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『後撰集』恋・777

上の句:筑波嶺の峰より落つるみなの川
上の句読み:つくばねのみねよりおつるみなのがわ

下の句:恋ぞつもりて淵となりぬる
下の句読み:こいぞつもりてふちとなりぬる

作者/歌人名:陽成院(ようぜいいん)

■現代語訳
筑波のいただきから流れ落ちてくる男女川(みなのがわ)が、最初は細々とした流れから次第に水かさを増して深い淵となるように、恋心も次第につのって今では淵のように深くなっている。

■ことば
【筑波嶺(つくばね)の】「筑波」は常陸国(現在の茨城県)の筑波山のことです。山頂が男体山と女体山の2つに分かれ、万葉の昔からよく歌に詠まれました。古代には、春と秋に男女が集まって神を祀り、求愛の歌を歌いながら自由な性行為を楽しむ「歌垣」として知られていました。
また「つくばね」の「つく」は相手側に「付く」という意味を表します。
(筑波山主峰为男女山体2座主峰;「つくばね」的「つく」也有靠近对方的意思。

【峰より落つる】「山頂から(の水の流れが)落ちていく」という意味です。「嶺」「峰」と繰り返すことで山の高峻さがクローズアップされています。
(山顶的水流下来。

【男女川(みなのがは)】「水無乃川」とも書きます。男体山、女体山の峰から流れ出る川なのでこう呼ばれます。川は筑波山の麓を流れて桜川に合流し、霞ヶ浦に流れ込みます。ここまでが序詞になります。
(男体山和女体山流下来的水在这里是序词。

【恋ぞつもりて】「恋情がだんだんつのって」という意味で、細かった川の流れが峰から里に下るにつれて太く強い流れになっているイメージと重ね合わせています。
(纤细的河水顺着山峰流淌,如同恋爱一样越积越深。

【淵となりぬる】「淵」は流れがたまって深くなっている場所です。恋の気持ちと川の流れを重ね合わせ、恋心がつのっていく様子を表現しています。「ぬる」は完了の助動詞「ぬ」の連体形です。後撰集では「なりける」となっていますが、「ぬる」の方が思い詰めた感覚が強く表れているようです。

■作者
陽成院(ようぜいいん 869~949)
清和天皇の皇子で、第57代天皇に10歳で即位しましたが、病のため17歳で譲位しました。勅撰集にはこの歌のみが残されています。

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