勝負ごとの予想屋なら、商売にならないと投げ出したのではないか。消化試合と目された通りの戦いに勝って、福田康夫氏が「天下」を食うことになった。新しい自民党総裁は明日、戦後29人目の首相に選出される。

对胜负进行预测的人,如果不能赚钱,是不会下赌注的吧。取得了被看作消化比赛的竞赛的胜利,福田康夫氏就要吃下“天下“这张饼了。新的自民党总裁明天就要当选战后第29任首相。

安倍首相の投げ出した餅である。それを、家康よろしく「座りしまま」に食う印象だ。「夢にも思っていなかった」と出馬を表明したら、瞬く間に派閥力学の生む上昇気流に乗った。対抗馬の麻生氏がやや健闘したのは、古い体質への「先祖返り」に対する反発もあってのことだろう。

这是安倍首相扔下的饼。他给人留下的印象是拜过家康之后,就”只是端坐着”就开吃了。刚刚表明了“做梦都没有想到”的出马意向,转眼之间就被政治派阀力量的变化抛上了高空。对抗马的麻生氏稍稍强硬的对抗,可能也是对向古老传统体制的“返祖”的反抗吧。

父親の赳夫氏に続く「親子宰相」は史上初めてとなる。就任の年齢も同じ71歳というから、因縁めいている。祖父の元首相をよりどころにした安倍氏からのバトンタッチに、室町時代の『風姿花伝』の一節が頭をよぎる
  
继父亲纠夫之后出任首相,成为史上第一对“父子宰相”。而且上任年龄都是71岁,真有某种机缘巧合。对承荫了祖父前首相的安倍氏的接力棒,室町时代的《风姿花传》的一节有不同的说法。 

この能楽の秘伝書は、子々孫々に奥義を授ける上で、〈たとへ一子たりといふとも、不器量の者には伝ふべからず〉と釘を刺すくぎを刺した。そして、「血統が続くのが芸の家ではない。芸の神髄が続くのが芸の家である」と、勘所を突いている。

在这本能乐的秘籍中,向子孙传授深邃的技艺的同时,也定下一条规矩:“即使只有一个孩子,也不能把技艺传给无能之辈。”因此,“不是继承血统的艺术之家,而是继承艺术精髓的艺术之家。”道出了问题的关键。

「芸の家」を、「政界」に置き換えれば分かりやすい。国民にとっても、続いてほしいのは血筋ではあるまい。政治家の神髄とも言うべき、高い志や、強い責任感のはずである。

如果把“艺术之家”换为“政界”,就更容易明白了。对于国民来说,希望的并不是贵族血统的继承。应该是也是作为政治家的精髓的远大的志向和强烈的责任感。

きのうの記者会見で福田氏は、自民党は国民の信頼を得ていない、と繰り返した。それを回復させる器量を備えているかどうかは、これから問われる。天下餅を平らげて胃もたれしないタフな心身のことは、言うもさらなり、だろう。

昨天的记者会见会上,福田氏反复地说,自民党没有得到国民的信赖。有没有恢复国民的信赖的能力,以后就要看福田氏的了。不用说,最需要的就是使“天下”这张饼柔软,不得胃病的强健身心吧。