2008年05月29日付 野口英世奖,促非洲富强
翻译:天声人语翻译讨论小组 整理解说:young忧雪
▼昭和の初め、黄熱病の研究のためにアフリカに赴いた野口英世は、自らが黄熱病にかかって51歳の生涯を終えた。自分の作ったワクチンが効かなかったからだという。「私には分からない」と、最期につぶやいたそうだ。時代は流れたが、その言葉に、感染症の怖さを見る思いがする。
昭和初年,远赴非洲研究黄热病的野口英世也不幸感染了此病客死他乡,时年51岁。据说是由于他自己研制的疫苗没有发挥作用所致。临终时还念叨着“我也不清楚为什么”。时光飞逝,这句话仍让人们感受到对传染病的恐惧。
▼英世の功績を記念した「野口英世アフリカ賞」を、政府が創設した。アフリカに関する医学や医療を対象にする賞だ。その第1回が、きのう、横浜でのアフリカ開発会議に合わせて贈られた。
政府为了纪念英世的功绩,专门设立了“野口英世非洲奖”。该奖是一个表彰有关非洲的医学和医疗的奖项。昨天,第一届颁奖仪式兼非洲开发会议在横滨举行。
▼受賞者のひとり、ブライアン·グリーンウッド博士は、英国のマラリア研究者である。長くアフリカに住んで、現地での人材の育成にも力を注いできた。きびしい地域で地道な成果を上げているそうだ。
获奖者之一是来自英国的疟疾研究人员——布莱恩·格林伍德(Brian Greenwood)博士。他长期驻扎非洲,在培养当地人才方面也倾注了很大心血,并在艰苦的条件下取得了坚实的成果。
▼しかし、道は遠い。蚊が媒介するこの病気で、アフリカでは毎日3千人の子が命を落とすという。サハラ砂漠より南では、子どもは6人に1人が5歳を迎えられない。その大きな原因にもなっている。
但是,任重道远。这种以蚊子为传播媒介的疾病,在非洲每天要夺去3千多名孩子的性命。撒哈拉沙漠以南的地区,每6个孩子中就有一个活不过5岁。这也是(说防治工作仍任重道远的)主要原因之一。
▼「貧困の病」とも言われる。予防や治療に、なけなしの収入が消える。病が貧困を招き、貧困が病をはびこらせる。マラリアだけではない。英世の死から80年をへて、エイズなど様々な感染症が今もアフリカを脅かす。
该病也被称作“贫困病”。预防和治疗会使家里仅有的收入花费殆尽。因病致贫,贫促疾虐。不仅仅疟疾是这样。英世去世80年后的今天,类似艾滋病这样的传染病依旧在非洲肆虐。
▼アフリカに渡った英世を、当時の米紙は「宿敵である黄熱病との戦いを開始した」と報じている。そこまでの貢献はできなくても、今は、ささやかな協力でアフリカを支援する手だてが結構ある。鳴り物入りの会議を機に、「遠くて遠い」と言われる国々に一歩でも近づけないだろうか。
对前往非洲的英世,当时的美国报纸是这样报道的:“和宿敌黄热病的战斗开始了”。虽说现在不能做出那样的丰功伟绩,但是只要能为支援非洲事业献上绵薄的一己之力也已足够。以这次盛大的会议为契机,是不是可以让我们和那些所谓的“遥远”国度的距离更近一步呢。
解说:
1.黄熱病:黄热病(yellow fever)黄热病是由黄热病病毒引起的急性传染病,埃及伊蚊是主要传播媒介。国际上将黄热病定为检疫传染病,我国也将其定为甲类传染病。迄今为止,我国尚无病例的报道。
2.マラリア:疟疾(malaria),疟原虫寄生于人体所引起的传染病。经疟蚊叮咬或输入带疟原虫者的血液而感染。不同的疟原虫分别引起间日疟、三日疟、恶性疟及卵圆疟。本病主要表现为周期性规律发作,全身发冷、发热、多汗,长期多次发作后,可引起贫血和脾肿大。 更多翻译讨论尽在天声人语翻译讨论小组
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