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翻訳者の時間感覚

翻译者的时间概念

何年か前の翻訳雑誌に「翻訳者の生活を大公開!」といった内容の特集がありました。興味本位で立ち読みしたところ、そこには信じられないような華麗な翻訳者ライフが…

几年前某翻译杂志上刊登了这样一个特辑,内容是“翻译者生活大揭秘!”。我出于兴趣站那翻了翻,结果发现上面介绍的译者生活华丽到让人难以置信……

「田舎でロハスな自給自足+翻訳業で悠々自適」
「完全に昼夜逆転、起き抜けの風呂にはローズオイル、風呂上がりにはシャンパンのミニボトルが欠かせない」
フリルのカーテンごしに午後の日差しが注ぐリビングで、アールグレイ片手に翻訳するひととき」
・・・・・・

“在乡下过着自给自足的乐活生活,平时做做翻译,可谓悠然自得”
“白天黑夜完全颠倒,起床后的沐浴少不了玫瑰精油,洗完后再来一小瓶香槟”
“午后的阳光透过花边窗帘洒入客厅,一杯格雷伯爵茶陪着度过翻译时光”
……

我が身とあまりに境遇が違いすぎる!! これは何かの陰謀に違いない!!と心の中で必死に打ち消しましたが、これらの例は、翻訳者につきまとう「優雅で自由に仕事をしているイメージ」を端的に示していると言えます。実際のところ、「好きな時間に家で出来るから」という理由で翻訳者という仕事に興味を持つ人は少なくないと思います。そこで今回はこの「好きな時間に家で仕事をする」というのが実際にはどういうことなのか、赤裸々に紹介してみたいと思います。

这和我的情况差得也太远了!!这一定是个阴谋!!我在心里拼命地摇着头。不过这些例子可以说是极端地展现了翻译者给人们留下的印象——他们的工作悠闲而自由。“能选择喜欢的时间在家工作”,事实上可能有不少人都因为这一理由而对翻译产生兴趣。那么今天,我就来向大家直白地介绍下这份工作,看看真相到底如何。

いきなりばっさり行きますが、「家事の合間にちょこっとできる、優雅で知的でおしゃれな仕事」というイメージは、実際の実務翻訳者とは最も遠いと言わざるを得ません。そもそも実務翻訳には締切があります。締切のある仕事が、優雅にできるはずがありません。場合によっては何もかも放り出し、締切のために没頭しなければならないこともあります。通勤もなく、家で仕事をしていますが、時間感覚は分刻みです。実務翻訳の場合、締切は日にちではなく時刻です。15分遅れたら、翻訳会社から電話がかかってきます。

说白了,人们以为实务翻译者“可以利用做家务的空闲时间工作片刻,不仅悠闲、知性,还很时髦”,但我不得不承认,这和实际情况相差甚远。实务翻译毕竟是有截稿时间的,这样的工作不可能有多悠闲。有时候甚至要为了赶工而抛开一切,埋头苦干。虽说在家工作不用上下班,但时间概念都会精确到分钟。实务翻译的交稿期限不是按天算而是按时间算的。迟了15分钟没交,翻译公司就会打电话来催。

「そんなに仕事を入れなければいい」という意見もあることは重々承知しているのですが……でもフリーランスは、基本的には仕事の量を選べないと思います。実務翻訳者は、「2回断ったら次の依頼はない」という前提で仕事をしています。仕事がないと心がすさむし、断ればいつまでも後悔が残ります。ですので、よっぽど無理でない限り、依頼された仕事は引き受けます。

我知道肯定会有人说,“别接那么多工作不就行了”……然而,对于自由职业者来说,基本上无法选择工作的量。“送上门的活若拒绝两次就再没有下次了”——实务翻译者们都是以此为前提来做这份工作。如果没有工作人就会颓废,要是拒绝了就会一直后悔。所以说,除非实在忙不过来,一般都是来者不拒的。

フリーランスでコピーライターをしている友人が「フリーだと、仕事があるときは締切に追われてプレッシャーだし、仕事がないときは『このまま永遠に仕事が来ないのかな?』と思ってプレッシャーで、気が休まるときがない」と言っていましたが、業界は違っても締切のある仕事は同じなんだなと思いました。

我有个朋友也是自由职业,做广告文案的,他曾说过:“做了自由职业,有工作的时候被交稿期限追着跑,压力大,没工作的时候总担心‘这样下去是不是不会有工作找上门了’,还是压力大,就没有能安心的时候”,我听了后觉得,即便工作性质不同,只要有期限,其实都是一样的。

「自分は育児が(介護が)あり、少ししか働けないんです」という相談もよく受けるものです。これは、ワークライフバランスに関わる、難しい問題だと思います。本当は、育児(介護)と仕事が問題なく両立できる社会であるべきなのですが・・・経験から言えるのは、「ある程度うまくなったら両立は不可能でないかもしれないが、最初のうちはかなりの量を集中してこなさないとうまくならない」ということです。

我经常会接到这样的咨询,说“我平时要带孩子(有护理工作),只能挤出一点时间工作”。这涉及到工作和生活的平衡性问题,不好解决。虽然我们的社会本应是能做到带孩子(护理)和工作两不耽误的……但从我自身经验出发,“要是做到一定程度能协调好的话,兼顾两者并非不可能,但在一开始若不能密集工作,则无法走上正轨”。

最近ちまたで「1万時間説」というのをよく聞きますが、これは翻訳にもあてはまるように思います。(1万時間説とは「初心者が一通りの専門知識を身につけるのには1万時間かかる」というものです。スポーツ選手や演奏家は幼い時期に1万時間(毎日3時間を9年強)の練習を積んでいるとか、研究職の世界では学部4年から修士修了までの勉強時間が1万時間(毎日10時間を3年弱)なので、そう言われるようです。)翻訳も、1日8時間、週5日、年に50週訳したとして、年間2000時間。これを5年続けると1万時間になります。

最近经常听人说起“1万小时理论”,我觉得这个也适用于翻译。(所谓1万小时理论是指“初学者要想大致掌握一门专业知识需要花1万小时”。比如运动员及演奏家从年少时期开始坚持1万小时的练习(每天3小时坚持9年左右),研究领域的话从专业4年级到硕士毕业的学习时间为1万小时(每天10小时坚持3年左右),由此人们得出了这个理论。)翻译的话也是如此,如果以一天8小时、一周5天、一年50周来计算的话,一年能累计2000小时,持续5年后达成1万小时。

これが例えば、午後のひととき(1日1時間)しか訳さないとしたら・・・一生かかってもなれないことになってしまいます。本気で仕事にしたいなら、最初の1万時間はできるだけ集中的に取り組んだほうが力もつくと思います。そして、1日8時間・週5日、確実に訳し続ける方法とは、やはり派遣などの形を利用して社内翻訳者になることです。また、「いつでも自由に仕事ができる」というのは魅力的に聞こえますが、実はこれは「いつも仕事が頭から離れない」のとほぼ同義語です。

从这点来看,如果你每天只在下午翻译片刻(1天1小时)……那么一辈子都无法学成了。若真心想以此为工作,最初的这1万小时就应该尽量集中进行练习,这样一来能力也能提高。另外,通过派遣等方式成为在职翻译者,才能坚持达到1天8小时•一周5天的量。“不管什么时候都能自由工作”这一点虽然听起来很有吸引力,但它实际上等同于“不管什么时候脑子里都是工作”。

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