野球選手のプロフィールに「右投げ右打ち」などと表記されるように、人には利き手というものがある。一般的には「右利き」が多数派とされるだけに、左手でペンや箸を持つ人がいると、妙に目につく。

就像棒球选手的简历中会标注“右投手、右打手”等信息一样,人都有自己的惯用手。一般来说,大多数人都是“右撇子”,于是左手握笔、拿筷子的人总会让人侧目而视。

かくいう筆者は純然たる右利き。巷でよくいわれる「左利きには天才が多い」という説を耳にするたびに、昔から「左利き」の友人をうらやましく思ってきた。でも、はたしてこの噂は本当なのだろうか?池袋スカイクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

不过笔者可是纯粹的右撇子。街头巷尾常有耳闻“左撇子大多是天才”一说,自古以来“左撇子”的朋友就多受人羡慕。但是,究竟此话是否当真?笔者采访了池袋天空诊所的须田隆兴医生。

「生物学的な根拠を求めるのは難しいかもしれませんが、これはあり得ると私は思いますよ。いわゆる天才とはちょっと異なるかもしれませんが、左利きの人は後天的に才能を鍛えられる要素があるのではないでしょうか。世の中にある道具の大半は右利き向けに作られているので、左利きだと必然的にトレーニングの頻度が多くなるからです」

“从生物学的角度来寻求答案恐怕很难,不过我觉得这是有可能的。所谓天才,可能就是是天赋异禀罢了,而左撇子的人有着需要在后天锻炼才能的需求。因为世间大多数的工具都是面向右撇子制造而成的,所以左撇子使用的时候,必然需要多加锻炼才行。”

確かに、駅の自動改札は右手に切符を持つことを前提にした作りになっているし、ハサミだって右手で使う構造の物が主流だ。多くの道具が右利き用に作られているといっても過言ではないだろう。

的确,比如车站的自动检票就是以人们右手拿票为前提制造而成的,剪刀也是主要以右手使用为构造的物品。可以说大多数工具都是为右撇子设计的。

「そもそも指先というのは、運動機能の面でも神経学の観点でも、緻密極まりないものです。そのため、手を使うという行為自体、良い意味で脳に大きな負荷を強いています。たとえば左利きの人が右利き用の道具を使う際には、“どう対応すべきか”という思考や検証が発生します。つまり、先天的に左利きの人は、幼い頃から自然に脳がトレーニングされてきたと考えられるでしょう」

“原本指尖,无论从运动机能方面还是从神经学观点来看,都是十分精细的身体构造。因此,用手这一行为自身,是对大脑加强了一种良好的负荷。例如,左撇子在使用为右撇子制造的工具时,就萌生了‘到底该如何对应’的思考与验证。换言之,先天就是左撇子的人,从小开始自然而然就不断地锻炼着大脑。”

ちなみに、左利きに天才が多いといわれる理由のひとつには「右利きの人は言語機能の優位半球が左脳にあり、左利きの人は右脳にある」という説が影響したと考えられる。ただし、近年の研究によると、左利きであっても、およそ7割の人の言語機能中枢は左脳にあることが判明しているそうだ。そして、残り3割のうち約2割が右半球に、1割が左右両方に言語機能の中枢を持っているという。

顺便提一下,左撇子被说成天才的理由之一,便是受到了“右撇子优先使用左脑控制言语能力,而左撇子优先使用右脑”这一学说的影响。但是,根据近年来的研究表明,就算是左撇子,大约有七成的人依然依靠左脑控制言语中枢神经。而且,在剩下的三成人中大约只有两成使用右脑,一成左右的人用左右脑同时控制言语中枢神经。

また、幼少期から鍛錬された脳が、常人とは違ったポテンシャルを発揮する…というのはいかにもありそうな話だが、文字を書いたりボールを投げたりといった高度な作業を“非・利き手”で行うことが、心理的な問題につながりかねない過度のストレスを与えてしまう危険も指摘されている。

另外,从幼儿时期就受到锻炼的大脑,能发挥不同于常人的潜能这一说,听起来似乎有理可循,不过如果像写字、扔球这种高度作业使用“非惯用手”的话,被指出会造成心理问题、产生过度压力等危险情况。

利き手と脳の機能には、まだまだ解明されていない部分が多いのだ。

惯用手与脑部机能的关系,未能解惑的地方仍还有很多。

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