文化とは氷山である!

文化冰山!

コミュニケーション学では、「文化とは氷山のようなものである」という考え方があります。氷山は、海に浮かんでいて表面に現れているのはごく一部。海面の下にはもっと大きな氷が隠れています。同様に、文化は目に見える文学、音楽、アート、映画だけではなく、実はそれらを支えるバックボーンとしての価値観やコミュニケーションスタイル、国民性などを含めた全体を指すのです。

沟通学里,有一种说法叫做“文化冰山”。冰山浮出海面的只是一小部分,海面下隐藏着更大的冰块。同理,文化不仅仅是可见的文学、音乐、艺术和电影,事实上作为主心骨支撑着的是价值观和沟通风格,更多指的是包含国民性的整体文化。

例として海外と日本の広告を比較し、そのベースにある価値観や考え方を見てみましょう。広告は、短い時間の中で効果的にメッセージを伝える方法を追求していることから、広告を見るとその文化がどのようなコミュニケーションスタイルで成り立っているのかがわかると言われます。

比如可比较海外与日本的广告差异,一起来看看广告中蕴藏的价值观与思维方式吧!广告要求在短时间内传递有效信息,从广告中可以看出所在国文化的沟通方式的特点。

日本の広告は、以心伝心が前提!?

日本的广告,心领神会是前提?!

日本の広告は、海外の人からよく「面白いが、何が言いたいのかわからない」と評されます。それは言葉で商品そのものを説明するよりも人気タレントやアイドルを起用したイメージ重視の広告が多いからです。このような「ソフト・セル(soft sell)」と呼ばれる日本の売り方に対して、アメリカやイギリスの広告は「ハード・セル(hard sell)」と呼ばれ、言葉や映像を使ってストーリー形式で具体的に商品を宣伝し、消費者を説得する押しの強い売り方が主流です。また、少数の例外を除いて有名タレントはCMには出演しません。英語圏のCMでは主役は自社製品なのです。

日本广告在外国人看来“虽然很有趣,但不知道想要表达什么”。那是因为,比起靠广告语展现商品的功效,日本广告更重视起用的人气偶像明星的形象。与日本式的“软式推销法”相比,美国和英国的广告就是“强力推销”,利用语言、影像以故事的形式具象宣传商品,说服消费者购买,强硬的销售方式是主流。而且大多数有名的艺人都不出演广告。在英语圈里,广告的主角儿是自己公司的产品。

この違いは、日本の“以心伝心”の考え方と、英語圏での“言葉で表現しなければ伝わらない”という考え方、つまりコミュニケーションスタイルの違いから来ています。日本では“KY”が流行語になったように、言葉よりも「状況」(コンテクスト)を読むことが重視されます。日本は「高コンテクスト文化」と呼ばれます。一方、明確な言葉での説明を重視する英語圏は「低コンテクスト文化」とされます。

两者的区别在于不同的沟通风格,日本讲究“以心传心”,英语圈则是“必须用语言表达”。就像在日本“KY(不懂察言观色)”一词流行开来一样,日本人比起语言更注重于读懂“状况”(理解上下文)。故日本以“高逻辑文化”著称,而更注重以明确的语言进行说明的英语圈则被称为“低逻辑文化”。

このように、たった15秒、30秒の映像一つにも文化の違いや価値観は、くっきりと映し出されるものなのです。

如此,仅仅是15秒、30秒的影片,也能将文化的迥异、价值观的不同显而易见地体现出来。

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