サラリーマンの象徴、ネクタイ。

领带是工薪族的象征。

クールビズの普及で筆者も夏の間は締めなくなったが、ちょっと間が抜けた感じに見えてしまう。裏を返せばネクタイを締めているだけで、どんな人でも「それらしく」見えてしまう。不思議なものだ。

随着清凉商务装的普及,在夏天我也没有打领带,但不打领带还是觉得有点不庄重。反过来说,只要带上领带,不管谁看上去都很像回事。真是不可思议。

さて、ネクタイの柄でメジャーなものと言えばストライプ。町を見渡せば3~4人に一人はストライプの柄。筆者宅にもたくさんあるのだが、なぜか全てが「右上がり」、カタカナの「ノ」の字なのである。サラリーマンの街、東京新橋で100人を調査したところ、92名が右上がり、左上がりはたったの8名。いったいどうしてなのだろう。

领带的样式主要还是斜纹领带。环顾街上行人,在三四个人中就有一个打的是斜纹领带。笔者家里也有很多这种领带。但为什么条纹全是右斜,成片假名“ノ”的形状呢。在工薪族聚集的东京新桥,笔者调查了100个人,其中有92人打的是右斜的斜纹领带,只有8个人选择左斜的斜纹领带。这是为何呢。

まずは、近所の紳士服量販店で聞いてみた。店内には右上がりのネクタイがずらりと並んでいる。

笔者先去附近的男士服装量贩店打听了一下。店内摆成一排的都是右斜的斜纹领带。

「別に理由はないです。布をカットする時、一般的に右上がりになるようにするんです。左上がりのストライプですか?うちには置いてないです」ネクタイは1枚の大きな布を斜めにカットして作られる。布にはまっすぐなストライプがプリントされていて、どちら向きにカットするかで右上がり、左上がりが決まるらしい。

“没有特别的理由。裁布的时候,一般都是裁成右斜的。左斜的斜纹领带,我们店没有卖呢。”领带是用一整块布斜着裁剪做成的。布的条纹是按照笔直的条纹印花而成。裁剪的时候,可以从左往右斜着剪,也可以从右往左斜着剪。

続いて、上野のメンズショップで尋ねてみた。
「元々は、ヨーロッパで軍服のベルトの方向に合わせたため右上がりになったのです。だからトラッドスタイルは右上がり。これがアメリカに渡って、新しい物好きのアメリカ人が左上がりにしたんですね。左上がりをアメリカンスタイルと言います」アメリカの友人に聞くと、ワシントンのデパートでは右上がり、左上がりが半々だと言う。日本に比べ左上がりの率が断然高い。

接着,笔者又去了上野的男士服装店打听。
“领带条纹从左往右斜原本是为了搭配欧洲军装的腰带的。所以传统式样是右斜的。但传到美国后,喜欢新事物的美国人,做成了左斜的。也就是说,左斜的斜纹领带是美国式的。”问了一下美国朋友,他们说在华盛顿的商场里,右斜式和左斜式的斜纹领带都各占一半。相比之下,美国比日本左斜的斜纹领带要多得多。

では、どうして日本では右上がりが多いのか。ネクタイのオーダーメイドなどを手がける「ネクタイショップ.com」の鈴木さんに聞いた。

那为什么日本右斜式的斜纹领带要多一些呢。笔者又去咨询了帮忙定做领带等业务的“领带店.com”()的负责人铃木先生。

「日本のメンズファッションは、基本的にイギリスの影響を強く受けています。だからヨーロッパ式なのだと思います」

“日本的男士服装潮流基本上受英国的影响多一些。所以斜纹领带是英国式的。”

もう一軒、ウェブサイトのブログが楽しい京都のネクタイショップ「vionte」の本城さんにも聞いてみた。「明治維新以来、日本が手本にしたのはイギリスの議会であり、服装も紳士の国イギリスのファッションを見習ったと思われます」

笔者又去咨询了一家京都的领带店“vionte”的负责人本城先生。他认为“明治维新以来,日本政体参照的是英国的议会制,所以服饰也模仿具有绅士王国之称的英国。”

どうやら、明治維新以降のイギリスの影響を受け継いでいることが理由らしい。しかし、戦後日本が最も影響を受けた国といえばアメリカ。どうしてアメリカの影響を受けなかったのか。前出の鈴木さんがこんな話をしてくれた。

明治维新以后深受英国的影响,所以斜纹领带是模仿英国式的。可是,战后影响日本最深的应该是美国才对。为什么领带风格没有受美国影响呢。之前提及的铃木先生对这个问题是这样解释的。

「メンズは基本的に変わらないのが基本ですから。女性から見ていつも変わらないでいてほしい、という願望がそうさせていると聞いたことがあります」日本のネクタイのストライプが右上がりばかりなのは、女性の時を超えた熱い想いがあったから。

“我听说,这是因为男士保持不变的缘故。因为从女士的角度看,她们希望男士保持风格的不变。正是女士们的这种愿望促成的。”

今回はひとつの説として、こんな結論にしておきましょう。

以上只是笔者的看法,就到此为止吧。