不動産×幽霊の関係は
トラブルのもとになる!?

房地产×幽灵的关系是
纠纷的原因!?


自殺や殺人の現場になった物件は「事故物件」として、相場よりも安い家賃で借りられることがある。今回の記事を執筆するにあたって、当時住んでいたアパートを訪れてみると、人が住んでいる気配はなし。廃墟化が進んでいました。一体何があったのか…

发生过自杀或谋杀的建筑会作为“事故房屋”以低于行情的价格租出去。在写本次报道时,我拜访了以前住过的公寓,那里完全没有人的气息,不断荒废。到底发生了什么呢……

大学生の頃の話です。当時、仕送りなしのバイト生活で自活していたボクは、家賃の安さにひかれ、とある駅の風呂なしアパート(築40年もの)を探し出し、住んでいました。

那是我大学时代的事情。当时家里不寄生活费,我靠打工养活自己,被低廉的房吸引,找到一处不带浴室的公寓(建筑年龄40年)住了进去。

フツーに住み始めて2年ほど経った、ある夜のことです。「ガタン!」と、押し入れ上の天袋から、ものすごい音がしました。そう、何かが天井上から落ちてきたような鈍い音でしたね。

那是在住了2年左右的某个夜里的事情。“卡塔!”壁橱上面的小柜橱发出了很吓人的声音。没错,那是什么从顶棚上掉下来的浑浊声响。

脚立を持ってきて、おそるおそるのぞいてみると、経年劣化した天井板を突き破り、大きな風呂敷包みが天袋に落ちかかっているじゃないですか!

我搬来梯子,心惊胆战的看了一下,经年累月劣化的顶棚破裂,一个大包裹从小柜橱上掉了出来!

さては、前の住人が残した隠し財産か!? とワクワクしながら風呂敷を解いてみると…。

それは「骨壺」でした。

这莫不是前住民留下来的藏宝吧!?我满心希望的打开了包袱皮……里面装的是骨灰罐。

隣に住んでいる大家さんに駆け込んだところ、その部屋には以前、老夫婦が住んでいたことがわかりました。

我跑进住在邻屋的房东家,知道了那间屋子以前住过一对老夫妇。

一体そこで何があったのか? 詳しく聞くのはやめておきました。だって、2年以上も住んでたんですからね、ボクは!

那里究竟发生了些什么呢?我放弃了打破沙锅问到底。为什么?我可在这儿住了两年多勒!

協議の上、敷金と当月の家賃を返してもらい、3日後には引っ越すことになったわけですが、もしボクに霊感があったりしたら、何か見えたんでしょうかね? そういえば最近、幽霊にまつわるトラブルで訴訟沙汰、なんてニュースを見たような…。弁護士の田中喜代重さんに聞いてみました。

通过协商,房东返还了押金和当月的房租,3天后我就搬走了。如果我多少有些灵能力的话,说不定当时会看到什么吧?说起来,最近还有扯上幽灵的纠纷诉讼的新闻……我就此询问了田中喜代重律师。

「2008年5月ですが、栃木県内の飲食業者が不動産業者を相手に損害賠償を求める訴訟を裁判所に起こしています。これは、建物の賃貸借契約の際に『幽霊が出る』という噂があることを説明しなかったという訴えでしたね」

“2008年5月,栃木县饮食业者向法院提起诉讼,要求房地产商赔偿损失。该诉讼是关于房屋租赁合同中没有写明‘有幽灵’的问题”

まさに「いわく付きの物件」が原因でトラブルが発生した事例ですね。このケースの場合、無人なのに足音がしたり、人感センサーが反応したりしたこともあったそう。しかし、幽霊が争点になるって、法的にはどういう扱いになるのでしょう?

这正是因“有隐情的建筑”而产生纠纷的例子呢。据说在该案中,没人的时候却听到脚步声,人感雷达起反应等。但是,以幽灵为争论点,这在法律上要怎么处理呢?

「不動産売買では物件に『瑕疵』(かし)、つまり欠点があったら、民法第570条に基づいて契約の解除や損害の賠償請求ができます。たとえば、物件が殺人や自殺の現場になっていたり、隣が暴力団の事務所だったりした場合は『心理的瑕疵』になるんですよ。一般の人がそれを分かっていたら買わない、借りないと考えられますからね。不動産業者は入居者にこれらの事実を伝える告知義務がありますし、その瑕疵で被った損害は賠償しなければなりません。今回の訴えは、これと同様の解釈に基づいてなされたものです」(同)

“民法第570条规定,不动产买卖中若建筑有瑕疵、即欠缺,可要求解除合同或赔偿损失。比如,若建筑物曾发生自杀或谋杀案,或是附近有暴力集团事务所等,会成为‘心理上的瑕疵’。普通人知道后都不会购买或租赁。房产商有告诉入住者事实的告知义务,须对该瑕疵造成的损失做出赔偿。本次诉讼即是基于该解释进行的”(田中喜代重律师)

ということは、幽霊の存在も、法律用語でいう「心理的瑕疵」にできる?

这么说,幽灵的存在也能成为法律用语所说的“心理上的瑕疵”罗?

「それはどうでしょうか。幽霊やお化けは科学的に証明できない事象です。つまり、心理的瑕疵になる『嫌悪すべき背景』があったかどうかは証明できません。金縛りや不眠などの肉体的・心理的ダメージがあったとしても、それは原因不明としか言いようがないでしょう。結果として、物件、建物の心理的欠陥を原因とした責任追及は裁判でも認められないのでは?」(同)

“这个就不好说了。幽灵和妖怪现象在科学上无法证明。即无法证明是否造成‘环境厌恶’这种心理上的瑕疵。即使出现捆缚感或失眠等肉体、心理上的损害,也只能说原因不明。那么以建筑物的心理上的缺陷为由来追究责任的,法院应该无法认可吧?”(田中喜代重律师)

やはり、法律と幽霊のマッチングは無理がありますか。幽霊、あるいは「幽霊が出る」という噂は、借り手には家賃を交渉する際の駆け引き要素にはなるのでしょうが、貸し手からしたらカンベンしてもらいたい存在でしょうけど。みなさんはどう思います?

果然法律和幽灵之间还是无法弥合呀。幽灵或者说“有幽灵”的传言对于借方来说是在交涉谈判房租时的一个要素、武器,而对出租方来说则是避之唯恐不及的东西了。大家怎么想呢?

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