「音姫」から知る日本人のトイレのこだわり

从“音姬”看日本人对厕所的执着

女性なら誰でも知っている「音姫」。トイレでのプライバシー音を消す装置である。先日、何気なく音姫に書かれている説明文を改めて読むと「手をかざすと流水音が25秒流れます」、さらに「途中で再度手をかざすと延長します」とある。ふむふむ、25秒かぁと思いつつ、用を済ませるとまだ音が流れている。あれ、25秒って結構長いかも。それにしても15秒や30秒ではなく、25秒という半端 な時間設定が気になる。

女性都知道“音姬”。这是厕所里消除隐私声音的装置。前几天我不经意间仔细阅读了音姬上的说明书,“手伸到上面会 发出25秒冲水声”,还有“若中途再伸手声音会延长”。恩恩,25秒啊,我这么想着,结果完事了声音还没停。咦,25秒还挺长的呢。不过,我比较关心的是 为什么设定成25秒这种半吊子时间,而不是15秒呀30秒之类的。

さっそく音姫を開発したTOTOに話をうかがってみた。「25秒というのは、社内モニターで算出しました。排尿時間の平均+αを想定しています」TOTOと言えば、ウォシュレットを開発した時に社員の協力を得てノズルの位置を設計したというエピソードが有名。やはり、音姫開発にも社員のみなさんの協力は不可欠だったようである。「当時はまだ社員ではなかったので詳しくは分からないのですが、おそらくストップウォッチなどを使って個人個人で計ったと思われます」と広報の後藤さん。

我赶紧询问了开发音姬的TOTO公司。“这个25秒是用公司里的监控器计算出来的。假定为平均排尿时间+α。”说起TOTO,在开发Washlet时候因得到职员帮助而设计了喷嘴的位置,这个故事很有名。果然在音姬开发当中还是少不了来自员工的协助。“当时我还没入职,所以不太清楚,估计是用秒表一个一个测时的吧”。负责宣传的后藤说道。

音姫が発売されたのは、1988年5月。開発のきっかけは、1978年の福岡での大渇水があったという。日本の多くの女性は、公共のトイレで用をたす際に音 消しとして便器洗浄の水を流す習慣があった。いわゆる2度流しである。これだと単純に見積もっても倍の水を余計に使ってしまう。各トイレの設定によるが、 1回流すと10〜15リットルもの水を使う。音を消すだけにこれだけの量の水を使ってしまうのは、明らかに資源の無駄使い。そんな無駄使いをなくそうと考 え出されたのが、流水音の擬音装「音姫」だった。

音姬于1988年5月发售。据说其开发的契机是1978年的福冈大缺水。日本很多女性上公厕都习惯让便池的水流着来消音。这就是所谓的两度冲水。这样一来,单纯计算都会用到双倍的水。虽然每个厕所的设定量不同,每次冲水通常会用掉10~15 升水。光为了消音就用了如此大量的水,明显是浪费资源。为消除浪费而考虑出来的就是模拟流水音的“音姬”。

TOTOのHPには、「音姫」 節水効果事例が掲載されている。それによると松下電器産業(株)で全国43の事業所に「音姫」を1516台取り付けたところ、水道料金を年間6,400万 円削減できたのだそうだ。すごい「音姫」効果だ。それと同時にトイレの音を気にする女性の多さにびっくりである。

在TOTO的主页上,刊登了“音姬”节水效果的事例。由此了解到松下电器产业(股份)在全国43个办事处装置了1516台“音姬”,一年的水费节省了6400万日元。“音姬”真是效果惊人。同时也对在意厕所声音的女性数量感到震惊。

実はこのトイレの音を気にするのは、世界的にみて日本人が圧倒的に多いのだそうで「音姫」は日本でのみ販売されている。「日本女性の独自の羞恥心なので、海外からいらした女性は日本のトイレに擬音装置があることに驚かれています」と後藤さん。こんなところにも日本ならではの文化があったんですねぇ。

实际上就全世界来说,关注厕所声音的也是日本人占压倒性多数,所以“音姬”只在日本销售。“由于这是日本女性特有的羞耻心,所以海外来到日本的女性对于日本厕所里的拟音装置相当惊讶”后藤这么说。这种地方体现着日本独特的文化啊。

「音姫」=「トイレの擬音装置」という認知度バツグンのネーミングのつけ方は秀逸だ。実は「音姫」に決まる前、候補に出されたネーミング案に「押しっこ」というのがあったそうだがこれはあまりにも直接的ということでNGになったとか。いずれにしても水は大切な資源、無駄使いはやめましょう。

“音姬”=“厕所拟音装置”这种认知度超群的命名方式真是出众。据说在决定使用“音姬”前,候补命名里还有“押しっこ(小便)”,不过这也太直接了最后没采用。
不管怎么说,水是重要资源,注意别浪费了吧。

声明:双语文章中,中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。