「菓銘(かめい)」の多くは俳句、短歌、季節、その地域ごとの名所、古くからの歴史や出来事、伝説などから付けられたものです。

“菓銘”大部分是从俳句、短歌、季节、各地名胜、自古以来的历史、事件、传说中而来。

上生菓子の菓銘その1【松】

上生果子的菓銘之一【松】

おもてなし文化で有名である京都を中心に、和菓子屋では、新年にふさわしいお祝い菓子として、松竹梅をテーマとした「賀正菓子」が店頭を飾ります。

以招待文化闻名的京都为中心,和果子店将作为祝贺新年的果子,以松竹梅为主题的“贺正果子”装饰在店前。

また、茶事やお茶会などでもよく松竹梅をモチーフとした上生菓子が登場します。まず、松を菓銘とする上生菓子。

此外,在茶事和茶会上也经常出现以松竹梅为主题的上生果子。首先,是以松为菓銘的上生果子。

これは、『千年変わらない』という松の翠から、末永く縁起のよいものの象徴として用いられてきました。冬時期、雪をかぶった松の様子をモチーフとした和菓子がありますが、寒い中でも変わりなく続くいのちの営みという意味も持っています。

这是从“千年都不变”的松树翠开始,作为永远吉利的象征而被使用。冬天的时候,有一种以盖满雪的松树模样为主题的和果子,它有即使在寒冷中也不会改变、持续生长的意思。

上生菓子の菓銘その2【竹】

上生果子的菓銘之二【竹】

全国に伝わる「七夕伝説」ですが、オーソドックスな伝承は「織姫と彦星が、神様の怒りにふれ、離ればなれにされてしまう。しかし1年に1度だけ、7月7日に天の川をわたり逢瀬をかわすことができるようになった」というもの。ところが天気が悪いと雨水によって天の川を渡って会うことができないので、どうか晴れるようにとお祈りをささげる風習が広く伝わっています。

虽然是流传于全国的“七夕传说”,但是官方的说法是“织女和牛郎星因为触犯了天规而被迫分离。但是,一年一次,只有在7月7日才能跨越银河幽会”。但是,天气不好下雨的话,他们就无法在银河上相会,所以在这天祈祷天晴的风俗广泛流传。

竹に短冊をくくり、お願いやお祈りをする光景は、全国共通でみられる風流な文化です。この七夕の時期にも、上生菓子のモチーフとして竹がよく登場するロマンチックな菓銘として人々に愛されています。

在竹子上扎上长条诗笺,祈求和祈祷是全国共通的风俗文化。这个七夕时期,竹子作为上生果子的主题也经常出现,因为菓銘浪漫被人们所喜爱。

上生菓子の菓銘その3【梅】

上生果子的菓銘之三【梅】

和菓子屋の中でもその古い歴史で長く人々に知られてきた「とらや」。中でも「夜の梅(よるのうめ)」という小倉羊羹は、とらやを代表する上生菓子のひとつです。『春の夜の闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる』。

在和果子店中,“とらや(虎屋)”以其悠久的历史为人们所熟知。其中,被称为“夜之梅”的小仓羊羹是代表とらや(虎屋)的上生果子之一。『春の夜の闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる』。

つまり、「春の夜の暗闇は意味を成さない。梅の花は暗闇で目には見えないが、そのかぐわしい香りは隠せるものではないからだ」と、古今集で詠われています。そのうたがもととなり菓銘とされた、最も有名な、梅モチーフの上生菓子といえるでしょう。

意思就是,“春夜的黑暗没有意义。梅花在黑暗中虽然看不见,但是它的芬芳是无法掩盖的”,出现在古今集中。以这首歌为原型的菓銘,可以说是最有名的以梅花为主题的上生果子。

上生菓子の菓銘その4【鶯】

上生果子的菓銘之四【莺】

「梅」と一緒に、2月によく使われるのが「鶯(うぐいす)」がモチーフの上生菓子。2月前後は、多くの和菓子屋で「うぐいすもち」は店頭を飾っています。1580年代、奈良の大和地方、郡山城の城主である豊臣秀長が、兄の豊臣秀吉を招いた茶会を開くことになった時の話。

和“梅”一起,2月经常使用的是以“莺”为主题的上生果子。2月前后,很多和果子店都会在店头摆上“うぐいすもち(莺饼)”。这是1580年,奈良大和地区,郡山城城主丰臣秀长举办茶会招待哥哥丰臣秀吉时的事。

御用菓子司の菊屋治兵衛が作り献上した餅をとても気に入った秀吉は、「この餅を鶯餅と名付けよ」と、菓銘を下賜したのが由来とされ、今でも日本で2月になるとよく登場する上生菓子のひとつとなりました。

秀吉非常喜欢御用果子司菊屋治兵卫奉上的饼,于是就说“这个饼就叫做莺饼吧”,把菓銘赐给了他。如今也是日本到了2月也经常出现的上生果子之一。

上生菓子の菓銘その5【紫陽花】

上生果子的菓銘之五【紫阳花】

紫陽花(あじさい)には、『手毬花』 『梅雨の花』『七変化』 などの菓銘があり、鮮やかな色彩が目をひく上生菓子となって、じめじめした梅雨の季節をあでやかに彩ってくれます。とらやでは、菓銘「紫陽花」(6月1日~6月15日ごろ発売)が、雨露にぬれてあじさいがきらきらと輝く姿をイメージして作られ、販売されています。

紫阳花有“手毬花”、“梅雨花”、“七变化”等菓銘,鲜艳的色彩成为吸引人眼球的上生果子,在潮湿的梅雨季节里鲜艳地开放。在とらや(虎屋)中,菓銘“紫阳花”(6月1日~6月15日左右发售)是以被雨露淋湿的紫阳花闪闪发光的形象制作而成并销售的。

上生菓子の楽しみ方

上生果子的吃法

このように、上生菓子にはその美しさだけでなく、季節のうつろいや、和歌などを由来とした「菓銘」という楽しみがあります。

如上所述,上生果子不仅有其美,还有季节的变迁、和歌等由来的“菓銘”的乐趣。

見て食べて味わうだけでなく、菓銘を知り感じながらいただくと、いっそう味わい深く楽しめるのが上生菓子の醍醐味なのです。

不仅是欣赏品味,一边感受着菓銘一边品尝的话,更能享受到美味的上生果子的妙趣。

本翻译为沪江日语原创,未经授权禁止转载。

相关阅读推荐:

看了《我们有点不对劲》想吃和果子?!你需要先了解这些

这款银喉长尾山雀柏饼可爱到犯规!你舍得吃吗?