あなたは、「ザリガニ」を食べたことがあるだろうか。記者は先日、口にする機会があった。どこで食べたかというと,「吉野家」だ。

你吃过小龙虾吗?前几日,记者获得了一个品尝的机会。是在吉野家吃到的。

と言っても、日本の吉野家ではない。中国・深センの店舗である。実は吉野家は年々、海外での展開を広げ続けている。その規模は、近い将来に国内を越える可能性も。その拡大を支えているのが、各地独自のオリジナルメニューである。

不过并非在日本的吉野家,而是在中国・深圳的店铺。实际上吉野家每年都在海外增加着新门店。其规模在不久的将来可能会超越国内。支撑着吉野家不断扩大规模可能的正是各地特有的原创美食。

中国で巻き起こる「ザリガニブーム」

中国掀起的“小龙虾热潮”

中国最大のIT都市・深セン。旅先の街角で、お馴染みのオレンジの看板を見つけた。

中国最大的IT都市・深圳。在目的地的街角,发现了熟悉的橘黄色招牌。

「へ~、こんなところにも吉野家が......」

“啊~这儿也有吉野家啊......”

何気なく近づいてみて驚いた。メニューを張り出したポスターに、カタカナで「ザリガニ」の4文字が躍っていたからだ。

随意走近一看吓了一跳。在写着菜单的海报上赫然出现了片假名“ザリガニ|小龙虾”。

実は中国では近年、「ザリガニ」料理ブームが巻き起こっている。食べられるのは、日本でもおなじみのアメリカザリガニだ。日本人の感覚では「ゲテモノ」という印象が強いが、もともと米国などでは一般的な食材である。中国には日本経由で持ち込まれたともいわれ、今やその養殖は一大産業だ。ここ最近、「小龍蝦(小さいイセエビ/ロブスターの意)」の呼び名で人気食材の座をつかんだ。

实际上中国近几年掀起了“小龙虾”美食热潮。食材就是在日本也很常见的美式小龙虾。虽然在日本人看来它是十分猎奇的食物,不过原本在美国就是很普遍的食材。据说小龙虾是经由日本传入中国,现在小龙虾的养殖已成为中国的一大产业。如今是被称为“小龙虾”的人气食材。

翌日、お店を再訪し、件の「ザリガニ丼」を頼むことにした。お重入りで、小エビほどのサイズに調理されたザリガニ肉が、トウモロコシとともにピリ辛に仕立てられている。お値段は36元(約600円)、近所の相場からすればやや高級路線だ。

第二天,记者再次去店里点了一份“小龙虾盖饭”。发现所谓的“小龙虾盖饭”是由切成小虾大小的龙虾肉,加上玉米粒,放入超辣的调料制作而成的。价格为36元(约为600日元),从附近居民的评价来看是较高档的食品。

口に運んでみる。肉の味は、割合に淡泊だ。食感も、エビのような弾力はない。シャコあたりが近いが、日本人の舌にはちょっと味わいが物足りない。だがそれがかえって、こちらの麻辣な調理法にはしっくり来る。臭みも、この味付けなら気にならない。米の飯ともしっかり合う。ゲテモノなんてとんでもない。

吃了一口,肉的味道比较淡。口感上,也感受不到龙虾肉的弹力。虽然很接近皮皮虾的口感,但对于日本人的口味来说还是不够的。但与此相对,采用的麻辣烹饪法恰到好处,去掉了食材的腥臭味,和米饭一起也十分合适。完全不是什么猎奇食物。

テリヤキに角煮、ラーメン...海外吉野家の独自展開

照烧角煮,拉面...吉野家海外店的独特发展

吉野家ホールディングスの広報担当者によれば、この「ザリガニ丼」は、上述したようなザリガニ料理ブームを取り入れ、北京エリアで独自に開発したメニューだ。あくまで「お試し」としての投入で、9月以降は順次販売終了となったというが、こうした「現地オリジナル」のメニューは、ザリガニ丼に限った話ではない。

吉野家株式会社的宣传负责人说,“小龙虾盖饭”是借上文提到的小龙虾料理风潮,在北京地区开发出来的特色美食。是作为“实验”进行的,9月之后已逐渐售完,但“当地特色”美食并非只有小龙虾盖饭。

たとえば、海外進出の先駆けとなった米国では、1985年から「テリヤキチキンボウル」を販売、ヘルシーなイメージが受け大ヒット商品に。中国でも、出店当初の90年ごろは牛肉への馴染みが薄かったことから、豚の角煮を使った「東坡飯」を販売した。ほかにも各国の吉野家のメニュー表を見ると、ラーメンや鶏カツ丼、天ぷらなど、日本とは趣の違った、バリエーション豊かな商品が並ぶ。

例如,1985年开始在海外出口先驱的美国出售的“照烧鸡肉碗“,以健康为特点成为热卖的商品。90年代左右在中国开店之初,中国人对牛肉接受度还不高,所以出售的是使用猪肉制成的东坡饭。另外,看一看各国吉野家的菜单,就会发现有拉面、鸡排盖饭、天妇罗等种类丰富的菜色,和日本的菜单有所不同。

直営、フランチャイズと、エリアによって経営形態の違いはあるが、

直营,经销,地区不同经营形式也不同

「牛丼は日本のレシピを変えずに各エリアで提供していますが、その他のメニューについては、現地の食文化にあわせて各エリアが新商品開発を行っています」(吉野家ホールディングスの広報担当者)

“牛肉盖饭是依照日本原来的食谱制作,在各地都有出售的,但其他的菜色,各地区的店铺会融合当地饮食文化进行新商品的开发”(吉野家株式会社的宣传负责人)

あくまで現地のお客が最優先

无论如何以当地顾客为最优先

「日本の方が海外で吉野家の牛丼を食べた際、なんか味が違うと思うと言われます。これは、牛丼のたれは吉野家オリジナルですが、現地の米、水、現地のたまねぎなどで煮込むことで、日本とまったく同様にはならず、現地の味が出来上がるからです」(広報担当者)

“日本顾客反馈说在海外吃牛肉盖饭的时候,总觉得味道有些不一样。这是因为虽然牛肉盖饭的佐料是吉野家原创的,但使用当地的米、水、洋葱等配料烹煮,因为是与日本完全不一样的食材,味道也是当地风味。“(吉野家株式会社的宣传负责人)

特に米を主食とする地域では、現地で食べられる米に合わせないと、受け入れてもらうのは難しい。「現地のお客さまが美味しいと思う商品を提供し続けるため、現地の意見を大切にしています」と担当者は言う。

特别是在主食为大米的地区,如果牛肉饭口味与当地的米饭不合适,很难被接受认可。负责人还说“为了将美味的食物持续提供给当地客人,所以很重视当地客人的意见。”

海外1号店を米デンバーに開店して43年
。着実にその勢力を伸ばし、8月時点で米国、中国、インドネシアなどに829店舗を数える。10年前の2倍以上だ。さらに2019年からの3か年で、国内の店舗数(8月時点で1205店)を追い抜くことを目指す。

海外1号店在美国丹佛已经开了43年。稳健地扩展着影响力,今年8月在美国、中国、印度尼西亚等地共有829家店铺,是10年前的两倍以上。并且,吉野家预计在2019年为起始的3年间,实现海外店铺数超过国内店铺数(8月为1205家店)的目标。

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