2007年12月26日付 咖啡的前生今世
翻译、整理加工:tintinding
▼コーヒーの当て字といえば「珈琲」がふつうだが、ときに「可否」と書くこともある。明治時代に東京に登場した喫茶店のなかに、「可否茶館」という名もあった。
说起日语片假名“コーヒー”的对应汉字,应该是“珈琲”,但有时也会写成“可否”。明治时期开在东京的咖啡馆中,就有叫“可否茶馆”的。
▼作家の獅子文六は戦後、『可否道』という新聞小説を書いた。勉強のためにコーヒー店をはしごして、胃を悪くしたそうだ。好きでもほどほどが肝要、と回想を記している。古くからコーヒーは、体に良いと重宝され、毒だと嫌われ、その“可否”が論争の的だった。
家獅子文六在战后曾写过一部报纸连载小说,名为《可否道》。他在书中说,他曾经为了学习,在多家咖啡馆久座,把胃都喝坏了。即便喜欢喝,也一定要适可而止,他后来也意识到这一点。自古以来,有人视咖啡为强身健体的宝贝;亦有人厌其为毒药。这种“可否”之说,一度是争论的焦点。
▼近年はしかし、だいぶ旗色を良くしている。厚生労働省研究班は、せんだって、肝臓がんにかかりにくくなる効果が「ほぼ確実」と判定した。毎日飲む人の発症率は、飲まない人の約半分になる。単一の飲食物への公的なお墨付きは初めてという。
然而近年,基本上大家对咖啡建立了良好的印象。最近,厚生劳动省研究小组发表研究结果称,饮用咖啡好象确实可以降低患肝癌的风险。每日饮用咖啡的人的患病机率,是不饮用咖啡的人的50%左右。据说,这是政府行政机构首次公开对某一种食品饮料类产品发布认可信息。
▼糖尿病の予防効果もあり、自律神経に作用して血行もよくなるそうだ。コーヒーは、古くは欧州で「煤のシロップ」「古靴のエキス」などと呼ばれ、嫌われた歴史がある。めげずに愛飲した人々は、相次ぐ「可」の朗報に、わが意を得たりだろう。
据说,它还具有预防糖尿病的功效,对于调节植物神经及促进血液循环也有好处。在古代欧洲,咖啡曾有一段不受欢迎的历史,人们将它称为“煤汁儿”、“旧鞋子的精华”。那些不为这些负面宣传所动的“爱咖”者们对频频传来“可”的好消息,是否也感到被认可而心情舒畅。
▼片や「否」の烙印が日々巨大になるのは、もう一方の嗜好品の雄、たばこである。先日も、同じ研究班が、夫が喫煙者だと妻の肺腺がんリスクが2倍になると公表した。たばこの健康被害にかかる医療費は、今や年に1兆円を超えている。
反之,香烟——这一嗜好品之王被打上了“否”的烙印,而且日益醒目。同在前几天,同一研究小组发表研究结果说:丈夫吸烟的话,妻子得肺癌的风险会比其他人高两倍。如今,因香烟导致健康受损,而产生的医疗费用每年超过了1兆日元。
▼味わい深い組み合わせを誇ったコーヒーとたばこも、可と否の分かれ目が、縁の切れ目か。禁煙してコーヒーだけを楽しむ人が、まわりに増えた。煙がなくてもコーヒーはうまい。そんな声をもっぱら聞く。
以“回味悠长二人组”自居的咖啡和香烟,也要因“可否”之别而缘散“单飞”了吗?越来越多的人戒烟而独享咖啡之乐去了。大家都说:即使无烟相伴,咖啡依旧是“味道好极了”。
解说:
一、お‐すみつき【▽御墨付き】 「おすみつき」を大辞林でも検索する 1 室町·江戸時代、幕府や大名から、後日の証拠として臣下に与えた花押(かおう)のある文書。 2 権力·権威のある人の与える保証。「公認の―をもらう」
二、狮子文六: 獅子 文六(しし ぶんろく、1893年7月1日 - 1969年12月13日)は、日本の小説家、劇作家、演出家。本名は、岩田 豊雄。演劇の分野では本名で活躍した。 更多翻译讨论尽在天声人语翻译讨论小组
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