2008年05月16日付 醒悟=泰然度日

翻译解说:天声人语翻译讨论小组
整理:baiheps

▼風薫る5月だが、明治の俳人正岡子規は毎年、この月がめぐると不安にかられた。脊椎(せきつい)カリエスで長く伏し、5月にはきまって病気が悪化したからだ。

初夏的五月,风轻柔地掠过枝头的新叶。而每年一到这个月份,俳句诗人正岡子規的心头就会笼罩着不安。因为,生于明治时代的他因患有脊椎骨疡而长期抱病在床,每到五月病情都会恶化。

▼自らを励まそうとしてか、1902(明治35)年5月から、随筆『病牀(びょうしょう)六尺』の新聞連載を始める。苦痛に耐えてつづった中に、「悟り」をめぐる一節がある。悟りとは、いつでも平気で死ぬことだと思っていたのは誤解だった、と子規は言う。逆に〈如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた〉と境地を述べている。

也许是出于自我激励的考虑,从1902(明治35)年5月开始,长期遭受病痛折磨的他开始在报纸上连载随笔集《病榻六尺》,其中一节是有关“醒悟”的。子規说:将醒悟解释为始终视死如归,是错误的。他笔下的“醒悟”,反而是一种“不管在何种境遇下,都能泰然度日”的境界。

▼寝たきりの子規は、母と妹の献身的な介護をうけた。自宅で「平気で生き」ながら、35歳で没するまで、病床から盛んな筆をふるった。現代のお年寄りに置き換えれば、母妹に代わる在宅福祉のささえは、訪問介護ということになるのだろう。

卧床不起的子規,接受着妈妈和妹妹无私的照顾。他在家中“泰然度日”,直到三十五岁离开人世,一直在病榻上笔耕不辍。如果换做现代社会的老人,来自母亲妹妹那里的照顾,会被一种叫做上门护理的家庭福利服务所取代吧。

▼だが、子規の心境で過ごすのは難しい時代になっている。在宅サービスの中心になる訪問介護の事業所が、減っているという。介護保険制度の崩壊を招きかねないと、心配する声も聞こえてくる。

但是,如今这个时代已经很难令人以子規的心境生活了。据说,处于家庭服务核心地位的上门护理事务所正在减少。我听说,甚至有人担心此现象可能会导致护理保险制度的解体。

▼2年前に介護報酬が引き下げられた。経営が悪化し、ヘルパーの賃金が減り、離職が増える。使える金の限られる中、負の循環が「安心」を細らせているようだ。だれもがいつかは老いるし、病む。そのときのために、医療も含め、手を打つには今しかない。

两年前,护理(界从业人员的)报酬有所下调,从而致使(事务所)经营恶化;护工薪水降低;跳槽人数不断增加。在可使用资金有限的情况下,连续亏损降低了人们的“放心”度。人早晚都会变老、染病。防患于未然,包括医疗在内,此时不作好准备更待何时?!

手厚い支えもあってだろう、子規は明るさとユーモアを失わなかった。〈枝豆ヤ三寸飛ンデ口ニ入ル〉などと病床で詠んでいる。平気で生きられる――。その穏やかさが、だれの日々にも必要なのは言うまでもない。

也许是受到了精心的照顾,(久病不起)的子規依旧开朗而充满幽默感。他在病床上还写下了:“毛豆儿,从三寸外飞入口中”等句子。泰然度日……。不用说,这份恬静在每个人的生活中都是不可或缺的。

解说:

1,風(かぜ)薫(かお)·る
初夏、風が若葉の上を渡ってさわやかに吹く。「―·る五月」《季 夏》「―·る羽織は襟(えり)もつくろはず/芭蕉」

2,枝豆ヤ三寸飛ンデ口ニ入ル. 明治三十四年作。 よく実の入った枝豆を茹でて、その莢を押したところ、枝豆は三寸ばかり宙を飛んで口にとびこんだ、という句。


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