相手にお詫びするときに「ご迷惑をお掛けして…」「お手間を取らせてしまい…」などと同様によく使われるのが、「お手数をお掛けして申し訳ありません」という言葉です。

向对方道歉时常说“ご迷惑をお掛けして…(给您添麻烦了)”“お手間を取らせてしまい…(耽搁您了)”,与之同样常用的还有“お手数をお掛けして申し訳ありません(给您添麻烦实在抱歉)”的说法。

ここでは、その言葉の正しい使い方をご紹介します。

我们在此来介绍该词的正确用法。

手数とは?

何谓麻烦?

辞書には次のようにあります。(goo辞書より)

辞典解释如下(goo辞典)

1.それをするのに要する動作・作業などの数。

1.做某事所需的动作、操作等数量。

2.他人のためにことさらにかける手間。

2.为别人特地耗费的心力。

ここでいう「お手数」は、2の意味で使われます。読みは「てすう」です。

这里所说的“お手数”是用的意义2。读音是“てすう”。

手数をお掛けする?掛けさせる?

是“手数をお掛けする”还是“掛けさせる”?

「手数を掛ける」に似た言葉に「手間を掛ける」というものがあります。この2つの語には次の違いがあります。

与“手数を掛ける”相似的词语有“手間を掛ける”。这两个词有下述区别。

「手間を掛ける」…自分が労力や時間を費やすこと

「手数を掛ける」…他人が自分のために労力や時間を費やしてくれること

“手間を掛ける”…自己耗费劳力和时间

“手数を掛ける”…别人为自己耗费劳力和时间

「手間」は相手に掛けさせてしまうものですが、「手数」は掛ける・掛けてしまうものです。つまり、

“手間”是为对方耗费的,“手数”则是对方为自己耗费的。所以说,

×「お手数を掛けさせてしまい申し訳ありません」

ではなく、

◯「お手数をお掛けして申し訳ありません」

という使い方が正しい用法です。

×「お手数を掛けさせてしまい申し訳ありません」

这种用法不对

◯「お手数をお掛けして申し訳ありません」

这才是正确用法。

「迷惑を掛けさせる」「苦労を掛けさせる」と言わないのと同じと覚えておくといいでしょう。

只需记住这跟不说“迷惑を掛けさせる”“ 苦労を掛けさせる”是同样道理。

「お手数をお掛けして申し訳ありません」の使い方

“お手数をお掛けして申し訳ありません”的用法

相手に意図せず面倒をかけてしまったときに、お詫びするときに使います。

用于无意识中麻烦到别人而道歉的时候。

こちらの不手際により、お手数をお掛けして申し訳ありませんでした。

因为我的笨拙,给您添麻烦了,实在抱歉。

また、何かを依頼したいときに、いわゆるクッション言葉として使用することもできます。

此外还能用于委托某事时,用作所谓的缓冲开场。

お手数をお掛けして申し訳ございませんが、こちらの書類に記入をお願いいたします。

给您添麻烦实在抱歉,请在这份文件上填写。

また、似たような言葉に次のようなものがあります。

此外,类似的用法还有下述例句。

お手間を取らせてしまい申し訳ありません

ご迷惑をお掛けして申し訳ありません

ご面倒をお掛けして申し訳ありません

耽搁您了实在抱歉

给您添麻烦了实在抱歉

给您添麻烦实在抱歉

大体の使い分け方は、次のようになると覚えておくといいでしょう。

大致的用法区别只需记住下述要点即可。

「手数」…実際に何か作業が発生する・したとき

「手間」…「手数」にほぼ同じ

「迷惑」…相手に何か不利益が生じたとき

「面倒」…割と親しい相手に対して

“手数”…实际发生或做过某操作

“手間”…与“手数”大致相同

“迷惑”…对方有某种不利时

“面倒”…偏向于针对亲密对象

なお、「ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします」というような言い方はしません。迷惑をかけるとわかっていてお願いするのは失礼に当たるからです。

另外,没有“ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします”这种说法。这是由于明知会给人添麻烦还去求别人是失礼的行为。

おわりに

结语

何気なく使っている表現ですが、実は文法的に正しいのか間違っているのかよくわからないということもありますよね。きちんと調べて、自身を持って使えるようになりましょう。

无意中使用的表达,其实有时候并不清楚其在语法上是否正确。做好调查,让自己能够亲身使用吧。

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