制服の変遷
制服的变迁

日本の中学生・高校生の多くは、学校が定めた服「制服」を着ています。私服の中学校や高校、制服のある小学校もありますが、いずれも少数派です。制服に多く使われる色は黒と紺で、値段は一式、夏服が2~3万円、冬服が4~5万円です。制服はフォーマルな服でもあります。葬式などに出席するとき、よく制服が着用されます。

日本的初高中生大多会穿学校规定的“制服”。虽然也有可穿便服的初高中和规定穿制服的小学,不过都是少数。黑色、藏青色是常见的制服颜色,夏季和冬季制服价格为2~3万日元、4~5万日元一套。制服也算正装,出席葬礼时也常有穿制服的人。

《知日·制服特辑》深入解读日本制服文化史>>

日本の学校は19世紀後半に制服を採用しました。和服より動きやすい洋服が必要だったからです。それで軍服をもとにデザインした男子の詰めえり、女子のセーラー服が定着しました。また当時の日本では、貧富の差が今より大きかったため、生徒同士を平等に見せるためにも、制服が必要とされました。

日本学校自19世纪后期开始采用制服。这是因为比起和服,行动方便的洋服更为大众所需。之后便以军服为原型设计了男生的立领装(解读立领装>>)和女生的水手服(揭秘水手服>>)。而且当时的日本贫富差距比现在大,为了体现学生平等,也需要统一制服。

1960年代には「制服は生徒を管理する道具だ」と、生徒たちが着用反対の運動を起こしました。実際、いくつかの学校はこのとき制服を止めました。しかしその後運動は止み、逆にスーツやブレザーなど、おしゃれな制服が人気になりました。今では私服の学校が制服を新たに採用したり、かわいい制服の学校に、入学希望者が集まったりしています。

20世纪60年代,学生们以“制服是管理学生的工具”为由掀起反制服运动,实际也有几家学校在这一时期取消穿制服的规定。但后来运动偃旗息鼓,西服式套装、夹克等时髦制服反而大受欢迎。现在,穿便服的学校中也有引入制服的,有着可爱制服的学校会成为很多学生的升学目标。

一方で、おしゃれを意識した着こなしが、「スカートが短すぎる」などと、悪評を買うこともあります。一部の学校ではこのような着くずしを、厳しく指導しています。先生がものさしを使って生徒のスカートの丈を測ったり、学校の外でも生徒を見張ったりしています。

另一方面,重视时尚的着装也招致了“裙子太短”等恶评。部分学校对此类着装不检进行严厉教导。老师会用尺子量学生的裙子长短,在校外也会监视学生。

制服の力
制度的力量

西健太郎さん

「制服に対する考え方は、学校ごとに違います」と「高校生新聞」の編集者、西健太郎さんは言います。「厳しく取り締まる学校もありますし、私服に近いくらい自由な学校もあります。傾向としては、東京は地方より、公立は私立より自由度が高いですね」。

“各个学校对制服的看法不同”,在《高中生报》编辑西健太郎看来,“有的学校会严格取缔,也有学校自由到允许学生穿私服。就整体趋势来说,东京比外地自由,公立比私立学校自由。”

「制服には学校の雰囲気をコントロールする力があります」と西さんは制服の効果を分析します。「学校が荒れたときなど、頭髪、制服、遅刻を取り締まると、生徒たちが本当に落ち着くんですよ。ですから厳しく取り締まる学校があるのも理解できますね」。

“制服有着掌控学校氛围的力量”,这是西桑分析制服效果后得出的结论,他还表示,“学校秩序混乱的时候,如果加强头发、制服和迟到的管理,确实能让学生静下心来。因此我能理解为什么会有严厉取缔的学校。”

「街へ遊びに行くときは制服を着なさいと、先生に言われていました」と大分県出身の竹田志織さんは言います。「だから誰も悪い遊びはしませんでした。どこの生徒かすぐわかってしまうという気持ちが、ブレーキになっていたのだと思います」。

“老师告诉我们,出去玩的时候要穿制服”,大分县出身的竹田志织说,“所以谁也没有捣蛋,马上就会暴露你是哪个学校的学生这一点,起到了刹车的作用”。

竹田さんの学校では、当時、首の周りに結ぶリボンを短くするのがはやりました。「クラスに、ファッションリーダーみたいな子が一人はいるんですよ。するとみんながその子の真似をするんです。リボンを短く結ぶと目の錯覚で、背が高く見えますからはやったんでしょう」と説明します。

竹田同学的学校当时流行把扎头上的发带收短,“班上有个同学是时尚风向标,于是大家都模仿她,把发带收短会造成一种视觉上的错觉,让你显得高一点。”

しかし竹田さん自身は、その流行に乗りませんでした。「私は背が高いので、長いリボンの方が似合うと感じたんです。みんなが同じ制服を着ているので、逆に自分らしさへのこだわりが生まれるんですね。自分の体形に合う着こなしを研究しましたよ。ほかの子を見て「この服をこう着るとこんなにだらしなく見えるのか。私は気をつけよう」と思ったこともあります。自分を客観的に見る力がつきましたよ」。

不过竹田同学却没有跟风,“我个子高,觉得长丝带更合适。大家都穿相同的制服,反而会激发出一种对自我特色的坚持吧。我研究过符合自己身材的着装,也曾在看到别的学生后萌生‘这么穿看上去这么不检点啊,我也要注意’的想法,最终学会如何客观地看待自我。”

那么,制服又是如何引领潮流的呢>>