2008年07月06日付 会导致肩痛的夏季装
翻译:天声人语翻译小组 整理解说:baiheps
▼その長い布は「ちゃんとした勤め」の目印だった。業界団体が監修した『日本ネクタイ史』(1956年)に、時の通産相が辞を寄せている。〈今日(こんにち)ネクタイは吾々(われわれ)男の社会には無くてはならない存在であり……〉。首相になる前の石橋湛山だ。
那条长布是“努力工作”的见证。在由企业界团体监修的《日本领带史》(1956年)中,时任通产省大臣的石橋湛山为书题词,后来当了首相的他这样写道: “领带,是现今我们男性社会中不可或缺的东西……”。
▼以来半世紀、「男の社会」も職業観も変わった。スポーツ選手や菓子職人など、首まわりの緩い仕事にあこがれる男性は多い。中で、ネクタイが昔ながらの存在感を保つのが政治の世界である。
在此后的半个世纪里,“男性社会”和就业观都发生了一些变化。越来越多的男性希望从事“脖子周围放松的工作”(即:不系领带),如:运动员、面点师等。但在政治的世界中,领带依旧保持了自始至终不可或缺地位。
▼福田首相はそれをめったに外さない。閣僚全員が沖縄のかりゆし姿になった時、首相の一着は高級そうだがやや涼味を欠く黒系で、ボタンも一番上までとめていた。閣議後に早速スーツに着替え、夕刻にはネクタイが復活した。省エネのクールビズは「案外肩こる」のだという。
福田首相不系领带更是百年不遇的事情。就连内阁全体成员以一身冲绳夏季装亮相时,首相穿着的也是一套看似高档,却毫无凉意可言的黑色衬衫,纽扣还一直系到最上面。内阁会议后,他又立即换上西装,傍晚又打上了领带。听说首相觉得节能的凉爽夏装“反而会导致肩痛”。
▼もともと、世間の目を意識した振る舞いはお嫌いと聞く。それも一つの見識だ。ネクタイを外すと肩がこる珍現象は、周囲に迎合した自分への拒絶反応なのだろう。ご同業と地球環境を話し合う洞爺湖畔では、建前と信条の間でどんな姿になるのやら。
我听说首相原本就不喜欢看别人的脸色行事。这次也是令我们长了见识—不系领带便会肩痛的罕见现象,是对迎合周围人群的自己产生了排斥反应吧。在洞爺湖畔与同行们谈论着地球环境的首相大人,在方针与信条之间将会摆出怎样的姿态呢?
▼かつて「日本の政治家ほど、服装に保守的な種族はない」と評したのは、政治記者が長かった読売新聞の渡辺恒雄会長だ(『随筆集ネクタイ』菱屋)。身なりの保守性は主義の左右を問わないらしい。
而且,长期担任政治记者的读卖新聞的渡边恒雄会长批评说: “从着装上来讲,没有哪个种族再像日本政治家这么保守了。”(出自《随篳集 领带》菱屋) 好像不管是政治上的左派还是右派,穿着上都很保守。
当世、服装だけで仕事や地位を言い当てるのは難しくなった。同じように、肩書が人の値打ちを示さないことも自明である。「ちゃんとした勤め」の頂点に政治家がいた時代は遠く、わずかに痕跡のみが胸元で揺れる。
现今社会,已经很难再从服装上判断一个人的工作和地位了。当然同样的,头衔也不代表个人价值。政治家站在“努力工作”顶峰上的时代已经远去,仅留下点滴痕迹还在胸前晃动。
解说:
1、クールビズ:《(和)cool+biz(businessの略)》夏場、会社員や公務員ができるだけ涼しく仕事ができようように軽装になること。ネクタイ·上着なしが基本で、併せて冷房の温度を高めに設定する。環境省が地球温暖化などへの対策として提唱したもの。
2、かりゆしウェアとは沖縄県などで主に夏に着用されるアロハシャツに似たシャツである。沖縄で縫製され、沖縄観光をピーアールする柄のものと定義される。 更多翻译讨论尽在天声人语翻译讨论小组
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