ゴールデンウィーク、皆さんも国内旅行や海外旅行を計画しているのではないでしょうか。旅行先を決めたり、宿はどこにしよう、何に乗って移動しよう、何を食べよう……旅行の楽しさの半分は計画にあったりしますよね。妄想しているだけで1回分の旅行にでかけた気分となります。

日本黄金周注:日本国内四月底五月初的大型连休,简称GW),大家都计划国内旅行或者海外旅行不是吗。决定旅行目的地、住在哪里、坐什么交通工具前往、吃什么......计划这些是旅行乐趣的一半。仅仅幻想这些就已经感觉去旅行一次了。

ただ、妄想だけでは足りないのが、現地での予定外の出会い。それは同じ目的に向かう旅行者だったり、宿やご飯どころで丁寧にされたり、困っている時に救いの手を差し伸べてもらったり。

但是,仅仅幻想是不够的,在当地会遇到预定外的事情。比如遇到去往同一目的地的旅行者、在食宿的地方被周到对待、遇到困难的时候有人伸出援手。

思いがけない人との出会いは、妄想では補えないものですよね。そんな嬉しい思い出から、また旅に出ようと思うのです。

与意想不到的人相遇是靠幻想无法补充的事情。因为有那么愉快的回忆,就会产生再次出游的想法。

こういった良き思い出は、日本の「おもてなし」によってなされています。日本のおもてなしはとても気持ちがよく、海外の人にも人気。この精神で来る2020年のオリンピックでは、多くの外国人をおもてなしできればと考える人も多いでしょう。しかし、この考えに警鐘を鳴らす人がいます。

如此好的回忆来自日本的“款待之心”。日本的“款待之心”(おもてなし)让人心情很好,在海外也很受欢迎。很多人想用这种精神迎接2020年东京奥运会,诚心款待众多外国人。但是,也有人对这样的想法鸣警钟。

「今の日本のおもてなしには違和感がある」

“如今日本的款待之心有违和感”

こう指摘するのは、小西美術工藝代表取締役社長で書籍『新・観光立国論』の著者であるデービッド・アトキンソンさん。元ゴールドマン・サックスアナリストで、日本の不良債権の実態を暴くレポートで注目を集めました当人で、日本文化についても詳しく、裏千家茶名「宗真」をもっています。日本文化に非常に詳しい外国人の一人と言えますね。

小西美术工艺总经理、《新・观光立国论》的作者大卫 ・阿特金森(David Atkinson)指出了这一点。他是原高盛的证券分析家,因揭露日本不良债权实态的报告而受到关注。他对日本文化也十分了解,拜受了里千家的茶名“宗真”,可以说是对日本文化相当了解的一个外国人。

そんな彼が指摘する「おもてなし」への違和感とはどのようなものでしょう。同書を開いてみました。

如此了解日本文化的他所指的“款待之心”的违和感是什么呢?本文试着展开说明。

そもそもアトキンソンさんは、日本のことが嫌いではありません。むしろ、「観光立国として日本が人気になるためにレベルアップが可能」だからこそ、指摘しているのです。

最初阿特金森先生并不厌烦日本的“款待之心”。当然,正是因为“为了观光立国的日本变得受欢迎,有可能提升水平”,才指出不足。

参考となるデータはこちら。公益財団法人日本生産性本部がアメリカ、中国、フランスを対象に「おもてなし」についてアンケート調査を行った「サービス産業の更なる発展に向けた『おもてなし産業化』の推進に係る調査研究事業」という調査報告(2011年)です。

这是可供参考的材料。公益财团法人日本生产性本部以美国、中国、法国为对象,针对“款待之心”进行了问卷调查,做出“为进一步发展服务产业推进“款待之心产业化”的有关调查研究事业”的调查报告(2011年)。

この調査の結果から、興味深いデータが浮き彫りになりました。というのも、日本人が思っているほど各国は、「日本のサービス品質の優位性」を認めていないのです。むむっ、そうなんですか!!

调查结果使得颇有意思的数据呈现出来。与日本人自己一直认为的不一样,各国不认可“日本服务品质的优越性”。哎,是这样的啊!!

アトキンソンさんの解説によると、「外国人が日本への旅行で感動しているのは、『日本人1人ひとりの礼儀正しさ』『困っていたら助けてもらえた』『道を案内してもらえた』など個人的な親切である一方、ホテルや旅館、レストランなどで受けた『おもてなし』が素晴らしいなどという声はあまりないのが現実なのです。

根据阿特金森先生的解说,“外国人到日本旅行所感动的是“日本每个人都很有礼貌”、“别人遇到困难时会伸以援手”、“帮带路”等等个人的亲切举动。另一方面,现实是很少有人认为酒店宾馆、餐厅的“款待之心”很棒。

むしろ、日本のホテルや旅館、レストランなどは、一方的に日本のやり方やサービスを押し付ける、臨機応変が利かない、堅苦しいなどと、酷評されているケースが多いのです」とのこと。

反而是受到严厉批评的情况居多。认为日本的酒店宾馆、餐厅等地方单方面将日本的行为方式和服务强加给客人,不善于随机应变、死板等等。

これらを見ていると、日本人そのものの礼儀正しさや親切な部分を外国人は評価しており、一方、日本のサービスとしての「おもてなし」は、あまり認知されていないのです。

看到这些批评就会发现,日本人本身礼貌和亲切的部分受到外国人好评,另一方面日本的服务的“款待之心”不太受认可。

とはいっても、なかなかピンときませんよね。テレビや新聞などメディアからは、「クールジャパンの成功」や「おもてなしが人気」という言葉が見聞きされます。すっかり外国人から高評価だと思っていたのですが、実は様子が違うよう。

虽然这么说,但还不是很明白。电视或者报纸等媒体上,还是会看到“Cool日本的成功”、“款待之心受欢迎”这样的话。日本人过去一直自以为受到所有外国人的厚赞,然而实际的情况并非如此。

これは別のランキングからも確認することができます。2014年に日本政府観光局が発表した外国人の観光客数は、2年連続での過去最高でした。

这一点从别的排行榜上能够得到确认。2014年日本政府观光局发表数据表明,外国观光客的数量连续两年刷新纪录。

しかし、国別のランキングで見てみると、日本は26位。実はこれ、同じアジアの韓国、タイ、香港よりも人気が低いのです。オリンピック開催もあり、日本の人気は上位かと思いきや、全然違うのです。すっかり日本の「おもてなし」に自信をもって、あぐらをかいていました。

但是,如果看一看国别排行榜的话,就会知道日本只排在26名。实际上这个名次低于同属亚洲的韩国、泰国、香港,日本的人气低于这些国家。原以为奥运会即将举办,日本的人气会有所提升,然而根本不是。这完全是日本抱着“款待之心”不思进取。

そこで指摘のあった「日本のサービス」に目を向けてみました。確かに、日本のサービス業には多くのマニュアルが存在します。マニュアルは心強く、その通りに動けばトラブルも回避しやすいです。逆に、お客さんからイレギュラーなお願いを受けると、困ってしまう人も多いですよね。

让我们将目光转向受到指责的“日本服务”。的确,日本的服务业存在很多章程。章程很令人放心,直言照章办事就可以轻易回避麻烦。反过来,一旦接受客人各种非常规的请求,就感到困扰的人也很多。

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