本文为日语知名口语学家笈川幸司原创,仅代表作者个人观点,仅供参考。

「でも」ではなく、「そして」
别用“可是”,用“此外”

相手の主張を聞いた瞬間、条件反射的に「でも!」と言い返してしまう若い中国人日本語学習者をたまに目にすることがある。その人は、もう癖になってしまっているのだろう。しょっちゅう、「でも」「でも」を連発する人は、自分の意見が正しいと考え、自分をアピールしたい人なのかもしれない。そういう人を観察してみると、本当はどうでもいいところでも自己アピールに走ってしまうようだ。そして、心に余裕のない人なのかもしれない…
我偶尔会看到一些中国学习日语的年轻人,在听到对方的意见时会条件反射地说出“可是!”这个词,这也许已经成为了他们的口头禅。老是把“可是”、“可是”挂在嘴边的人,可能总是觉得自己是正确的,总想强调自己的意见。观察一下这种人会发现,他们在一些不必要的地方也会过分强调自我,且这种人有可能心胸狭窄……

さて、そんなつまらない分析はさておき、読者の皆さんには、「でも」を使うよりも、「そして」を使うことをお勧めしたい。そのほうが、相手とうまくコミュニケーションを取ることができると考えているからだ。ん?ここまで読んできて、まだ、わたしが何を言いたいのかよくわからないという人がいるかもしれない。そんな人のために、ひとつの例をご紹介しよう。
暂且不管这些无聊的分析,我希望各位读者不要使用“可是”,而是使用“此外”,因为我认为这样才能更好地和对方进行交流沟通。嗯?也许有人读到这儿还不知道我想说什么,我就为大家举个例子吧。

A:「家庭と仕事、あなたはどちらが大事だと思いますか?」
B:「わたしは、仕事のほうが大事だと思います」
A:「でも、家庭も大事ですよね?」
A:“家庭和工作,你觉得哪个更重要?”
B:“我觉得工作更重要。”
A:“可是,家庭也很重要吧?”

A:「家庭と仕事、あなたはどちらが大事だと思いますか?」
B:「わたしは、仕事のほうが大事だと思います」
A:「そして、家庭も大事ですよね?」
A:“家庭和工作,你觉得哪个更重要?”
B:“我觉得工作更重要。”
A:“此外,家庭也很重要吧?”

いかがだろう。たったひとこと、「でも」の代わりに「そして」を使うだけで、相手を否定することも、相手の気持ちを傷つけることなく、話を進めていくことができるのだ。これは、前回ご紹介した「気が利く」ことにもつながってゆく。
怎么样?仅仅一句话中,使用“此外”代替“可是”,就可以在展开对话的同时避免否定对方、避免伤害对方的感情。这点也可以和上篇文章中写到的“有眼力见儿”联系起来。

確かに、日本でも「でも」「しかし」を使う場面がある。ただ、よくよく観察してみると、自分の主張のために「しかし」を使うことは少なく、自分は今たいへん困っているという状況を相手に伝えるとき、申し訳ないという気持ちを込めて、「しかしながら」を使っているのだ。プレゼンテーションのようなパフォーマンスの場であれば、主張したいときに、どんどん「しかし」を使えば良いが、それはまったく別の話。
确实,在日本也有时会用到“可是”、“然而”。不过仔细观察会发现,这些词很少用来表达自己的见解,而是用来向对方传递“目前我很为难”的现状,包含着“对不起”的心情,会使用“虽然如此,然而”这样的表达方式。虽然在作报告等需要表现的场合可以大量使用“然而”来表达自己的见解,但那又是另外一回事儿了。

もし、あなたが相手とうまくコミュニケーションをとりたいと考えるなら、相手を否定する「でも」「しかし」を使う必要はない。そして、これからも「でも」を使うかどうかは、あなた次第だ。
如果你希望和对方更好地交流沟通,那就没必要使用“可是”、“然而”来否定对方。此外,今后是否使用“可是”,全由你自己决定。

声明:双语文章中,中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。

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