《仁医》台词节选:

隣の部屋。

「よっぽど慕っておるのじゃの。」と龍馬。

「今のあちきがあるのは、親父様のお陰でありんす故。」

「ほー。ちっくと聞かせておせんし。」

「・・・」

「あん先生を連れてきたがは、誰やと思うちう!」

「・・・あちきがここへ売られてきたのは、10の頃で、ござんした。
 白い飯が腹いっぱい食えると聞かされ、訳も分からず来たでありんすよ。
 けんど、そのうちここがどういう所かわかってきて、
 堪らなく嫌になりんした。
 わざと追い出されようと、具にもつかぬ悪戯を繰り返しましてな。
 けんど、折檻されるばかりで、一向に追い出してはもらえず。
 ある日ついに、心決めたでありんすよ。」

「やったがかい?」

「剃ったのでありんすよ。
 髪を剃り、男に化け、ここから逃げ出しんした。
 幸い上手く大門を抜けられ・・・。
 その日は一日中、江戸の町を歩き回り、
 そりゃあもう、楽しかったでありんすよ。
 けんど、一日が終わると・・・
 どこにも行くところのない事に気付き、
 そのうち腹も空いてきて。
 結局無様に戻るしかなかったでござんす。」

相关知识点讲解:

●今のあちきがあるのは、親父様のお陰でありんす故。

あちき就是あたし的意思;

江戸の遊女・芸妓などが用いた語。町家の娘が用いることもある。江戸花街の廓言葉を誤用しているだけです。
江户的歌妓,艺妓常使用的,另外,商家姑娘也这么使用;

●ほー。ちっくと聞かせておせんし。

ちっくと就类似于ちょっと、いささか、ちくと的意思。
表示稍微,一点儿;

这一句就是指说来听听。

●わざと追い出されようと、具にもつかぬ悪戯を繰り返しましてな。

具につく,指的就是包在材料外面(的 面衣之类);

具にもつかぬ在这为引申义,指不着边际,荒唐的,荒诞的。

 

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