大阪から他県へ出張などに出た人に「どうでしたか」と尋ねれば、十中八九、返って来る答えがある。

如果问从大阪到其它县出差的人“感觉怎么样?”,十之八九会回答:

それは「何か面白い事を言ってとせがまれた」と言う言葉。

“别人会要求我说些搞笑的段子”。

確かに突然「さあ今すぐ笑わせてみて」、と言われても困ってしまう。大阪在住だからと言って誰しも持ちネタがあるわけではないのだ。「会話のテンポが早いので、普通に話をしているだけで面白い」と言う声も確かにあるが、それも相手があってこそ。誰でも彼でも面白いことを言えると勘違いされてしまうのは、大阪に漫才師が多いからだろう。

别人突然要求自己“马上说些搞笑段子吧”,本人当然会困扰。虽说住在大阪,可并非任何人都有现成的搞笑段子。“由于说话节奏快,光是平常说话就很搞笑了”,尽管也有这种看法,但也得棋逢对手才行。由于大阪的漫才师(单口相声)众多,人们才会误以为大阪人不分妇孺都能满口笑料吧。

が。お笑い芸人さんは何も関西の人ばかりではない。実際、夜の町に出れば流しの歌手ならぬ流しの漫才師がネタを披露しているが、話を聞いてみれば他府県から来た人間が案外多いのだ。

然而,搞笑艺人也并非关西人独霸天下。实际上,晚上到街上转转,会发现沿街表演的不是歌手,而是漫才师在表演单口相声,一听内容发现其他府县来的人倒是意外的多。

なぜ大阪でネタを披露するのか。「大阪で鍛えられたい」と、皆一様に言う。ここが登龍門だ、と意気込んで出てくる人も多いそう。

为什么他们要来大阪表演呢?大家都异口同声的回答“我想在大阪修炼”。据说很多人都以此为跃龙门的地方,而意气奋发的来到大阪。

大阪の人=お笑い、なぜそう言われるのか、お笑いの源流である落語を探ってみることにした。

大阪人=搞笑,为什么会这么说?我为此探寻了作为搞笑源流的落语。

そもそも落語とは江戸時代から続く歴史ある伝統芸能で、大阪では上方落語が、関東では江戸落語が発達した。上方落語協会の方に伺ってみると、上方落語は落ちで笑わせる滑稽話が多く、江戸落語は人情話で客を惹きつけるのが多いそう。それに上方はハメモノと言うお囃子などの効果音を入れて派手に。逆に江戸落語は語りで聞かせる……などの違いも。

说到落语,原本是源自江户时代的历史悠久的传统技艺,大阪是上方落语,关东则是江户落语繁盛。咨询上方落语协会的成员了解到,上方落语的包袱处让人发笑的滑稽故事很多,江户落语则多以风土人情吸引听众。说到区别的话,上方落语会穿入叫嵌物*的伴奏等效果音乐,显得很大气。反之江户落语则是一种说和听的关系……

*嵌物:上方落语中途插入的伴奏者的歌及三味线演奏。

そもそも上方落語は神社の境内や道端などの野外に小屋をたてて、道行く人に面白い話を聞かせたのがはじまり。腰を落ちつけて聞くのではなく、ぱっと耳目を楽しませる派手さが大阪の落語にはある。逆に言えば、そうしなければ客入りに関わると言うわけだ。現代のプロの落語家さんも関西で公演する際には、「上方ではお客さんから強い期待が感じられますね。爆笑を取らないと……と言う気持ちはあります」と、観客の視線に多少のプレッシャーを感じるそうだ。

上方落语起源于在神社境内及道旁等野外搭建小屋,讲有趣的故事给行人听。就是说大阪的落语并不是要听众坐下来静听,而是让行人能娱乐耳目的行为。反言之,如果不做出这种效果,客人就不会来看了。现代落语大师在关西公演时,表示“我能感受到上方观众的强烈期待呢。非得讲出点爆笑的东西才行……我有这种感觉”,据说他从观众的视线里多少感受到一些压力。

大阪は“お笑いの聖地”と呼ばれて久しい。豊潤なお笑い文化に教化され、お笑いに厳しい目線を自ら育ててしまったのかもしれない。しかし味にうるさい人が必ずしも料理上手と言うわけではないように、大阪の人とはいえ、誰しもすぐにボケて突っ込めるわけではないのだ。

大阪被称为“搞笑圣地”由来已久。浸润在丰富的搞笑文化中,生活在对搞笑要求严格的环境中吧。不过,正如对饮食要求高不代表其会做菜一样,即使是大阪人,也并非所有人都能立马装傻吐槽。

ノリ突っ込みは学校の必須科目だの大阪の町を歩く人の半分以上が芸人だ、などの言葉は全て都市伝説。「面白いことを言わなければ」と張りきる人が多いのも確かだが、中には「面白いことを言ってとお願いされ、なんとかひねり出したネタで滑ったことがいまだにトラウマです」と言う人も多いので、どうぞあまりせがまないであげてください。

吐槽是学校的必修课,或者漫步大阪街道的人半数以上都是艺人,这些都是都市传说。认为“得说点搞笑段子”的人确实很多,不过当中也有很多人说“我被要求说点笑话,于是绞尽脑汁想段子,至今仍给我身心创伤”,所以请不要太过强求吧。

声明:双语文章中,中文翻译仅代表译者个人观点,仅供参考。如有不妥之处,欢迎指正。

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