世界初の人工衛星、ソ連のスプートニクが宇宙に飛んで、この秋で半世紀が過ぎた。その名が、ロシア語で「旅の道連れ」の意味だったと、最近になって知った。地球と一緒に太陽を回るから、と命名されたらしい。

距世界上最初的人造卫星即苏联的sputnik(旅伴号)飞向宇宙,到这个秋天已经过了半个实际。我最近才知道,那个名字俄语是“旅行的伴侣”的意思。好象是因为与地球一起绕着太阳转而被这样命名的。

だが待てよ。それではお月様に申し訳なくないか。地球とは双子のように、太古から連れだって旅をしてきた。美しいおとぎ話や神話を人間に授けてくれた。せんだっては、昔話に名前をもらった月探査機「かぐや」から、みずみずしい地球の画像が届いた。

等等!这样一来难道不是对不住月球吗?月球与地球就好象双胞胎一样,从太古时代开始就结伴旅行。赋予了人类美丽的童话和神话。前些日子,收到了名字源于传说的月球探测器“月亮女神”发来的栩栩如生的地球的录像。

詩人 茨木のり子さんの、「水の星」の一節が、頭をよぎる。〈生まれてこのかた なにに一番驚いたかと言えば 水一滴もこぼさずに廻(まわ)る地球を 外からパ チリと写した一枚の写真 こういうところに棲(す)んでいましたか……〉

脑袋里浮过诗人茨木法子的“水之星” 的一节。〈如果要问我 出生以来 对于地球的什么最惊诧 那就是滴水不漏地将旋转的地球从外面咔嚓一声拍下来的一张照片 我真是住在这样的地方吗……〉。

それは、月を回るアポロが1968年に撮った地球だろう。漆黒に浮かぶ、奇跡のような姿だった。あくる年、米国は月に人を送る。小さな金属球にすぎなかったスプートニクから、わずか12年後のことだ。

那说的是绕着月球转的阿波罗在1968年拍的地球吧。在漆黑中浮现的奇迹般的姿态。第二年,美国将人送到了月球。距离只是小金属球的旅伴卫星仅过了12年。

めざましい宇宙開発はSF作家泣かせだったと故・星新一が書いている。たとえば、月はいつも片側の面を地球に向けている。「天地創造のときに天使たちが月の裏に落書きをした。神様が困って、人間に見えないようにした」。そんなアイデアを温めた。

已故的星新一写道:惊人的宇宙开发让科幻小说家哭泣。比如,月球总是将侧面面对地球。星新一曾酝酿构思:“天使们创造天地的时候,在月亮背面涂鸦。天神感觉为难,于是隐藏起来不让人类看到。”

だが書かなかった。じきに裏側撮影され、面白くなくなると踏んだからだ。案の定だったという。進歩を喜びつつ、「心の片隅には一種の葬送曲が響いている」と、しんみりした思いも打ち明けている。

但是他没有写下来。因为马上月亮的背面被摄影,估计将会变得乐趣全无。不出他所料。欢庆进步的同时,“心灵的一个角落响起了一首葬歌”,倾诉着这样沉静的思绪。

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