2008年05月11日付 妈妈感谢您让我降生
翻译解说:天声人语翻译讨论小组 整理:yier_1228
▼『わたしの母さん』という児童小説がある。小学4年の主人公、高子は算数が得意で、学級委員をしている。気がかりが一つ。明るいけれど、少し変わった母親のことだ。
有这么一本儿童小说,叫做《我的母亲》。书中的主人公高子是小学四年级学生,数学十分拿手,并且在班里担任班干部。(但是)她心中却有个疙瘩,那就是母亲虽然很开朗却有些奇怪。
▼月初め、母さんは日めくり暦の一枚一枚に封筒をはりつけ、千円札を2枚ずつ入れていく。毎日、その2千円を財布に移して生活に充てるのだ。高子は「ひと月分を同じ袋に入れておけばいいのに」と思うが、母さんは大きな数の計算が嫌いらしい。
每逢月初,母亲便会将日历每页上都贴一个信封,然后把千元钞票两张两张放进去。每天,把那样装好的2千元放进钱包里充作家用。高子虽然想着“把一个月的家用全装进一个袋子里放着不就好了么...”,但是母亲似乎讨厌大数额的计算。
▼さらに、連絡のプリントにはフリガナをつけてと学校に頼んだりもする。あきれる娘はある日、母が生後間もない熱病で知的障害を負ったことを知る。父さんとは養護学校高等部の同級生だった。
更甚的时候,母亲还会请求学校在联络单子上注上假名。某一天,吃惊的女儿得知原来母亲在出生后不久因为热病造成了智力残疾。而她和父亲是养护学校高等部的同学。
▼作者の菊地澄子さん(73)は養護学校などで教えてきた。この作品も体験が元だ。突然の真実に立ちすくみながらも、母を理解し、優しく伸びてゆく少女。20年前の初版は児童福祉文化賞を受けたが、出版元の廃業で絶版になっていた。06年、東京の出版社、北水(ほくすい)が新装版で復活させた。高子のモデルはすでに母になっているという。
作者菊地澄子(73岁)一直在养护学校教书。这部作品也是来源于她自己的亲身经历。这个少女虽然被突如其来的真相震住了,但还是对母亲给予了理解,性情温和的她一步步成长。这部作品20年前的初版获得了儿童福祉文化奖,后来由于原出版社停业而绝版了。06年东京出版社北水推出新装版使其再度复出。据说高子的原型现已身为人母。
▼作中に「人間の賢さっていうのは、その人が持っているちからを、どう生かしているかっていうこと」とある。母さんがずっと頼りにしてきた元担任が訪れ、親の「学力」を疑う高子を諭す場だ。母は泣いて告白する。
作品中有这样一句话“人类的智慧在于,如何将其身上所拥有的力量有效地发挥出来”。那是一直关照母亲的原班主任来访时,给当时怀疑父母“学力”的高子说的一番教诲的话。母亲哭着说出了事情真相。
▼本の帯には〈お母さん、生んでくれてありがとう!〉。この瞬間にも、色んな人生を背負った母親たちが持てる力を振り絞っているだろう。きょうの母の日、その人が目の前にいてもいなくても、同じことばを贈りたい。
那本书的封带上写着:妈妈,感谢您给了我生命!这个瞬间,让背负着各种各样的人生的母亲们都竭尽全力了吧。今天母亲节,不管母亲是否在跟前,我都想送上这句同样的话:妈妈,感谢您给了我生命!
解说:
1.《わたしの母さん》の概況 優等生で学級委員も務める高子。高子が小学4年生になって初めての授業参観日に、母親の清子は普段着でやってきた。高子はきれいな服を着てお化粧をした他の母親たちとのギャップを感じ、母親が場違いな発言をしたことで、戸惑いを覚える。 そして、そんな母親を恥ずかしく思い、反抗するようになる。 そんなある日、高子は両親が知的障害を持っていることを知る。自分が知的障害を持っていることを周囲に隠し、一生懸命に生きる母親。 自分の両親が障害者であることを受け入れられず葛藤する高子。しかし、周囲の温かい励ましや支援を通じ、一生懸命明るく生きる母親を受け入れ、尊敬するようになる。 生命尊重の意識を呼び起こし、人間としての生きる喜びを体得できる作品として、小学校中学年以上に推奨する。
2.気がかり(きがかり):挂念,挂碍,耿耿。
3.立ちすくみ(立ち竦む):惊呆。 更多翻译讨论尽在天声人语翻译讨论小组
翻译好帮手:广辞苑(第五版)
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