三等奖

「平和と友好 中日関係の原点と未来」

郭盼(东北财经大学国际商务外国语学院)

秋の田の…」バチーーーーーンッ

このシーンは日本のアニメ「ちはやふる」で見ました。初めて見る時、自分が現場にいて、試合をしているようにドキドキしました。しかし、読み手が読んでいる短い歌は、初め何かわかりませんでした。見終わってから、かるたに興味を持ちました。いろんな資料を調べ、かるたは藤原定家が1235年に選んだとされる「小倉百人一首」で、歌集ということを知りました。そして日本の和歌とはいえ、中国と関係あるところが多いということに気づきました。

「君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ」

光孝天皇が描いたこの雪の中で芽を摘む場面は古代日本の一つの習慣に関わっています。毎年の正月七日に「春の七草」を摘んで「七草粥」を煮て天皇に献上します。これで病気を追い払うことができると言われました。しかし、実はこの風俗は中国から伝えられました。『荊楚歳時記』という本に「正月七日为人日,以七种菜为羹」と書いてあります。遣唐使の山上憶良はその本を日本に持ち帰りました。

中国と日本は地縁関係のために、ずいぶん昔から文化交流が始まりました。千年経っても、このような例はたくさんあります。両国は近隣で、歴史的な絆があることを否定する人は間違いなくいません。友達を作ることに例えると、お互いを理解すれば、絆が生まれる第一歩だと思います。しかも、民俗習慣は国を超えて、異なる文化を跨ぎ、海を飛び越え他国で広く伝わったのは、とても不思議なことです。これは両国の関係がよくなるきっかけでもあります。

「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」

「望郷の詩人」と呼ばれた阿倍仲麻呂が書いたこの有名な和歌は彼の故郷を偲ぶ思いを私たちに伝えています。阿部仲麻呂がとくに親しく交流をしていたのは、日本でも有名な李白や王維などの唐詩人です。養老元年(霊亀3年)に唐に来た阿倍仲麻呂は35年ぶりに帰国することになりました。しかし阿倍仲麻呂が便乗した船が遭難し、安南に漂着。ついに仲麻呂は帰国することはできませんでした。そのとき、長安には仲麻呂が死亡した。との誤報が流れます。李白は非常に嘆き悲しみました。

この物語を知ると、私は彼らの温かい友情に感動せずにはいられませんでした。異国から来た阿倍仲麻呂は中国でこんなに親しい友人ができたことは珍しいことだと言えます。その理由と言えば、長年にわたっての交流は不可欠なものだと思います。友達になるために、まず時間をかけて、相手のことをちゃんと理解しようとする姿勢は重要です。中日関係も同じです。両国とも積極的な態度をとって、阿倍仲麻呂のような使者がどんどん増えれば、中日関係はより発展していくと思います。

「鵲の 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける」

大伴家持は冬の更けた夜に星空を仰ぎ見ると、天の川の鵲が渡したと言われる橋のあたりは、霜が降りたように白いと歌っています。この物語は、旧暦7月7日に、織女星(織姫)と牽牛星(彦星)が、天の川を挟んで最も光り輝いて見えることから、この日を年に一度の巡り会いの日と考え、中国で生まれ、奈良時代に日本に伝わってきたものです。

祈り方に大きいな違いがあるが、両国とも同じ織姫と彦星が無事に会えることを祈り、二人の間の愛情を謳歌しているのではないかと私は思っています。彼らは毎年、鵲の橋で会うことで二人の愛情を育みます。会えない時は、一年中二人ともきっと相手を思い、その日が来るのを楽しみにしています。誰もがこのような涙が出るほど美しい愛情に憧れます。もし中日関係が彦星と織姫のような関係になるなら、両国の矛盾や争いは大幅に減るだろうと思います。

この三つの和歌を通じて、私は中国と日本が昔からの絆で生まれた友情と愛情のような文化的なつながりは、中日関係の原点だと思います。中国と日本は歴史上の関係はとても深いと言えます。したがって、その関係を強化することに力を入れるのは最も望ましいと思います。そのために、古代の時のように、開放的な姿勢をとることが必要です。まず両国の絆を見つけ、学び合い、互いの長所を取り入れ、自分の短所を補い、だんだん友達になっていきます。違うところが必ずありますが、小異を残して大同につくということは最も重要だと思います。ところで、古代から結ばれている運命のような線は中国と日本を緊密につなげています。日本は中国に対する文化研究はすでに千年以上になっています。けれども、中国はそんなに日本をよく知りません。ですから、私は日本語を専攻している学生として、両国の文化交流を促進する責任を果たすべきだと思います。「小倉百人一首」と出会ってから、私はさらに日本文化に興味が出ました。今後は日本文化を研究する仕事をしたいと思います。未来の中日関係を促すために自分の力を捧げたいです。

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