言葉の背景には、その国の文化が潜んでいる

语言的背景里隐藏着这个国家的文化

「もったいない」という日本語を英訳するとしたら、あなたはどんな単語を選びますか?

“もったいない”这一日语要是翻译成英语,如果是你会选择哪个词汇来表达呢?

「もったいない」には単純損得勘定ばかりではなく、「まだ使えるのに捨ててよいのか」という戒めの気持ちや、「無駄にして申し訳ない」という反省の気持ちが含まれています。それら複数のニュアンスをひと言で表現できる単語は、英語はもちろん、中国、韓国など近隣国の言語にも見あたりません。外国人に日本語を教えるときには、日本人の国民性や考え方なども併せて教えなければ、言葉の持つニュアンスが伝わらないことが多いのです。

“もったいない”并不仅仅是单纯地判断得失,还带有“还能使用,丢弃是不是可惜了”这一劝诫的心情,甚至包含“浪费了实在抱歉”的反省心态。如此多种细微差别的意味用一个单词来表现,别说英语,即使是中国、韩国等邻国的语言中也找不出来。在教外国人学习日语的时候,如果没有将日本人的国民性和思维方式一起讲解,语言所带有的微妙意境很难传达。

日本で成立した「行間を読む」文化

日本所具有的“体验言外之意”的文化

日本は、少数の民族で成り立っている国です。その分、言葉の背景にある文化を国民の多くが共有しており、「行間を読む」という言葉があるように、曖昧な言い方でも気持ちや用件は伝わります。こうした言語文化を「高テクスト文化」と呼び、多民族国家であるアメリカのように、すべてを言葉にしないと情報が正しく伝わらない国の人たちには理解しにくい部分でもあるようです。特に尊敬語や謙譲語は、相手と自分との立場上の距離感を表現する言葉ですから、外国人にとってかなり難解なようです。

日本是为数不多的民族单一的国家。因此语言的背景文化是大多数国民所共有的,如同“读懂言外之意”这句表述一样,即使是使用暧昧不清的讲述方式,也能传达出心情与信息。这样的语言文化称之为“高建构文化”,而如多民族国家的美国,如果不把话全部讲清楚,就无法传达正确的信息,所以对这样国家的人来说日语有着难以理解的部分。尤其是尊敬语和谦让语,由于是表现对方与自己在立场上的距离感,对于外国人来说特别难以理解。

日本語教育者に求められる役割

日语教育者所应该承担的职责

赤ちゃんは、「刺激・反応・反復」の順に言葉を覚えていきます。外国人に日本語を教える際も同様に、聞かせる・意味を気づかせる・繰り返すというステップを踏みながら語彙(ごい)を増やしていきます。

婴幼儿是以“刺激·反应·反复”这样的顺序来记住词汇的。在教外国人日语的时候也一样,遵循“让他听、让他体会、重复”这样的步骤,增加他们的词汇量。

日本の社会の中で、言葉づかいが原因となって不要な摩擦を起こすことがないよう配慮するのも、日本語教育者の責任です。例えば「ヤバい」など、本来とは異なる意味で使われる言葉について尋ねられたときは、正しい意味を説明した上で、「最近は逆説的な意味で使っている人もいる」ということを教える必要があります。外国人に日本語を教える仕事は、言葉だけでなく日本の文化の「今」を伝える仕事でもあるのです。

在日本社会中,让外国人不会因为用语不当而引起摩擦是日语教育者的责任。例如,“ヤバい”一词,在探寻与其本来词义相悖的使用方法时,必须在说明其正确词义的基础上,再告知“最近也有人使用与其相反的意思。”教外国人日语的工作,不仅仅是教语言,而是需要同时传达“当下”的日本文化。

声明:本双语文章的中文翻译系沪江日语原创内容,转载请注明出处。中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。