从村子里选个媳妇,三天之内嫁过来的话我就给你们下雨』。
そこで村人全員が庄屋さんの家へ集まり、どこの娘を差し出せばよいかと話し合いましたが、自分の娘を竜の嫁に出そうという者がおらず、いつまでたっても決まりませんでした。
于是全村人都聚集在村长家,商量把哪家人的女儿嫁出去,但是因为谁也不想把自己的女儿嫁给龙,所以怎么都决定不下来。
その時、村人たちの前へ庄屋さんの娘が進み出て、「村の為なら、喜んで竜神の嫁になりましょう」と、申し出たのです。
就在这时,村长女儿来到村民们面前,说道「为了整个村子,我愿意嫁给龙神」
急な事なので嫁入り道具が何もありませんが、娘が大切にしていた琴(こと)を嫁入り道具として持たせて、白い晴れ着姿の娘を湖の岸辺まで連れて行きました。
因为事出突然,所以没有准备什么嫁妆,村长女儿把珍爱的琴作为嫁妆带了过去,她穿着白色的礼服被带到了河边。
そして村人たちが泣き泣き村へ引き返そうとした時、突然に雷鳴(らいめい)がとどろいて、湖の真ん中からすさまじい水柱が立って、二匹の竜が天に駆け登って行ったのです。
就在村民们哭着回村里的时候,突然一声雷鸣,从湖的正中央喷出绝美的水柱,两条龙飞上天空。
二匹のうち一匹の竜は、白い晴れ着姿の娘と同じく、真っ白な竜でした。
两条龙中的其中一条,和穿着白色礼服的新娘一样,是条洁白的龙。
間もなく、二匹の竜が登った空から大粒の雨が降って、村は救われたのです。
不久之后,两条龙飞上的天空开始下起了豆大的雨滴了,村子得救了。
それから湖は白竜湖(はくりゅうこ)と呼ばれ、霧雨(きりさめ)の降る日には、湖の中から美しい琴の音が聞こえてくるそうです。
据说在那之后,这个湖就被称为白龙湖,在烟雨朦胧的日子,湖中央总能听到美妙的琴声。

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