豆腐提价 民众不满

江戸時代の遊び心は馬鹿にならない。たとえば当時の豆腐には、モミジの葉の模様が浮き彫りにされていたそうだ。モミジといえば秋の紅葉(こうよう)。それを「買うよう」とかけて、よく買うようにと含ませた洒落は、粋な宣伝でもあった

江户时代的游趣心不容小觑。例如,当时的豆腐上都做出了浮雕般的枫树叶图案。所谓枫叶就是秋天的红叶,以此寓意“宏业(日语里与‘快来买吧’谐音)”。这一包含着促进购买之意的语言时尚也反映出了广告的真谛。

豆腐の行商は明け方にまわってくる。〈朝風や紅葉(もみじ)をさそふ豆腐〉といった句もあり、模様は庶民におなじみだった(『江戸川柳飲食辞典』)。栄養があっておいしく、なにより値段が安かった。いまに至る日本人の豆腐好きが垣間見える

豆腐的商贩都在清晨时分来到大街小巷叫卖的,此情此景甚至有人以俳句诵之,〈清晨微风送爽,迎来豆腐小商,桶内浮现红叶,寓意买卖兴旺〉。说真的这图案的模样还是蛮亲民的。(摘引自《江户川柳饮食辞典》)。既营养丰富,又美味可口,而且价格还便宜。从中可以窥见到日本人保持至今喜好豆腐的习俗。

そんな豆腐に値上げの動きがあると、先の本紙記事が報じていた。大豆が高騰しているためという。豆腐用の大豆は輸入が8割を占める。世界的な需要増や異常気象に、円安が追い打ちをかけている

日前,本报报道中谈到了有关豆腐提价的动向,据说是因为大豆价格高涨的缘故。用于豆腐制作的大豆进口占了8成。除了全球性的需求量大增及气候异常的原因外,日元贬值也起到了落井下石的作用。

一方で、豆腐の小売値はここ15年、下降線をたどる。「もう限界」という声が業界にあるそうだ。安易な値上げは困る。けれども大手スーパーなど小売りの立場が強く、豆腐屋さんばかり割を食ってきたのが実情なら、それはいびつだ

而另一方面,15年以来豆腐的零售价格却在直线下降。业界大声疾呼“受不了啦!”。但是,随意的提价也绝非良策。如果说大型超市零售立场坚定,全由豆腐商扛着是实际情况的话,这就有点儿扭曲了。

豆腐の魅力を、「春夏秋冬、いずれの季節にもぴたりと似合った料理ができる」とほめたのは食通の作家池波正太郎だった。四角四面にして融通無碍な食材は、仕事も遊びもいける人のようで、つきあって飽きることがない

赞美豆腐魅力的是美食家作家池波正太郎,他说“春夏秋冬,任何季节都能用它做出般配的菜肴来”。四四方方通融无碍的食材就好比是一个在工作和游兴上都游刃有余的人,实在难以割舍。

江戸のむかし、大豆はすべて国内でとれた。時は流れて、平成日本の食料自給率は4割を切る。外国頼みの食卓はどこまで依存が進むのか。TPPのニュースを目で追えば、舌にのせる(やっこ)の味も少し苦い。

在从前的江户时代,大豆全都取之国内。流光似水,到了平成年代食材的自给率已跌破4成。依靠外国的餐桌其依存度能够发展到何种程度?倘若你的眼睛总盯着有关TPP新闻的话,那么你会觉得放在舌尖上豆腐的味道也会稍带苦涩。

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