本文为日语知名口语学家笈川幸司原创,仅代表作者个人观点,仅供参考。

思いを伝えるのは難しい
达意甚难

40を過ぎた自分は、しょっちゅう学生の前で偉そうな話をしているなあと反省する。長く生きている分、学生たちと比べれば多少仕事もできるようになった。だから、学生たちの青臭い部分を見た途端に偉そうな話をし始めてしまうのだ。無意識に…。
已过不惑之年的我,还经常会在学生面前吹牛后又反省。和年轻学生们相比,年长的我的确算是有些事业成就。有时,看到学生们的青涩举动,便会开始吹捧自己,但我知道那是无意识的。

とにかく、言いたいことを言うのは難しい。相手を傷つけずたり、怒らせたりせずに自分の気持ちを上手に伝えるのは実に難しい。特に相手が年上だったり、上司だったりした場合、相手は偉そうな態度で話してくるだろう。そうなると、受け答えだけじゃなく、その場一瞬一瞬の空間がストレスになってしまう。油断などしたら、もうそれで終わりだ。
的确,表达自己所想是很难的。在谈话中不伤害或者惹恼对方,很好地表达自己的想法事实上的确不易,特别对方是长辈或者上司的时候,对方容易说出自满的话,而谈话中,不单单是去应答对方,在那种瞬间会产生的压力下,稍有不慎,便会得罪对方。

偉そうにしている相手の話を5分以上聞いていると、一応相づちを打ってはみるものの、ほとんど耳に入ってこなくなる。だから、いきなり意見を求められたら困るだけ。なにせ、何も聞いてないのだから。もちろん、人前では毒づいたりはしないが、家に帰ってベッドに潜り込んだら、うなされたり、眠れなかったり、ひどいうつ症状がはじまる。だったら、言いたいことをはっきり言ったほうが良いに決まっていると思うかもしれない。が、そう簡単にはいかない。本音を言えば、「そんなつまらない話はもうやめましょう!」となるが、素直に本音の部分を表現したら最悪の結果が待っていることは、わざわざ言わなくとも、誰にだって想像つくだろう。
和喜欢吹嘘自己的人聊天5分钟以上,虽在一直在旁附和着,但是完全没有在意对方说了什么,如果对方突然询问意见,只会一头雾水,因为根本没有在听。我们还不能在对方面前说坏话,只能回家钻到被窝,辗转反侧难眠开始抑郁。或许,说实话也是一个好办法。哎,不过这也并不是一件简单的事,如果实话告诉对方“我不想听你废话”,后果可想而知无需多说,谁都能猜到。

だから、「大人とは、ただただ我慢するものだ」と信じている人もいる。いや、そう思うのが普通かもしれない。ところが、つまらない上司とも面白おかしくやっている人もたまに見かける。そんな人を見ると、「あいつは天才か?」と思ってしまうが、実は天才と呼ばれている本人だって、綱渡りで闘っている。心理学やら交渉術やら使えそうな知識や技術をとことん学び、実践でも相当もまれている。会話は技術なのだ。自分は人と話すのに向いていない、とあきらめてしまっては一生の損。マスターするのに、誰だって30年はかかると思えば、今すぐあきらめる必要などないだろう。
也许会有人认为“成年人,只有忍耐”,其实这是一个普遍的想法。当你看到一个和无聊上司相处甚欢的人,我们会感叹“那人真厉害?”,事实上,那人真的很有水平,他正在挑战“走钢丝”,将学习到的心理学、交际学的知识和技巧,在实践中充分磨练。交流是一门技术。如果谈话遇到了障碍便放弃,那就是一辈子的损失。如果想通畅地交流,无论是谁都需要30年的磨练,所以现在无需立刻放弃。

最近つくづく思うのは、相手と話を始める時に一番良いのは、自分自身でキャラ設定をしてしまうことだ。キャラ設定をしていないから、いつも答えが揺れてしまうということはないだろうか。もしそうなら、相手が求める回答を常に出すことはできないだろうし、相手だって、君にどんな質問をして良いかわからないだろう。つまり、会話にならないというわけだ。
最近一细想,开始谈话最好的方法就是先给自己设定好角色。如果没有设定,回答总会飘忽不定,那样,也无法回答对方提的问题。而对方,也会不知道向你问什么样的问题是好,这就意味着你们将不能继续谈下去。

だから、相手が本題に入る前に、「あっ、すみません。実は、僕はよく極端なことを言ってしまうことがあります。そんなときはすみません、悪いが出たと思って許してください」と言ったり、「あっ、すみません。僕は一見おとなしそうな人間だと思われるのですが、意見をちゃんと持っているので、最後の最後に僕の意見も言わせてください」と言ってみたらどうだろう。もし、君がキャラ設定をちゃんとしていれば、相手は安心して話ができるだろう。では、最初に言い忘れてしまったらどうすれば良いか。
所以,在对方开始谈话之前,要先说“啊,真对不起,事实上我这个人经常会瞎扯,如果说错了,请你一定见谅我这张臭嘴。”或者“对不起,我虽然看起来挺成熟的,但是为了提出好意见,请让我到最后再说自己的意见。”这样说怎么样呢?如果在对话前认真设定好角色,对方或许能够放心说出,保证交流顺畅。那如果开始忘记说,那该怎么办才好呢?

それはさすがに困るか? いやいや、そんなに神経質になることもない。途中で、「あっ、すみません。最初に言い忘れていましたが、実は、僕はよく極端なことを言ってしまうことがあります。そんなときはすみません、悪い癖が出たと思って許してください」と言えば済むはずだ。
这样就头疼了么?怎么会呢,哪需要那么紧张。只要中间再说一句“真对不起,开始忘记说了,其实我经常乱说,如果不小心得罪的话,请见谅。”就好了。

確かに、会話というのは、それほど簡単なものではない。しかし、キャラ設定さえできていれば、たぶん、会話問題の3割くらいは解決できたと言って良いだろう。もし、もっと良い方法があるのなら、どうか教えてもらいたい。
交流确实不是一件简单的事。但是,如果能够设定好角色,或许说交流可以达到成功率30%。如果你有更好的方法,请一定要教给我。

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