温室效应 超级台风

「災害」という言葉で結べば日本とフィリピンはよく似ている。火山に地震、そして台風銀座。ごく幼い記憶ながら伊勢湾台風を知る身には、伝えられる惨状は他人事とは思えない。どちらも大きな被害が高潮によって生じた

若用“灾害”一词来联系的话,日本与菲律宾非常相似。火山、地震,再加上台风频频。对于一个幼小记忆中就存在着伊势湾台风阴影的人来说,绝不会觉得听说到的惨状是于己无关的事。汹涌的海潮都给双方造成了巨大灾害。

伊勢湾は台風15号、フィリピンは台風30号、ともに接近時の気圧が極めて低い「怪物級」だった。近年はスーパー台風などと呼ぶ。気圧の低下で海面は上昇し暴風と相まって津波さながらに町を襲う

伊势湾发生的是15号台风,而菲律宾的是30号台风,它们同属在接近时气压极低的“怪异级”,即近年来所说的超级台风。在气压极低的情况下,海面上升与暴风相互作用造成海啸袭击城镇。

「私の兄弟は3日間食べずに遺体を運んでいる。気候の温暖化でこんなスーパー台風が起きる」。折からワルシャワで始まった国連の気候変動枠組み条約締約国会議で、フィリピン代表が涙ながらに訴えていた。悲痛な声も他人事ではない

“我的兄弟们3天来一直在搬运尸体顾不上吃饭,因为气候温暖化才造成了后果如此严重的超级台风。”此时正在华沙召开的联合国气候变化框架条约缔约国会议上,菲律宾代表含着热泪诉说了惨状,悲痛的话音也绝非于己无关的事。

日本で起きる土砂災害が、この20~30年で1・5倍に増えているそうだ。地球温暖化が豪雨頻発の原因ではないかと疑われている。このところ、日本の空は常識を失した感がある。「異常気象の日常化」という恐ろしげな修辞がついて回る

据说,这20~30年来日本发生的土石灾害增加了1.5倍,有人怀疑造成暴雨频发的原因很可能就是地球温暖化。最近以来,日本的天空给人以失常之感,“异常气象日常化”这一略带恐怖气息的修辞甚至都无法摆脱。

なのに、政府の新たな温室効果ガス削減目標である。暫定値とはいえ、低きにすぎよう。ワルシャワの会議では「後ろ向き」と批判された。今後見直すようだが、原発に頼らぬ温暖化対策という「王道」で世界を引っ張る意気込みがほしい

尽管如此,政府新制定的温室效应气体削减目标似乎太低,即便它还只是一个暂定值。因此在华沙会议上被批评为“开倒车”。虽说今后还会修改,不过总是希望坚定决心,采用不依赖核电的温暖化对策这一“王道”来引导世界进步。

政府ばかりを責められない。震災後に高まった節電熱はどうも影が薄い。大雨の一方で深刻な干ばつも起き、この星は赤ランプを点滅させている。フィリピンの悲痛を、わが事にしたい時だ。

我们也不能一味地责怪政府。震灾发生后高涨的节电热潮总觉得劲头不足。大雨的同时严重干旱也接连发生,这颗星球已经给我们亮起了警示红灯。已经到了充分认识菲律宾的悲痛就是切肤之痛的时候了。

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