《仁医》台词节选:

朝、房楊枝(ふさようじ)で歯を磨く仁。そこへ咲(綾瀬 はるか)がやって来る。

「おはようございます、先生。」

「あ、おはようございます。」

「シーッ。」

「どうしたんですか?咲さん。」

「あの、消毒なるものは、煮る事や焼酎に浸す事と理解すればよろしゅうございますか?」

「具体的にはそうですが、本来はその作業のことを言います。毒を、消す事です。」

「では、布や金槌に、毒がついていたということでございますか?」

「毒と言うか・・・物の表面には、目に見えない小さなもの、細菌というものがくっついているんです。」

「細菌・・なるものが。」メモを取る咲。

「どうしたんですか?」

「先生のお手伝いを。」

「・・・」

「先生の知識が、もっと沢山の人に広まれば、もっと沢山の方を治すことが出来るということではありませんか。咲は、少しでもそのお手伝いをしたく。煮たり、焼酎を掛けたりすると、なぜ細菌は死ぬのでございますか?」

「・・・」

「先生?」

「・・・いや。そこから先忘れちゃったな。」笑って誤魔化す仁。

「咲や。何をしているのです?」と栄(麻生 祐未)。

「なんでもございませぬ。すぐ、あさげの支度を。」
逃げるように立ち去る咲。

「南方様。」

「はい。」

「咲を、医術の道に巻き込むのはご容赦いただきたく存じます。咲には、普通の娘として、幸せになってほしいのでございます。」

「もちろんです。そんなつもりは全くありませんから。」

「さようでございますか。」

「はい。」

「ではもう1つ!頭をお剃りになったらいかがでしょう。」

「・・・は?」

「お医者様といえば、坊主か総髪でございます。総髪には、おぐしの長さが足りぬようお見受けいたしますので、坊主がよろしいかと存じます。」

「私は、これで。」

「お言葉ではございますが、そのような頭はゴロツキにしか見えませぬ。折りよく、恭太郎が髪を結っておりますゆえ。」

「あー・・・えっと・・・考えておきますんで・・今度、是非。」

「・・・」

日语知识点讲解:

シーッ

拟声词;
1、蒸気や空気などが漏れて蛇などが出す音
蒸气呀空气泄露出来的声音,以及蛇吐信子的声音;

2、軽蔑,不満など、人の注意を引くとき
表示轻蔑不满的时候用,类似于我们中文中的“切……”;另外,在引起别人注意的时候也会用到。

在这就是为引起注意而发出的声音。

●なんでもございませぬ。すぐ、あさげの支度を。

あさげ,古语,早餐的意思;同样ひるげ、ゆうげ就是中午饭与晚饭的古语说法。

総髪には、おぐしの長さが足りぬようお見受けいたしますので、

おぐし、髪のこと;指的就是头发;

江戸時代の医師は身分制度から離れた存在でした。僧侶と同じ扱いです。ですから江戸時代前半までは医師も頭を丸めていたのです。医師の間に総髪や結髪が広まったのは江戸中期の名医が髪を結髪にしていたためだそうです。

総髪,就是类似于河童的发型,前面留些刘海,把后面的和旁边的头发都束起来。江户时代,医生是可以脱离身份制度的,同僧侣一样。所以,那个时代,名医都会留该类发型。

また総髪を束ねているのは結髪といいます。
另外,束起来的“総髪”也可被称为“結髪”。

●お言葉ではございますが、そのような頭はゴロツキにしか見えませぬ。

一定の住所、職業を持たず、あちこちをうろついて、他人の弱味につけこんでゆすり、嫌がらせなどをする悪者。無頼漢。

指的就是没有工作到处闲晃的人;无赖,流氓,地痞等。

 

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