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 若い人たちが敬語を使えなくなった──これは事実でしょう。ただ、それはここ最近の傾向ではなく、多分ここ何十年も言われていることだと思います。一方で、若者たちといえども、やはり会話によって人間関係を円滑に保って行きたいという思いはあるのであって、それが最近の「断定を避ける言い回し」に繋がっています。このことについては多くの人が指摘しているのでここで詳しく書く気はありませんが、例えばむやみに「とか」をつけたり、「そうじゃなくて」と言う代わりに「て言うか」と言い、「て感じ」を文末に添えたり、疑問文みたいな尻上げのイントネーションにしたり、等々。

最近的年轻人逐渐远离了敬语,这已成了一个事实。然而如此现象也并非是最近才出现的,恐怕这种趋势在近几十年里就已是人们指摘的话题。虽然不重视敬语了,可年轻人也希望通过会话保持人际关系的顺利进行。所以,最近就应运而生了一种“回避断定的表达”。关于这点,已经有许多人指出,在此就不详细展开,比如,或在话语中随便掺杂“とか”,或采用“て言うか”这种模糊说法,而不直截地说“そうじゃなくて”,或在句末添加“て感じ”,或用疑问句的上升语调等等。

レストランで注文すると、「Aランチでよろしいでしょうか」ではなく「Aランチのほうでよろしかったでしょうか」などと復唱されるのも、言っている本人は丁寧語のつもりなのだろうなと思います。今回私が言いたいのは、敬語が廃れるのは人を敬う気持ちがなくなったからではない、ということです。いや、言いたいのはもっと深い部分で、そもそも人を尊敬するから敬語を使うのではない、ということです。敬語は単に人間関係を円滑に運営するための技術なのです。

在餐馆订餐时,服务生并不说“Aランチでよろしいでしょうか(您是订A套餐吗),却重复询问“「Aランチのほうでよろしかったでしょうか」”,这大概也是因为他希望自己的措辞显得更礼貌吧。而这一次,我想说明的是,敬语的衰落并不是因为人们的敬意减少了。不仅如此,我还打算涉及更深的方面,也就是想告诉大家:敬语的功能原本就不是为了对谁表示尊敬。其实它不过是一种语言技巧,能够让人际关系发展得更顺畅。

若い人たちの中に、もし「あんな奴、尊敬できないから敬語なんか使う必要がない」と思っている人があれば、私は「そんな人に対しては是非敬語を使っておきなさい」と言いたいのです。年齢や役職が上だというだけで偉そうにする奴ほど、自分に対して敬語を使わなかったことを根に持ったりするのです。逆にそんな奴はバカだから、適当に敬語を使って表面を整えてさえおけば結構機嫌が良かったりするものです。

在年轻人中,没准儿有人会抱怨吧,“那样的人,不值得我尊敬,不使用敬语也罢”,而我倒想建议,“对这种人,你一定得使用敬语”。有这样的家伙,仅仅在年龄和职位上占了优势,就自以为是,别人不对自己用敬语,就会更加怀恨在心。不过在另一方面,这类人往往很傻,适当地使用敬语,表面上敷衍一下,就能让他们自我感觉良好。

たとえ心の中で軽蔑しながら敬語を使われていても全く見抜けないバカもたくさんいます。逆に、人格者であれば、たとえ相手がうわべでは敬語を使いながら心の中では軽蔑しているなと気づいても、それだけで大騒ぎしたりはしないものです。

别人在言语上恭敬,内心很不以为然,他却浑然不知,这样的傻子也还真不少。相反,如果是聪明人,遇到别人只是表面上用敬语,实则内心轻蔑自己,即便心知肚明了,也不会为此纠缠不休的。

礼儀というものは心から入るものではなく形から入るものなのです。心は後からついてきます。それは「敬語を使っていれば後から自然に尊敬の気持ちが生まれてくる」というようなものではありません。敬語を使う習慣がつけば、相手が嫌な奴であってもむやみにぞんざいな態度を取って不用意に刺激したりすることがないようになる、ということなのです。あるいは、敬語を使うことによって自分が落ち着いてくるのです。

礼节其实并非是发自内心的东西,它首先始于形式,内心则是跟随其后的。因此,就不能说,“使用了敬语自然就会产生敬意。”如果我们养成用敬语的习惯,即便是面对一个自己讨厌的人,也不会采取轻率的态度去刺激他。或者说,我们会通过使用敬语,让自己也平静下来。

敬語を使うメリットはその程度のものです。でも、使わないデメリットに比べれば遥かに大きいと言えるでしょう(バカを不用意に刺激すると痛い目に遭いますよ)。若者諸君、もし君が嫌な奴やうるさいオヤジと話す機会があるのであれば、是非とも敬語をマスターしたまえ。それは形であって心ではありません。スタイルであって宗教ではありません。君たちの言葉よりは少し複雑で難しいかもしれないけれど、基本的には「とか」や「て言うか」の別バージョンだと考えれば良いのです。

乍一看使用敬语的好处也没那么多,不过相比不用敬语的坏处,用敬语可谓好处多多(不小心惹恼了傻瓜,你可会死很惨)。各位年轻的小伙伴,如果碰到和你讨厌的某人或某位聒噪大叔说话的情况,请一定要掌握敬语。因为那只是形式,并不是内心的想法。比起你们的语言,敬语或许显得复杂,也不易掌握,不过这又算什么呢,基本上,只要把它视作“とか”或“て言うか”的另一版本就行了。

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