学校文法などでは「大きい」は形容詞(日本語教育などではイ形容詞)、「大きな」は「この」「その」などと同じカテゴリーである連体詞に分類されています(ただし、「この」「その」の類は他の連体詞と区別して指示連体詞と呼ばれる場合もあります)。

在学校教的语法当中“大きい”是形容词(在日语教学当中是一类形容词)、“大きな”则与“この”和“その”等同属于一个范畴,归在连体词这一类当中。(但是,“この”和“その”的类别与其它连体词有点不同,也有被称为指示连体词的情况)。

「大きな」が連体詞とされる理由は、「大きだ」のように活用せず、常に連体修飾のみに用いられるためです。「大きな」をイ形容詞と考えるのは問題があります(もちろん教育的配慮からイ形容詞連体形の異形態と教えるほうがわかりやすいということはあります)。「大きな」の場合はたまたま対応する「大きい」がありますが、これ以外の連体詞、例えば「ひょんな」には対応するイ形容詞がありません。

“大きな”被当做连体词的理由是,因为它不能(像二类形容词那样)活用成“大きだ”,经常只能被用作连体修饰。将“大きな”当作一类形容词来思考的话也有问题(当然为了教学方便把它当作一类形容词连体形的异体形态来教的话更容易理解)。“大きな”的情况还有一个对应的“大きい”,除此之外的连体词,如“ひょんな(奇妙的)”则没有对应的一类形容词。

「大きい」と「大きな」が両方存在するのは歴史的な理由によるものです。もともとは「大きな」のもとである「おほきなり」が使われていたのですが、後に「大きい」が生じたため、「おほきなり」のほうはもっぱら連体形「おほきなる」が使われ、「る」が脱落して「大きな」として定着したようです。つまり歴史的に見れば「大きな」はナ形容詞だったということになります。しかし現代語では活用しないので、「大きな」は分類の上では形容詞ではなく連体詞ということになります。

“大きい”和“大きな”两个都存在是有其历史原因的。原本使用的是“大きな”的原型“おほきなり”,之后因为又产生了“大きい”,因此“おほきなり”就开始使用专门的连体形“おほきなる”,后来“る”脱落,这个词作为“大きな”稳定下来。也就是说从历史的角度上来看,“大きな”曾经是二类形容词。但是在现代语当中没有活用,所以“大きな”从分类上来说不是形容词,而是连体词。

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