北朝鮮が拉致を認め、日本中が国家犯罪に凍りついたあの秋から5年。北は核カードを振り回し、拉致問題に進展はない。きのう、横田滋さん(74)、早紀江さん(71)ご夫妻にお会いした。

自从朝鲜承认拉致问题(绑架日本国民问题),整个日本冰封于这种国家犯罪的那个秋天以来,已经 5 年了。朝鲜乱打核问题牌,拉致问题没有进展。昨天,我见到了横田滋先生( 74 )与早纪江女士( 71 )这对夫妇。

30年前、新潟でさらわれた長女めぐみさんは、10月に43歳を迎える。両親はそう信じる。母は「秘密の仕事をさせられている」、父は「どこかに監禁されているのでは」と案じた。情報は乏しく、2人の想像はいつも沈黙へと消える。

30 年前,(他们那)在新泻被拐走的长女惠将在 10 月迎来(她) 43 的生日。她的父母这么坚信着。她的母亲担心(她)“正被迫从事某种秘密工作”,而其父则担心“是被监禁在了哪里”。由于缺乏消息, 2 人的想象总是消失在悄无声息的无望中。

世論が冷えたとは思わない。全国からの励ましは千羽鶴だけで段ボール6箱とポリ袋二つ、届き続ける手作り小物や服と合わせ一部屋を埋めつつある。「めぐみが戻った時、こんなに多くの人が応援してくれたのよと広げて見せるのが夢」だという。

老人并不认为舆论淡漠下来。来自于全国各地鼓舞仅仅千纸鹤就有6个包装箱和2个塑料袋,(它们)与不断寄来的手工制作的小物品、衣服一起储藏在一间屋子里。两位老人说,“我们的梦想就是,在惠回来的时候,打开屋子让她看看,有那么多人在支援她啊”。

政府認定の拉致被害者だけでも、12人が帰国していない。冷たい国際情勢の波間に、同胞の顔が浮き沈みしている。引き裂かれた親兄弟が日本海の両側で老いてゆく。独裁者も年を重ねるが、彼の退場を待つ余裕は肉親にはない。

仅仅被政府认定的拉致问题受害人就有 12 人还没归国。在寒冷的国际形势涡流中,同胞的面容载浮载沉。被分离的亲兄弟在日本海两岸渐渐老去。独裁者也一年老过一年,然而骨肉至亲却没有等到他下台的闲工夫儿。

めぐみさんの衣類や教科書を手に取れば、新潟時代がよみがえり、身も心も崩れそうになる。だから見ない。早紀江さんは「部屋は今の生活のにおいだけにしておきたい。そのほうが闘いやすいから」と悲しく笑った。

碰一碰惠的衣物、课本就仿佛回到了新泻时代,身心俱裂。因此老人并不看(这些)。早纪江老人含悲笑言,“在房间里只想保留现在的生活气息。这样容易有奋斗的勇气”。

ここまで強くなれるものかと言葉をのみ、子を奪われて弱い親はいないと思い直す。それでも相手は国家だ。生身の個人を矢面に立たせるわけにはいかない。他人事(ひとごと)にせず、最後の一人が戻るまで声を上げる。 誰が首相になろうと、そこは変わらない。

我忍住“如今是否变得坚强了”这句话,重新认识到没有被夺去孩子的柔弱父母。尽管如此对手却是国家。决不能使一个活人成为众矢之的。尽管是别人的事,但却会呼喊到最后一个人归来为止。无论哪个当首相, 这一点 都不会改变。